
給料日前の救世主!プロが実践する食費節約術
皆さん、こんにちは!
暮らしの知恵と防災対策のプロ、札幌市民共済のブロガーです。
「あぁ、今月も給料日まであと1週間なのに、お財布の中はすっかり冬景色…」
なんて経験、誰にでもありますよね。毎日の食事は欠かせないものだからこそ、食費の悩みは尽きないものです。
スーパーの特売品を追いかけたり、もやし料理のレパートリーを増やしたり…そんな涙ぐましい努力も素晴らしいですが、今回は少し視点を変えて、私が実際に試して「これは!」と膝を打った、本当に効果のある食費節約術をご紹介します。
キーワードは「計画性」と「助け合い」。この2つを意識するだけで、あなたの食卓はもっと豊かに、そしてお財布には余裕が生まれるはずです。
「食費を節約するなら、週末にまとめて買うのが一番!」
そう信じて疑わない方は多いのではないでしょうか?実はこれ、使い方を間違えると逆に無駄遣いを増やす「罠」になることがあるんです。
なぜなら、まとめ買いをすると「まだ冷蔵庫にあるのに、安いから買っておこう」という「ストック買い」が増えがち。結果、使い切れずに賞味期限が切れてしまったり、冷蔵庫の奥で化石化してしまったり…。これでは節約どころか、食品ロスという名の無駄遣いです。
そこでおすすめしたいのが、「週2回の計画的買い物」です。
肉や魚、日持ちする野菜(玉ねぎ、じゃがいも、人参など)を中心に、週の前半で使う食材を購入します。
この時、ざっくりと「月曜はカレー、火曜は魚を焼いて…」とメニューをイメージしておくのがポイント。
葉物野菜やきのこ、牛乳、卵など、鮮度が大切なものを買い足します。
このタイミングで冷蔵庫の中間チェックができるので、週末に買った食材の使い忘れも防げます。
「買い物に行く回数が増えたら、余計なものを買っちゃいそう…」
そう心配する方もいるかもしれません。しかし、「買うものを決めてから行く」という鉄則を守れば大丈夫。メモを持って、脇目もふらず目的の売り場へ向かいましょう!
この方法のもう一つのメリットは、「ちょい足し買い」で防災備蓄を自然にローリングストックできること。2回目の買い物で、缶詰やレトルト食品、乾麺などを1〜2品だけ買い足すのです。これを習慣にすれば、特別な防災備蓄デーを設けなくても、いつの間にか食料庫が充実していきます。これも立派な「暮らしの知恵」ですね。
節約と聞くと、一人で黙々と頑張るイメージがありませんか?
しかし、私たち人間の暮らしは、古くから「相互扶助」、つまり助け合いの精神で成り立ってきました。この考え方を食費節約に応用しない手はありません。
例えば、こんな経験はありませんか?
「家庭菜園でトマトが採れすぎちゃった…」
「箱で買った玉ねぎ、なかなか使い切れない…」
そんな時こそ、ご近所さんの出番です。
「うちで採れたトマト、少しおすそ分けしますね!」「あら、助かるわ!うちにはジャガイモがたくさんあるから、よかったらどうぞ」
こんな風に、お互いの「余剰」を交換するのです。これは、物々交換というよりは、「食のシェアリング」という新しい考え方。お金を介さずとも、食卓は豊かになります。
もちろん、いきなり「何かください!」と訪ねていくのはハードルが高いですよね。
まずは、自分から「おすそ分け」をしてみるのがおすすめです。手作りのクッキーや、旅行のお土産など、小さなもので構いません。日頃から挨拶を交わし、良好な関係を築いておくことが、いざという時の助け合いに繋がります。
この「ご近所シェアリング」は、平時だけでなく、災害時にも絶大な効果を発揮します。
大規模な災害が発生し、物流がストップしてしまったら…?そんな時、頼りになるのは遠くの親戚よりも近くの他人。普段から「あの家にはお米がたくさんあるはず」「この家は野菜を作っている」とお互いの状況を把握できていれば、地域全体で食料を融通し合い、困難を乗り越えることができます。
食費の節約が、巡り巡って地域の**「防災力」**を高める。これこそ、私たちが大切にしたい「地域貢献」の形ではないでしょうか。
給料日前にやってくる最大の敵、それは「外食の誘惑」です。
疲れて帰ってきた日、「あぁ、もうご飯作るの面倒くさい…外で済ませちゃおうかな」という悪魔のささやきに、何度負けてきたことでしょう。
この誘惑に打ち勝つための秘策は、「自炊をエンターテイメント化する」ことです!
どういうことかと言うと、「今日の夕食は、〇〇(好きなレストランや映画など)を再現する!」というテーマを決めてしまうのです。
少し良いオリーブオイルとパスタを用意し、YouTubeで「本格カルボナーラの作り方」を検索。
100円ショップで買ったキャンドルを灯し、スマホでイタリアの音楽を流せば、気分はもうリストランテ!
ベランダや庭に小さなテーブルと椅子を出し、メスティン(飯ごう)でご飯を炊いてみる。
缶詰の焼き鳥を温め、おにぎりを握るだけでも、非日常感が味わえて最高に楽しい!
映画に出てきた「シナモンロール」や「しょうが焼き」を丁寧に作ってみる。
お気に入りの食器に盛り付ければ、気分はすっかり小林聡美さん。
ポイントは、「完璧を目指さない」こと。
味が多少違っても、見た目が不格好でも、自分でテーマを決めて作り上げた食事は、不思議と美味しく感じられるものです。何より、「今日は何を作ろうかな?」と考える時間が、義務から楽しみに変わります。
この「エンタメ型自炊」を始めてから、私は外食の回数が劇的に減りました。だって、家で食べるご飯が一番楽しくて美味しいんですから!
浮いた外食費で、少しだけ良い調味料や、お気に入りの食器を買うのも素敵ですね。それがまた、次の自炊へのモチベーションに繋がるはずです。
さて、ここまで3つの食費節約術をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
買い物は「週2回」に分けて、無駄と食品ロスをなくす
ご近所さんと「食のシェアリング」で、助け合いの輪を広げる
「エンタメ型自炊」で、外食の誘惑を楽しく撃退する
これらの方法に共通しているのは、「節約=我慢」という考え方からの脱却です。
お金を使わないように、と切り詰めることばかり考えていると、心まで貧しくなってしまいます。そうではなく、どうすればもっと賢く、もっと楽しく、今あるものを最大限に活かせるか?と「工夫」すること。それが、本当の意味での豊かな暮らしに繋がるのではないでしょうか。
そして、その工夫の根底には、「計画性」という自分自身との向き合いと、「相互扶助」という他者との繋がりがあります。この2つの車輪がうまく回った時、あなたの暮らしは安定し、給料日前に焦ることもなくなるはずです。
さあ、まずは今週末の買い物から、少しだけ意識を変えてみませんか?
小さな一歩が、あなたのお財布と心を、きっと豊かにしてくれることでしょう。