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    札幌市民共済の火災共済とは?あなたの家を守る「相互扶助」の仕組みを徹底解説!もしもに備える「助け合い」の心「まさか、うちが?」──火災は、いつ、どこで起きるか予測できないものです。大切な住まいと財産が、一瞬にして失われてしまうかもしれない。そんな不安を抱えながら暮らすのは、誰にとってもつらいことでしょう。日本では、木造住宅が多く、一度火災が起きると延焼しやすいという特性があります。隣家からの「もらい火」で自宅が被害に遭うことも少なくありません。しかし、「失火責任法」という法律があるため、隣家からの延焼の場合、火元に「重大な過失」がなければ、損害賠償を請求できないのが原則です。つまり、自分の家は自分で守る必要があるのです。そんな「もしも」の時に、私たちの暮らしを支えてくれるのが「共済」です。共済は、特定の地域や職域に属する人々が、万が一の事態に備えてお金を出し合い、お互いを助け合う「相互扶助」の精神に基づいて運営されています。営利を目的としないため、民間の保険よりも手軽な掛金で加入できることが多いのが特徴です。今回ご紹介するのは、札幌市とその周辺地域にお住まいの方々の安心を半世紀以上にわたって支え続けている「札幌市民共済生活協同組合」の火災共済です。当組合は、昭和37年に「市民の誰もが安い掛金で手軽に加入できる共済制度が必要」という市民の声に応える形で設立されました。以来、地域に密着し、組合員の安全で安心な暮らしを守るための事業を展開しています。この記事では、札幌市民共済の火災共済がどのようなものなのか、その仕組みから保障内容、さらに見落としがちな「自然災害」への備えまで、独自の視点と鋭い切り口で徹底解説していきます。あなたの家と暮らしを守るためのヒントが、きっと見つかるはずです。札幌市民共済ってどんなところ?地域に根差した「安心」の輪札幌市民共済生活協同組合は、単なる「保険」を提供する企業とは一線を画しています。その根底には、組合員一人ひとりが「出資金」を出し合い、困った時に互いに助け合うという「相互扶助」の精神が流れています。当組合は、北海道知事の認可を受けて設立された非営利法人であり、消費生活協同組合法に基づいて運営されています。営利を目的としないからこそ、組合員の目線に立ち、無理のない掛金で手厚い保障を提供することを目指しているのです。組合員になるには?加入の第一歩札幌市民共済の火災共済に加入するには、まず「組合員」になる必要があります。組合員になれるのは、以下のいずれかの条件を満たす方です。区域内に住所を有する方:札幌市、江別市、千歳市、恵庭市、北広島市、石狩市、当別町、新篠津村、および小樽市にお住まいの方。区域内に勤務先がある方:上記区域内に勤務地がある方で、当組合の事業利用が適切と認められる方。組合員になるためには、出資金として10口100円(1口10円)の出資をお願いしています。この出資金は、組合の運営資金として活用され、私たち組合員が「共同で支え合う」という共済の仕組みを成り立たせています。民間の保険会社のように、加入者から集めた資金を運用して利益を追求するのではなく、あくまで「組合員の生活の共済を図る」という目的のために使われる点が、共済の大きな特徴です。相互扶助の精神:なぜ火災共済が地域に必要か?札幌市民共済が設立された昭和37年当時、札幌市では石油ストーブの普及や人口増加により火災が急増していました。しかし、火災保険はまだ広く普及しておらず、手軽に加入できる制度が求められていたのです。このような背景から、「市民の誰もが安い掛金で手軽に加入できる共済制度」として札幌市民共済が誕生しました。この歴史的経緯からもわかるように、当組合の火災共済は、地域の火災リスクから住民を守るために、まさに「地域貢献」の一環として発展してきました。火災という不測の事態に対し、一人では抱えきれない経済的負担を、組合員全体で分かち合うことで、地域全体の「安心」を高める役割を担っているのです。「火災等」の定義を深掘り!意外な事故も保障対象に?札幌市民共済の火災共済は、その名の通り「火災」による損害を保障するものです。しかし、その「火災等」の定義は、皆さんが想像するよりもずっと幅広い可能性があります。ここでは、当組合の規約に基づいて、どのような「火災等」が保障の対象となるのか、意外なポイントも含めて深掘りしていきます。基本となる「火災等」の6つの事由札幌市民共済の火災共済事業で共済金が支払われるのは、以下の6つの事由による損害です。火災:一般的な「火事」を指しますが、人の意図に反して、または放火により発生し、拡大して消火が必要な燃焼現象に伴う損害を含みます。消火活動による水損や破壊も含まれます。ただし、燃焼機器や電気機器の過熱などにより生じた当該機器のみの損害は対象外です。意外なポイント!:ストーブや暖炉の火が、本来燃えるべき場所(火床)を離れて延焼した場合、火災として認められます。また、煙突からの火の粉で軒先が焦げた程度では火災とはみなされませんが、アイロンやタバコなどが原因でハガキ大程度まで黒く焦げた場合は「火災」として扱われることがあります。破裂または爆発:気体や薬品などの急激な膨張による損害を指します。意外なポイント!:凍結による水道管や水管の破裂・爆発による損害も含まれます。便器の凍結による亀裂も対象となる場合があります。また、破裂や爆発した機器に欠陥や老朽化があったかどうか、所有者が誰か、どこに存在するかは問いません。航空機の墜落:航空機の墜落や、その部品などの落下物による損害が対象です。意外なポイント!:飛行機やヘリコプター、飛行船などの「人が乗って空を飛ぶもの」が対象で、気象観測用無人気球やドローン、リモコン飛行機などは含まれません。直接接触していなくても、衝撃波や爆風で損害を被った場合も対象となることがあります。自動車の飛び込み:車両(自動車、原動機付自転車、軽車両、トロリーバスなど)またはその積載物の衝突や接触による損害を指します。意外なポイント!:軽車両には自転車も含まれますが、身体障害者用の車椅子や小児用の三輪車は含まれません。また、共済契約者や同一世帯の親族が所有または運転する車両による損害は対象外となります。ただし、他人が運転する「他人の車」に契約関係者が同乗している場合は、免責に該当しない限り対象となります。落雷:落雷による衝撃損害や、送電線への落雷による電気機器への波及損害が含まれます。意外なポイント!:直接落雷しなくても、至近距離の落雷によるガラスの破損や、落雷を原因とする倒木による建物の破壊損害も対象となることがあります。水漏れ:同一建物内の他人の居室で生じた不測かつ突発的な事故に伴う漏水、放水、溢水による水濡れ損害、または給排水設備に生じた不測かつ突発的な事故に伴う水濡れ損害を指します。意外なポイント!:他人の居室とは、他人に占有されている居室を意味し、事務所や店舗、空き室、上階のベランダなども含まれます。給排水設備の老朽化や工事ミスによる水漏れも対象となることがありますが、自然現象による水漏れ(雨、雪解け水など)や、給排水設備の欠陥、腐食、サビ、カビ、虫害などの自然の消耗による損害は対象外となります。洗濯機や食器洗い機、浴槽は給排水設備には含まれません。このように、札幌市民共済の火災共済は、火災という直接的な被害だけでなく、それに付随する様々な損害や、他の災害による被害も広くカバーしていることがわかります。しかし、自然災害による損害は原則として保障の対象外であるため、その点には注意が必要です。費用共済金:もしもの時に「プラスα」の安心火災が発生した場合、建物の損害だけでなく、それに伴って発生する様々な費用が家計に重くのしかかります。札幌市民共済の火災共済は、そうした「間接的な費用」についても手厚い保障を提供しています。これが「費用共済金」です。費用共済金は、火災等共済金とは別に支払われるため、損害額の合計が共済金額を超える場合でも支払われる点が大きな特徴です。これは、組合員が予期せぬ出費に困ることがないよう、「相互扶助」の精神に基づき、手厚くサポートしようという当組合の理念が反映されたものです。主な費用共済金は以下の5種類です。臨時費用共済金:内容:火災等共済金が支払われる場合に、火災等に伴う生活上の臨時の支出に充てるために支払われます。支払い額:火災等共済金の額の10%相当額で、1共済事故あたり100万円が限度です。ポイント:建物と家財の共済金を合算して限度額が適用されます。残存物取片づけ費用共済金:内容:火災等共済金が支払われる場合に、損害を受けた共済の目的の残存物の取片づけに要する費用として支払われます。支払い額:火災等共済金の額の6%相当額で、1共済事故あたり100万円が限度です。ポイント:がれきの撤去費用などがこれにあたります。失火見舞費用共済金:内容:共済の目的である建物または動産を収容する建物内から発生した火災、破裂、爆発により、第三者の所有する建物または動産に損害を与え、共済契約者または共済契約関係者が現実に自己の費用で見舞金などを支払った場合に支払われます。支払い額:1被災世帯あたり20万円を限度とし、かつ1共済事故につき50万円または共済金額の10%のいずれか少ない額を限度とします。ポイント:自宅が火元となって隣家に延焼した場合など、失火責任法によって賠償責任を問われない場合でも、見舞金として支払った費用が対象となる点が重要です。これは、地域社会における「助け合い」の精神を重んじる当組合の姿勢の表れと言えるでしょう。修理費用共済金:内容:共済契約者が借家・借間に居住し、共済契約者または共済契約関係者の過失による火災、破裂・爆発、水漏れにより建物に損害を与え、賃貸借契約に基づいて自己の費用で修復を行った場合に支払われます。支払い額:1共済事故あたり50万円または共済金額の10%のいずれか少ない額を限度とします。ポイント:賃貸住宅に住んでいる方にとって、大家さんへの賠償責任は大きな負担となります。この共済金は、賃貸借契約における「原状回復義務」を履行する際に発生する修理費用をカバーするものです。漏水見舞費用共済金:内容:共済の目的である建物または動産を収容する建物内から発生した不測かつ突発的な漏水、放水、溢水により、第三者の所有する建物または動産に水濡れ損害を与え、共済契約者または共済契約関係者が現実に自己の費用で見舞金などを支払った場合に支払われます。支払い額:1被災世帯あたり20万円を限度とし、かつ1共済事故あたり50万円または共済金額の10%のいずれか少ない額を限度とします。ポイント:例えば、マンションで自分の部屋からの水漏れが階下の部屋に被害を与えた場合など、隣人関係にも配慮した「見舞金」の形で費用が保障されます。これらの費用共済金は、単に「火災」による損害を保障するだけでなく、火災に付随して発生する様々な「二次的損害」や、火災以外の事故による「第三者への賠償」までカバーすることで、組合員の暮らしを多角的にサポートするものです。特に、失火見舞費用共済金や漏水見舞費用共済金は、近隣住民とのトラブルを円滑に解決するための「地域貢献」という視点も含まれていると言えるでしょう。再取得価額特約:古い家でも「建て直し」を諦めない!火災で家が焼失してしまった場合、多くの方が「同じような家を建て直せるのか」という不安に直面します。特に築年数の古い家の場合、「時価額」での評価では、現在の建築費用には到底及ばないことがあります。しかし、札幌市民共済の火災共済には、そんな不安を解消してくれる「再取得価額特約」があります。「再取得価額」と「時価額」の違いここで重要になるのが、「再取得価額(新価)」と「時価額」の違いです。再取得価額(新価):火災などにより生じた損害に対して、保険の対象と同程度の構造、質、用途、規模、型、能力のものを新たに再築または再取得するのに必要な費用のことです。簡単に言えば、「今、同じものを建て直す・買い直すのにかかる費用」です。時価額:再取得価額から、使用による消耗や経過年数に応じた減価額(価値の減少分)を差し引いた額です。つまり、「今の価値」を指します。民間の火災保険では、損害が発生したときの「時価」を基準に保険金が算出される「時価額基準」が主流でしたが、最近では損害額だけで元通りに再築できる「再取得価額(新価)基準」が主流となっています。時価額基準の場合、支払われる保険金だけでは家を元通りにできないという問題が生じることがあります。再取得価額特約で「諦めない」選択を札幌市民共済の火災共済では、「再取得価額特約」が自動で付帯される仕組みがあります。この特約が適用されれば、建物や家財が古いか新しいかにかかわらず、ご契約額を限度として、同程度のものを新たに購入・修理するために必要な金額(再取得価額)が支払われます。この特約を付帯するためには、以下の条件を満たす必要があります。共済の目的の時価額が、再取得価額の50%以上であること。共済金額が、再取得価額の70%以上に相当する額であること。例えば、木造専用住宅(30坪)の場合、建物の加入基準額は1,800万円(30坪×60万円)となります。この場合、再取得価額特約を付帯するには、1,260万円(1,800万円×70%)以上の共済金額で契約する必要があります。パンフレットの事例でも示されているように、同じ1,000万円の損害を被った場合でも、再取得価額特約保障があるAさんは損害額と同額の1,000万円と費用共済金が支払われるのに対し、再取得価額特約保障のないBさんは、共済金額が再取得価額の70%未満だったため、実際の損害額より少ない金額しか支払われません。これは、単に「火災共済に入っているから安心」というだけでなく、「適切な共済金額で加入しているか」が非常に重要であることを示しています。当組合が定める加入基準額の70%以上で契約することで、万が一の際に「建て直す」という選択肢が現実的になるのです。これは、組合員が安心して生活を再建できるための「相互扶助」の具体的な形と言えるでしょう。自然災害への備え:見舞金で「温かい手」を差し伸べる近年、日本では地震や台風、集中豪雨など、様々な自然災害が頻発しています。これらの災害による損害は、火災共済の「火災等」の保障対象外となるのが一般的です。しかし、札幌市民共済は、そうした自然災害に対しても、組合員に「温かい手」を差し伸べるための独自の仕組みを持っています。それが「自然災害見舞金」制度です。「火災共済」と「自然災害見舞金」の違いまず、理解しておくべきは、当組合の火災共済のメインの保障はあくまで「火災、破裂・爆発、航空機の墜落、自動車の飛び込み、水漏れ、落雷」であり、これら以外の原因による損害(例えば、地震による火災の延焼や、台風による屋根の損壊など)は、原則として共済金の支払対象外であるという点です。これは、共済掛金の算定上、これらの巨大な損害をカバーすることが困難であるためです。しかし、札幌市民共済は、この免責事項だけにとどまりません。組合員が自然災害によって被害を受けた際にも、何かできることはないかという「相互扶助」の精神に基づき、独自の「自然災害見舞金」制度を設けています。自然災害見舞金:対象となる災害と支払い基準自然災害見舞金は、以下の災害により生じた損害に対して支払われます。地震等:地震、噴火、またはこれらによる津波など。風水害等:水災、風災、ひょう災、雪災など。見舞金の額は、損害の割合に応じて定められており、最高で10万円(1災害につき建物と動産を合わせて)が限度となります。区分損害割合一口あたりの見舞金支払限度額全 損建物または動産が70%以上焼失・損壊・流失した場合3,000円10万円限度(1災害につき建物と動産を合わせて)半 損建物または動産が20%以上70%未満焼失・損壊した場合1,500円〃一部損建物または動産の損害額が20万円を超え、かつ半損に該当しない場合300円〃床上浸水床上に浸水または土砂が流入し、日常生活を営むことができない場合300円〃水濡れ損建物の天井、壁、床および動産に水漏れが生じ、補修に経費を要した場合100円損害額を限度注意点:新規契約(再契約含む)月数が1年未満の場合は、支払額の50%が減額されます。積み立てた見舞金の総額を超える規模の災害が発生した場合、支払額が減額される場合があります。この自然災害見舞金は、共済金とは性質が異なります。これは、当組合が「自然災害積立金」として別途積み立てた資金の中から支払われるもので、組合員が予期せぬ自然災害に見舞われた際に、少しでも生活の再建を助けたいという「地域貢献」の思いが込められています。まとめ:あなたの安心を、地域で育む「共助」の力ここまで、札幌市民共済の火災共済について、その「相互扶助」の精神から、多岐にわたる保障内容、そして自然災害への独自の備えまでを詳しく見てきました。いかがだったでしょうか?火災共済は、単なる「もしも」の時の金銭的な保障だけでなく、地域住民がお互いに支え合い、安心して暮らせる社会を築くための「共助」の仕組みです。当組合は、昭和37年の設立以来、半世紀以上にわたってこの「相互扶助」と「地域貢献」という揺るぎない価値観に基づき、組合員の暮らしを守り続けています。手軽な掛金で手厚い保障:営利を目的としないため、民間の保険と比べて負担の少ない掛金で、幅広い「火災等」の損害をカバーします。費用共済金で安心をプラス:火災による直接的な損害だけでなく、臨時費用や残存物の片付け費用、さらには隣家への見舞金までカバーすることで、予期せぬ出費による負担を軽減します。再取得価額特約で再建をサポート:築年数の古い家でも、今の建築費用で建て直せる可能性を広げることで、組合員が安心して生活を再建できるよう後押しします。自然災害見舞金で温かい支援:火災共済の対象外である自然災害に対しても、独自の積立金から見舞金を支払うことで、組合員の被災後の生活を支援します。これらの仕組みは、すべて「組合員が安心して暮らせるように」という当組合の強い願いと、地域への深い愛情から生まれています。「なるほど、共済って、ただの保険とは違うんだな」と、腑に落ちていただけたなら幸いです。火災共済は、あなたの家と暮らしを守るだけでなく、地域全体の「安心」を育むための大切な「助け合いの輪」なのです。ご自身の住まいと大切な家族の安心のために、この機会に札幌市民共済の火災共済について、より詳しく検討してみてはいかがでしょうか。当組合の職員は、誰にでもわかる言葉で、誠実にあなたの疑問に答えてくれるはずです。「小さな掛金で大きな保障」──この言葉の裏には、温かい「相互扶助」の精神が息づいています。あなたの安心を、地域で育む「共助」の力を、ぜひ実感してください。もちろん、この見舞金だけで全ての損害をカバーできるわけではありません。より手厚い自然災害への備えとしては、当組合が取り扱う「火災共済補完火災保険(地震保険付き)」などを検討することも重要です。しかし、火災共済の保障範囲外である自然災害に対しても、組合として可能な限りのサポートを提供しようという姿勢は、まさに「相互扶助」を体現していると言えるでしょう。
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  • 北海道の雪害リスクに備える!火災共済の「自然災害見舞金」と「補完保険」の賢い使い分け【令和7年版】
    令和7年、2025年の新しい年を迎え、札幌市内や北海道全域はいよいよ厳寒の季節本番を迎えています。美しく降り積もる雪は北海道の魅力の一つではありますが、私たち生活者にとっては、毎日の雪かきや排雪作業、そして住宅への被害など、頭の痛い問題の種でもあります。特に今年は、昨今の気候変動の影響もあり、短期間で一気に積雪が増える「ドカ雪」や、気温差による落雪事故のリスクが高まっているとの予報も出ており、ご自宅の安全管理には例年以上に気を配る必要があります。物価高や電気代の高騰が家計を直撃する中、万が一、雪の重みでカーポートが潰れたり、屋根からの落雪で窓ガラスが割れたりといった被害に遭った場合、その修理費用は大きな負担となってのしかかります。そんな時、頼りになるのが私たちが加入している「火災共済」や「火災保険」ですが、皆さまはご自身が加入されている保障の内容を正確に把握されていますでしょうか。「うちは火災共済に入っているから、雪害も大丈夫だろう」と安心していたら、実は保障の対象外だった、あるいは思っていた金額が下りなかった、というケースは意外と多いものです。特に札幌市民共済のような、営利を目的としない相互扶助(助け合い)の精神で運営されている共済制度の場合、掛金が手頃である反面、民間の損害保険会社とは保障の仕組みが異なる部分があります。今回は、札幌・北海道の冬に避けては通れない「雪害」等の自然災害について、さっぽろ市民共済の「火災共済」ではどこまで対応できるのか、そして万全を期すための「補完保険」という選択肢について、詳しく解説していきます。火災共済は「雪害」を保障する?基本保障と対象外の線引きまず結論から申し上げますと、さっぽろ市民共済の「火災共済」の基本契約(本則)においては、雪害や風水害などの「自然災害」による損害は、残念ながら共済金の支払対象外(免責)となっています。これは、パンフレットや重要事項説明書にも「共済金の支払対象外」として明記されている非常に重要なポイントです。例えば、猛吹雪で屋根の一部が剥がれたり、雪の重みで建物が歪んだりといった被害は、火災共済の本来の目的である「火災、破裂・爆発、航空機の墜落、車両の飛び込み、落雷、水漏れ」には該当しないため、「火災等共済金」は支払われません。特に北海道の住宅トラブルで多いのが、「スノーダクトのオーバーフロー(溢水)」や「水道管の凍結による水濡れ」です。これらについても注意が必要です。規約上、給排水設備の事故による水濡れは対象となる場合がありますが、その原因が「自然現象(雨や雪、氷など)」によるものである場合や、「老朽化」によるものである場合は、基本的に免責(対象外)となります。具体的には、スノーダクトが落ち葉や泥で詰まったのではなく、単に許容量を超える融雪水や雨水が溢れて室内に水漏れが発生した場合などは、自然現象による損害とみなされ、火災共済金の本則給付は受けられない可能性が高いのです。また、冬期間の水道管凍結についても、凍結して破裂した「水道管自体の修理費用」は対象になりますが、それによって床が水浸しになった場合の「水濡れ損害(フローリングの張り替え費用など)」は、対象外となるケースがあります。このように、火災共済はあくまで「火災等の不測の事故」に備えるものであり、自然災害リスクをフルカバーするものではないという点を、まずはしっかりと理解しておく必要があります。しかし、それでは組合員の皆様が自然災害に遭われた際にあまりに心もとないため、さっぽろ市民共済では相互扶助の観点から、独自の「見舞金制度」を設けています。共済金が出ない場合の救済措置とは前述の通り、火災共済の契約自体からは、自然災害による損害に対して「火災等共済金」は支払われません。しかし、組合員同士が助け合うという共済の理念に基づき、別途積み立てられた資金の中から「自然災害見舞金」が支払われる場合があります。これは法的な保険金支払い義務に基づくものではなく、あくまで組合独自の「お見舞い」としての性質を持つものです。次項でこの見舞金の詳細について触れますが、まずは「基本の火災共済では、雪害などの自然災害は保障されない」という大前提を認識し、その上で「見舞金」や「補完保険」でどのようにリスクをカバーしていくかを考えることが、令和7年の賢い家計防衛術と言えるでしょう。「自然災害見舞金」の仕組みと限界を知っておこうさっぽろ市民共済には、火災共済の契約に付帯する形で「自然災害見舞金」という制度があります。これは、地震・噴火・津波、および風水害等(水災・風災・ひょう災・雪災)によって、加入している建物や家財に損害が生じた場合に支払われるものです。北海道の冬の生活において懸念される「雪害(雪災)」も、この見舞金の対象となる「風水害等」に含まれます。ですので、全く何も出ないというわけではありません。しかし、ここで注意しなければならないのは、その金額の規模です。見舞金はあくまで「お見舞い」であり、損害額を全額カバーするような性質のものではありません。具体的な支払基準を見てみましょう。見舞金の額は、損害の程度(全損・半損・一部損・床上浸水・水ぬれ損)と、加入口数に応じて算出されます。例えば、建物や動産が70%以上焼失・損壊・流失した「全損」の場合でも、支払われるのは加入1口あたり3,000円です。もし100口(1,000万円の保障)加入していたとしても、計算上は30万円となりますが、ここにはさらに「上限額」が設けられています。規約により、自然災害見舞金の支払限度額は、最高でも「10万円」(1災害につき建物と動産を合わせて)と定められています。つまり、どれだけ大きな被害を受けて、家の建て直しに数千万円かかったとしても、あるいは加入口数を増やしていたとしても、この見舞金制度から受け取れる最大額は「10万円」なのです。また、損害額が20万円を超え、かつ半損(20%〜70%未満)には至らない「一部損」の場合、支払われるのは1口あたり300円です。さらに、スノーダクトの事故などで適用される可能性のある「水ぬれ損」(建物の天井・壁・床等に水漏れが生じ補修が必要な場合)については、1口あたり100円、ただし「損害額を限度」とします。このように、自然災害見舞金は、被害に遭われた組合員の方へ「少しでもお役に立てれば」という相互扶助の温かい気持ちから生まれた制度ではありますが、現実的な住宅再建や大規模な修繕費用を賄うための資金としては、どうしても不足してしまいます。ここが、営利を目的としない少額の掛金で運営される共済制度の限界でもあり、同時に加入者の皆様に正しく理解していただきたいポイントです。加入年数による支払制限にも注意さらに細かい規定として、新規加入(再契約を含む)から1年未満の組合員に対しては、支払額が「50%減額」されるというルールもあります。駆け込み的な加入による公平性の欠如を防ぐための措置ですが、加入直後に災害に遭われた場合は、受け取れる見舞金がさらに少なくなってしまうことを知っておく必要があります。不安な場合は「補完保険」という選択肢をここまでご説明した通り、火災共済は火災事故に対しては手厚い保障を提供しますが、雪害などの自然災害や地震に対しては、見舞金程度のサポートにとどまります。「北海道に住んでいる以上、雪害のリスクは無視できない」「万が一の地震にもしっかり備えたい」そうお考えの組合員の皆様には、さっぽろ市民共済が損害保険ジャパン株式会社(損保ジャパン)の代理店として取り扱っている「火災共済補完火災保険(地震保険付き)」の併用を強くおすすめいたします。この保険は、その名の通り、火災共済の保障の「足りない部分」を補う(補完する)ために設計された商品です。最大の特長は、火災共済ではカバーしきれない「風災・水災・雪災」などの自然災害による損害を、しっかりと保険金としてカバーできる点です。例えば、台風で屋根が飛んだ、大雪で家が歪んだ、ゲリラ豪雨で床上浸水した、といったケースでも、実際の損害額に基づいた保険金が支払われるため、住宅の修復や生活再建に直結する大きな安心を得ることができます。また、この補完保険には「地震保険」をセットすることができます。火災共済の自然災害見舞金では、地震による損害も最大10万円までしか出ませんが、地震保険に加入していれば、国と民間が共同で運営する制度に基づき、地震・噴火・津波による建物の倒壊や火災に対して、まとまった保険金を受け取ることが可能です。特に北海道でも、日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震のリスクが指摘されており、地震への備えは決して他人事ではありません。さらに嬉しいメリットとして、この補完保険はさっぽろ市民共済を通じて加入することで「集団扱」となり、一般契約に比べて保険料が「5%割安」になります(地震保険部分を除く)。手続きも、火災共済の窓口で一緒に行うことができるため、非常にスムーズです。基礎的な保障は手頃な掛金の「火災共済」で確保し、雪害や地震といった大きなリスクには「補完保険」で備える。この「二階建て」の備えこそが、令和7年の北海道での暮らしを守るための、最も合理的で安心な選択肢と言えるのではないでしょうか。まとめ今回は、札幌・北海道の冬に欠かせない雪害リスクへの備えについて、さっぽろ市民共済の制度を中心にご紹介しました。ポイントをまとめます。火災共済は「火災」に強いが、「自然災害」は対象外(免責)が基本自然災害には「見舞金」が出るが、最大10万円と限定的雪害や地震にしっかり備えるなら、損保ジャパンとの提携商品「補完保険」がおすすめ補完保険は「集団扱」で保険料が割安になるメリットがある「うちは大丈夫」と思っていても、自然災害はいつ、誰に降りかかるかわかりません。さっぽろ市民共済は、「一人は万人のために、万人は一人のために」という相互扶助の精神を大切にしながら、地域の皆様の安全な暮らしを支え続けています。まずはご自身の契約内容を確認し、もし自然災害への備えに不安を感じたら、ぜひ一度、補完保険の検討や組合への相談をしてみてください。皆様の平穏な毎日が、これからもずっと続くことを心より願っております。
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