実家帰省で自宅が火の海!?出発前の「ブレーカー」が運命を分ける【通電火災】
令和7年(2025年)の冬がやってきました。今年の年末年始はカレンダーの並びが良く、大型連休を利用して久しぶりに実家へ帰省したり、家族旅行に出かけたりする方も多いのではないでしょうか。久しぶりの遠出に心が弾みますが、家を出るその前に、どうしても確認していただきたいことがあります。それは、「ブレーカー」と「水抜き」です。特に近年、地震や災害の後に発生する「通電火災」の恐ろしさが広く知られるようになりました。もし、あなたが不在の間に大きな地震が起き、その後に電気が復旧したら……。あるいは、北海道の厳しい寒さで水道管が凍結し、水浸しになった部屋に電気が流れたら……。誰もいない自宅で火災が発生し、発見が遅れれば、取り返しのつかない事態になりかねません。楽しい思い出を悲しい記憶にしないために、さっぽろ市民共済が、出発前に必ずやっておくべき「運命を分けるひと手間」をお伝えします。そもそも「通電火災」とは? なぜブレーカーが重要なのか「通電火災」という言葉を、ニュースなどで耳にしたことはありませんか。これは、地震や台風などの災害で停電が発生した後、電気が復旧(再通電)した瞬間に発生する火災のことです。たとえば、地震の揺れで倒れた電気ストーブに、電気が復旧して再びスイッチが入ってしまったり、家具の下敷きになって傷ついた電気コードがショートして火花が散ったりすることで発生します。最大の問題は、「その場に誰もいない可能性が高い」ということです。災害発生直後に避難していたり、あるいは今回のように帰省や旅行で長期不在にしていたりする場合、火が出てもすぐに気付くことができません。初期消火が遅れれば、自宅だけでなく、近隣を巻き込む大火災に発展する恐れがあります。これを防ぐための最も確実でシンプルな方法が、「ブレーカーを落としてから出かけること」なのです。最近では、震度5強以上の揺れを感知すると自動的に電気を遮断する「感震ブレーカー」の普及も進んでいますが、まずは家を空ける際の習慣として、主幹ブレーカー(または契約ブレーカー)を落とすことを強くおすすめします。ただし、寒冷地である北海道においては、ブレーカーを落とす際に注意しなければならない、もう一つの重要なリスクがあります。それが「凍結」です。北海道の冬、ブレーカー操作とセットで必須の「水抜き」北海道の住宅では、暖房ボイラーや凍結防止ヒーターなどが電気で動いているケースが多くあります。もし、暖房や凍結防止帯の電源が入ったままブレーカーを落としてしまうと、家の中が冷え切り、水道管が凍結・破裂する大事故につながります。そのため、冬期間に数日以上家を空ける場合は、以下の手順が鉄則です。1. まずは確実に「水抜き」を行う2. 暖房ボイラー等の運転状況を確認する3. 必要に応じてブレーカーを操作する(※)(※)オール電化や電気暖房を使用している場合、ブレーカーを落とすと凍結リスクが高まることがあります。その場合は、使用していない家電製品(こたつ、電気ストーブ、テレビ等)のコンセントを個別に抜くことで、通電火災のリスクを下げましょう。特に、ホコリと湿気が原因で発火する「トラッキング現象」は、不在時にも起こりうる火災原因の一つです。コンセント周りの掃除をしてから出かけるのも、立派な防災対策です。水道管凍結は「水濡れ損害」が対象外!? 約款の落とし穴「うちは火災共済に入っているから、もし水道管が凍っても大丈夫」そう思って油断していませんか。実は、ここには大きな誤解が含まれていることがあります。さっぽろ市民共済の「火災共済」では、凍結によって水道管が破裂した際、その「水道管自体の修理費用」は「破裂・爆発」の事故として共済金の対象となります(※修理費用共済金等)。しかし、破裂した水道管から水が吹き出し、床や壁、階下の部屋を水浸しにしてしまった場合の「水濡れ損害」については、原則として「対象外(免責)」となるケースが多いのです。重要事項説明書にも、「給排水設備の欠陥または腐食、老朽化など自然の消耗等によるものは対象になりません」という記述に加え、凍結事故の際の「水ぬれ損害は除きます」といった規定が含まれることが一般的です。つまり、水道管の修理代(数万円程度)は出ても、水浸しになったフローリングの張り替えや、ダメになった家財道具の買い替え費用(数十万〜数百万円)は、自己負担になってしまう可能性があるのです。だからこそ、事後の補償に頼るのではなく、「水抜き」による事前の予防が何よりも重要なのです。出発当日はバタバタしがちですが、「水抜き」だけは時間を取って確実に行ってください。「スノーダクト」の詰まりにも要注意北海道特有の屋根形状である「スノーダクト(無落雪屋根)」も、不在時にトラブルが起きやすいポイントです。ダクトの排水口が落ち葉やゴミ、氷で詰まると、雪解け水や雨水が行き場を失い、屋根から室内へ逆流してくる「オーバーフロー(溢水)」が発生します。このような雨や雪などの自然現象を原因とする水濡れ損害は、通常の火災共済の基本保障では対象外となることがほとんどです。長期不在前には、屋根の排水口の点検も忘れずに行いましょう。万が一の時の「火災共済」。地震や自然災害への備えは?ここまで「予防」の大切さをお伝えしましたが、それでも防ぎきれない災害は起こり得ます。そんな万が一の事態に備えるのが、私たち「さっぽろ市民共済」の役割です。相互扶助の精神で支える安心さっぽろ市民共済は、営利を目的としない生活協同組合です。札幌市および近郊にお住まい・お勤めの方々が少しずつ掛金を出し合い、困ったときにお互いを助け合う「相互扶助(そうごふじょ)」の精神で運営されています。そのため、手頃な掛金で、暮らしに必要な保障を備えることができます。火災以外の災害には「見舞金」制度一般的に、火災共済や火災保険では、地震や噴火、津波を原因とする火災や損壊は免責(補償対象外)となります。しかし、さっぽろ市民共済では、独自の「自然災害見舞金」制度を設けています。地震や風水害(台風や大雪など)によって住宅や家財に損害を受けた場合、被害の程度に応じて見舞金をお支払いし、再建の一助としていただいています。また、賃貸住宅にお住まいの方には、大家さんへの賠償責任に備える「借家人賠償責任特約」や、階下への水漏れなどで他人の物を壊してしまった場合の「個人賠償責任特約」なども用意しており、現代の暮らしに合わせた備えが可能です。帰省や旅行で家を空けるこの機会に、ご自宅の保障内容が現在の生活に合っているか、改めて確認してみるのも良いかもしれません。まとめ楽しい帰省や旅行から戻ったとき、我が家がいつも通りに迎えてくれること。それが何よりのお土産です。出発前の「ブレーカー」と「水抜き」のチェックは、あなたの大切な家と財産を守るための、最初で最大の防御策です。特に北海道の冬は、少しの油断が大きな事故につながりかねません。家族みんなで指差し確認をして、安心してお出かけください。私たち「さっぽろ市民共済」は、これからも地域に根ざした助け合いの心で、皆さまの安全で安心な暮らしを支え続けてまいります。何かご不明な点や、保障の見直しのご相談がありましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。それでは、どうぞお気をつけて、良いお年をお迎えください。
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