サンタも逃げ出す?冬休みの子供が「ライター」を握る瞬間と親ができる命の守り方【火遊び防止】
街はすっかり雪化粧をまとい、ホワイトイルミネーションが札幌の夜を美しく彩る季節となりました。令和7年の師走、子供たちにとっては待ちに待った「冬休み」や「クリスマス」が目前に迫り、心躍る時期ではないでしょうか。しかし、私たち大人が年末の慌ただしさに追われているその隙に、サンタクロースも逃げ出してしまうような「まさかの危機」が家庭内で静かに進行しているかもしれません。それは、子供による「ライター遊び」です。消防庁のデータを見ても、子供の火遊びによる火災は依然として後を絶たず、その多くが保護者の目の届かない場所で発生しています。特に大掃除の時期は、普段は奥にしまっていた古いライターが子供の目に触れやすいタイミングでもあります。「うちはオール電化だから関係ない」「子供には火の怖さを教えているから大丈夫」そう思っているご家庭こそ、今一度立ち止まって考えてみてください。子供の好奇心は、大人の想定を軽々と超えていきます。今回は、札幌市民共済として、営利目的ではなく「地域全体の安心」を守るために、冬休みに潜む火災リスクとその対策について、深く掘り下げてお話しします。子供はなぜ「火」に魅せられるのか?隠れた心理と行動子供が火遊びをする理由は、単なる「いたずら」だけではありません。そこには、成長過程における好奇心や、大人への憧れが複雑に絡み合っています。例えば、バースデーケーキのろうそくや、キャンプでの焚き火、あるいは大人がタバコを吸う姿。子供にとって「火」は、魔法のように形を変え、暖かく、そして周囲を明るく照らす魅力的な存在として映ります。「自分もあの光を操ってみたい」という純粋な欲求が、手元にあるライターへと手を伸ばさせるのです。「押し入れ」や「ベッドの下」が危険地帯になる理由最も恐ろしいのは、子供が火遊びをする「場所」です。親に見つかりたくないという心理から、子供は押し入れの中、ベッドの下、あるいはクローゼットの奥など、狭くて暗い「隠れ家」のような場所を選びがちです。想像してみてください。そこには布団や衣類、段ボールなど、燃えやすいものが山のように積まれています。ライターの小さな炎が、それらに燃え移るのに時間はかかりません。さらに、子供は火が燃え広がると、恐怖のあまり「その場から逃げ出す」か、あるいは「火を隠そうとする」傾向があります。布団をかぶせて消そうとし、逆にあっという間に延焼してしまうケースも少なくありません。親が火災に気づいた時には、すでに手遅れになっていることが多いのは、こうした子供特有の行動心理が関係しているのです。令和7年の落とし穴。「CR機能」を過信していませんか?現在市販されている使い捨てライターには、子供が簡単に操作できないようにする「CR(チャイルドレジスタンス)機能」の装備が義務付けられています。操作レバーが重くなっていたり、2段階操作が必要だったりと、大人の力でないと着火しにくい構造になっています。しかし、これで「100%安心」と言い切れるでしょうか?子供の学習能力と「古いライター」のリスク残念ながら、子供の学習能力と身体能力の向上は目覚ましいものがあります。両手を使ったり、壁に押し付けたりして、重いレバーを操作してしまう事例が報告されています。また、この時期特有のリスクとして「大掃除」があります。長年開けていなかった引き出しや、仏壇の奥、物置から、規制前に製造された「CR機能のない古いライター」が出てくることはありませんか?軽い力で簡単に火がつくこれらのライターは、子供にとって格好のターゲットです。「まだ使えるから」と何気なくテーブルの上に置いたその一本が、取り返しのつかない事故の引き金になる可能性があるのです。北海道の冬は、石油ストーブや除雪機の点検などで火気に関連する道具を使う機会も増えます。令和7年の今だからこそ、家中のライターを総点検し、不用なものは自治体のルールに従って確実に処分することが、第一の防災対策となります。悲劇を防ぐ「3つの約束」と相互扶助の眼差しでは、具体的にどのようにして子供たちを火災から守ればよいのでしょうか。物理的な対策はもちろんですが、それ以上に大切なのは「心の教育」と「地域の目」です。家庭内で実践していただきたい「3つの約束」をご提案します。ライターやマッチを見せない、触らせない基本中の基本ですが、子供の手の届く場所、目につく場所に火種を置かないことです。使用後はすぐに鍵のかかる引き出しや、高所の棚に片付ける習慣を徹底しましょう。火の怖さと正しさを教えるただ「ダメ!」と叱るだけでは、子供の好奇心を刺激してしまうこともあります。「火は料理を作ったり暖めたりする大切なものだけど、使い方を間違えると家も思い出も全部消してしまう怖いものなんだよ」と、年齢に合わせて丁寧に教えることが重要です。火を見つけたら大人に知らせるもしライターやマッチが落ちていたら、自分で触らずにすぐに大人に教えるよう約束させてください。そして、教えてくれた時には大いに褒めてあげましょう。隣の家の子供を守ることは、我が家を守ることそして忘れてはならないのが、私たちさっぽろ市民共済が大切にしている「相互扶助(助け合い)」の精神です。マンションや住宅密集地において、一軒の火災は自宅だけの問題ではありません。近所の子供が人気のない場所で遊んでいたり、何か火遊びのような仕草をしていたりしたら、「危ないよ」と声をかける。そんな少しのお節介や地域コミュニティの温かい目が、未来ある子供たちの命と、私たちの街の安全を守るのです。自分の家だけが防火対策を完璧にしても、地域全体で意識を高めなければ、延焼のリスクは防げません。冬休みに入るこの時期、ご家庭内だけでなく、地域全体で子供たちを見守る意識を新たにしていきましょう。まとめ楽しいはずの冬休みやクリスマスが、一瞬の火遊びで悲劇に変わることほど辛いことはありません。子供は好奇心の塊であり、大人が想像もしない行動をとるものです。だからこそ、「ライターの管理徹底(隠す・捨てる)」と「火の教育」は、親が子供に贈ることができる最高の安全というプレゼントです。また、大掃除で見つかった古いライターは、迷わず処分することをお勧めします。私たちさっぽろ市民共済は、万が一の時の保障はもちろんですが、何よりも「災害が起きないこと」を一番に願っています。家族みんなが笑顔で新年を迎えられるよう、今日からできる対策を一つずつ進めていきましょう。地域のみんなで声を掛け合い、温かく安全な冬をお過ごしください。
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