火災共済と安心生活|“さっぽろ市民共済 暮らしのブログ”

検索結果

「 在宅避難 」の検索結果
  • 災害時の新常識:在宅避難で自宅を最強のシェルターに
    大規模な災害が起きたとき、多くの人が頭に浮かべるのは「避難所」ではないでしょうか。しかし、想像してみてください。体育館のような広い空間に、プライバシーもなく大勢の人が身を寄せ合い、見知らぬ人々と共同生活を送る日々を。感染症のリスクも高まりますし、小さなお子さんや高齢のご家族がいる場合は、さらに大きなストレスがかかります。近年、災害に対する考え方は大きく変化しています。「避難所へ行く」ことだけが唯一の選択肢ではないという認識が広まりつつあります。自宅が倒壊や火災の危険がなく安全な場合は、あえて避難所へ行かず、自宅で災害を乗り切る「在宅避難」という選択肢が注目されています。在宅避難が注目される理由とそのメリット在宅避難は「自助」の最たるもの災害時にまず重要なのは、自分の命は自分で守る「自助」の考え方です。そして、安全な自宅で過ごす「在宅避難」は、まさにこの「自助」の最たるものと言えるでしょう。避難所へ向かう道中に二次災害に巻き込まれるリスクを避けられますし、住み慣れた環境で心身のストレスを軽減できます。また、避難所の混雑緩和にもつながり、本当に避難が必要な方々(自宅が損壊した方、医療的ケアが必要な方など)がスムーズに避難所を利用できるようになります。「プライベート空間」と「安心感」の確保在宅避難の最大のメリットは、何といってもプライバシーが守られることです。周囲に気を遣うことなく、自分のペースで過ごせます。また、ペットを飼っているご家庭では、ペットと共に避難できるという点も大きな利点です。避難所ではペット同伴が難しい場合も多く、離ればなれになるストレスから解放されます。在宅避難を成功させるための必須備蓄アイテム備蓄は「生命維持」の土台在宅避難を成功させるためには、徹底した備蓄が不可欠です。電気、ガス、水道といったライフラインが寸断されることを想定し、最低でも3日分、できれば1週間分の水と食料、そして生活必需品を準備しておきましょう。特に食料は、火を使わずに食べられるもの、賞味期限が長いものを中心に選ぶのがポイントです。「ローリングストック」で無理なく備蓄一度に大量の備蓄品を揃えるのは大変だと感じる方もいるかもしれません。そこでおすすめなのが「ローリングストック」という方法です。これは、普段から少し多めに食品や生活用品を買い置きし、使った分だけ新しく買い足していく備蓄方法です。これなら、備蓄品の賞味期限切れを防げますし、無理なく継続できます。たとえば、レトルト食品や缶詰、乾麺などを少し多めに買い、普段の食事に取り入れながら備蓄を進めていきましょう。備蓄品リストの盲点飲料水、非常食、懐中電灯、携帯ラジオといった基本的な備蓄品はもちろんです。しかし、それだけでは足りません。たとえば、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、ウェットティッシュ、生理用品、常備薬、そして「カセットコンロ」と「カセットボンベ」も非常に重要です。“カセットボンベ”は意外と盲点ですが、これを備蓄しておけば、温かいものが食べられますし、湯を沸かすこともできます。地域コミュニティと「共助」の力で災害を乗り越える「共助」は「自助」の輪を広げる災害時、自分たちの「自助」だけでは限界があります。そこで重要になるのが「共助」、つまり地域の人々と助け合うことです。日頃から近所の人と挨拶を交わし、顔見知りになっておくことが、いざという時の「共助」につながります。町内会や自治会が主催する防災訓練には積極的に参加し、地域の避難ルートや危険箇所を確認しておくことも大切です。あなたの“特技”が誰かを救う「共助」は、単なる物の貸し借りだけではありません。あなたの持っているスキルや知識が、誰かの助けになることもあります。例えば、医療従事者の方なら応急処置の知識、料理が得意な方なら限られた食材での調理方法、DIYが得意な方なら簡単な修繕作業など、あなたの“特技”が地域全体の「共助」の力を底上げします。お互いにできることを持ち寄り、支え合うことで、地域全体で災害を乗り越える力を高めることができるのです。まとめ在宅避難は、これからの災害対策における重要なキーワードです。自宅が安全であれば、避難所へ向かうリスクを避け、住み慣れた環境で心身の負担を減らすことができます。しかし、その成功は、事前の備え、つまり「自助」にかかっています。私たち一人ひとりが、自分の命、そして大切な家族の命を守るための準備をすることで、地域全体の「共助」の力も高まります。そして、私たち札幌市民共済は、そのような「自助」と「共助」を大切にする地域社会づくりに貢献するため、今後も役立つ情報を提供し続けます。今日からでも始められる小さな一歩が、将来の大きな安心につながります。ぜひ、この機会に、ご自宅の防災対策を見直してみてください。
    Read More
  • ブラックアウトの教訓。札幌市民が知っておくべき「冬の在宅避難」リアルな寒さ対策
    札幌市民の皆さまの記憶に深く刻まれているのが、2018年9月に発生した北海道胆振東部地震と、それに伴う全域停電「ブラックアウト」ではないでしょうか。あの時、私たちは電気のない生活の不便さを痛感しましたが、もしあの地震が「真冬」に起きていたらと想像したことはありますか。外気温がマイナス10度を下回る中、暖房が止まり、灯りも消えた自宅で過ごすことの過酷さは、秋の比ではありません。内閣府や札幌市の想定でも、冬の災害時は避難所への移動自体が吹雪や積雪で困難になるリスクが高いため、自宅が無事であれば「在宅避難」が基本となります。つまり、自宅を「寒さから命を守るシェルター」にできるかどうかが、生死を分ける鍵となるのです。今回は、さっぽろ市民共済が、過去の教訓から導き出す「冬の在宅避難」のためのリアルな備えについてお伝えします。暖房停止から数時間で「極寒」に。家の熱を逃がさない工夫最近の札幌の住宅は気密性が高いとはいえ、暖房が止まれば室温は確実に下がっていきます。特にオール電化やFF式ストーブなど、電気を必要とする暖房器具が主流の現在、停電はすなわち「熱源の喪失」を意味します。そこで最も重要なのが、「家全体を暖めようとしないこと」です。家の中で最も日当たりが良く、気密性の高い部屋を一つ決め、家族全員でそこに集まって過ごす「縮小生活」を徹底してください。その際、非常に有効なのが「部屋の中にテントを張る」という方法です。アウトドア用のテントで構いません。部屋の中にさらに小さな空間を作ることで、人の体温やわずかな熱源でも暖まりやすくなり、保温効果が格段に上がります。もしテントがなければ、ダイニングテーブルに大きな毛布や布団を掛けて即席の「こたつ」のようにし、その中にみんなで入るだけでも体感温度は変わります。床からの底冷えを防ぐために、段ボールやアルミシート、ジョイントマットを重ねて敷くことも忘れないでください。窓は最大の弱点。徹底的な目張りを冷気の多くは窓から侵入します。停電が決まった時点、あるいは災害発生直後に、カーテンを閉めるだけでなく、断熱シートや梱包用のプチプチ、あるいは段ボールを窓枠ごと覆うようにガムテープで貼り付けてください。「見た目」を気にしている場合ではありません。窓と室内の間に空気の層を作ることで、冷気の侵入と室内の熱の流出を少しでも食い止めることが、命を守ることに繋がります。電源不要の「熱源」と「明かり」を確保するブラックアウトの際、多くの家庭で役立ったのが「カセットコンロ」と「ポータブルストーブ(灯油)」でした。特にカセットコンロは、お湯を沸かして温かい食事をとるためだけでなく、湯たんぽを作るためにも必須のアイテムです。カセットボンベは、1本で約60分(強火)使用できると言われていますが、冬場は消費量が増えるため、最低でも1週間分、つまり1人あたり6本〜10本程度の備蓄を目安にしてください。また、電気が使えない反射式の石油ストーブをお持ちのご家庭も多いと思いますが、ここで注意が必要なのが「換気」です。寒さのあまり換気を怠り、一酸化炭素中毒になってしまっては元も子もありません。一酸化炭素警報機を設置するか、定期的に少しだけ窓を開けるルールを厳守してください。意外と見落とす「乾電池」の重要性LEDランタンやラジオ、そして石油ストーブの点火にも「乾電池」が必要です。2018年のブラックアウトの際、コンビニから真っ先に消えたのはモバイルバッテリーと単1・単3電池でした。特にポータブルストーブの点火用に使われる単1や単2電池は、普段あまり使わないため備蓄が漏れがちです。冬の災害に備え、ご自宅の暖房器具や防災グッズに必要な電池のサイズと個数を、今一度確認しておきましょう。冬だからこそ。「水」と「トイレ」の切実な問題冬の在宅避難で忘れてはならないのが、「水道凍結」のリスクです。停電して室温が氷点下になれば、水道管はあっという間に凍結・破裂します。もしブラックアウトが発生し、暖房が停止して復旧の目処が立たない場合は、ためらわずに「水抜き」を行ってください。一度凍結してしまえば、水が使えないだけでなく、復旧後に水漏れが発生し、家財を濡らす二次被害に繋がります。また、断水していなくても、マンションなどの集合住宅では、電動ポンプが停止して水が出なくなることがあります。飲料水の備蓄はもちろんですが、トイレを流すための生活用水として、お風呂の残り湯を常に溜めておく習慣も、冬場は特に重要です。さらに、下水道管の損傷や凍結で使用できない場合に備え、凝固剤入りの「簡易トイレ」を家族の人数×1週間分(1人1日5回計算で約35回分)用意しておくことを強く推奨します。まとめ冬の北海道における災害は、寒さとの戦いです。しかし、正しい知識と少しの準備があれば、自宅を安全な避難場所に変えることができます。「部屋の中にテント」「カセットコンロの多めの備蓄」「確実な水抜き」。この3つを覚えておくだけで、万が一の時の生存率は大きく変わります。そして、物理的な備えと共に大切なのが、経済的な備えです。さっぽろ市民共済では、火災だけでなく、地震や風水害などの自然災害による被害に対しても、独自の「見舞金制度」で皆さまの暮らしをサポートしています。災害は防げませんが、被害を減らし、立ち上がる準備をすることはできます。この冬も、皆さまが安全で温かい毎日を過ごせるよう、私たちは地域に密着した助け合いの活動を続けてまいります。
    Read More
  • 暖房が止まったらどう過ごす?札幌在住ライターが試した「カセットコンロ」の意外な実力
    真冬の札幌で、もし再び「ブラックアウト」が起きたら…想像するだけで身震いしてしまうシチュエーションですが、これは決して絵空事ではありません。令和7年(2025年)の現在でも、大規模災害による停電のリスクは常に私たちの隣にあります。北海道の冬において、電気の供給が止まることは、すなわち「暖房の停止」を意味します。FF式ストーブも、パネルヒーターも、電気で制御されている以上、停電すればただの鉄の箱になってしまいます。室温が氷点下に近づく中、私たちはどうやって寒さを凌げばよいのでしょうか。そこで注目されるのが、どこの家庭にもある「カセットコンロ」です。普段は鍋料理などで活躍するこの道具が、非常時には「命をつなぐ熱源」へと変わります。しかし、使い方を一つ間違えれば、寒さ以上の恐怖、すなわち「火災」や「一酸化炭素中毒」を引き起こす凶器にもなりかねません。今回は、札幌在住の視点から、カセットコンロの防災力と、絶対に守るべき安全ルールについて、さっぽろ市民共済が詳しく解説します。ブラックアウトの再来に備える。カセットコンロは「命の火」になるか2018年の胆振東部地震の際、多くの道民が「温かい食事」のありがたみを痛感しました。停電で電子レンジもIHクッキングヒーターも使えない中、カセットコンロでお湯を沸かし、カップ麺を食べたり、温かいお茶を飲んだりすることで、不安な心が救われたという声が多く聞かれました。カセットコンロの最大のメリットは、「電気もガス管も必要としない独立性」にあります。カセットボンベさえ備蓄していれば、いつでもどこでも火を起こすことができるのです。冬の在宅避難において、カセットコンロができることは主に2つあります。1. 体の中から温める(食事・水分補給)2.暖房器具の補助(湯たんぽ作り)特に有効なのが「湯たんぽ」です。お湯を沸かして湯たんぽに入れ、毛布の中に一つ入れるだけで、驚くほど暖かく過ごすことができます。専用の湯たんぽがなくても、耐熱性のペットボトル(ホット用)や、タオルで包んだポリタンクなどで代用することも可能です(※火傷には十分注意してください)。このように、カセットコンロは熱を作り出す貴重なツールですが、これを「暖房器具代わり」に使おうとすると、そこには大きな落とし穴があります。【実験】カセットコンロで暖は取れる? 意外な実力と「絶対にやってはいけないこと」「カセットコンロの火をつけていれば、部屋が暖まるのではないか?」そう考える方もいるかもしれません。実際に、狭いキッチンでお湯を沸かし続けると、室温がわずかに上昇することを感じられます。しかし、カセットコンロを「直接的な暖房」として使うことは、「絶対に禁止」です。その理由は、以下の2つの致命的なリスクがあるからです。1. 目に見えない暗殺者「一酸化炭素中毒」現代の住宅は気密性が高く作られています。停電中は換気扇も回らないため、閉め切った室内でカセットコンロを長時間使用すると、酸素が不足し、不完全燃焼を起こします。その結果発生する「一酸化炭素」は、無色無臭でありながら毒性が非常に強く、気づかないうちに意識を失い、最悪の場合は死に至ります。「寒くても、必ず窓を開けて換気をする」これがカセットコンロを使用する際の絶対条件です。2. 暖房専用の「カセットガスストーブ」を用意するもし、カセットボンベを使って暖を取りたいのであれば、コンロではなく「カセットガスストーブ」を備蓄しておくのが正解です。これらは暖房用に設計されており、転倒時消火装置や不完全燃焼防止装置などの安全機能がついているものが多くあります。それでも換気は必須ですが、裸火のコンロを暖房代わりにするよりはずっと安全で効率的です。「もしも」の時の火災リスク。暖房が止まった時こそ「火の用心」災害時は、普段とは違う心理状態になり、慣れない方法で暖を取ろうとしてしまいます。カセットコンロの周りに燃えやすい物を置いて引火させてしまったり、ロウソクを倒してしまったりと、停電中こそ「火災リスク」は高まります。消防車もすぐには来られないかもしれない状況下で、自宅が火事になれば、それは自身の命だけでなく、地域の安全をも脅かすことになります。私たち「さっぽろ市民共済」は、こうした非常時にこそ、皆さまの助けになりたいと考えています。営利を目的としない「助け合い」の仕組みさっぽろ市民共済の火災共済は、火災による損害はもちろん、消防活動による水濡れや破壊などの損害も保障の対象となります(※詳細は約款をご確認ください)。また、地震などの自然災害が原因で火災が発生した場合には、通常の火災共済金は支払われないことが一般的ですが、当組合では独自の「自然災害見舞金」制度で、被災された組合員様をサポートしています。備蓄や道具の準備と合わせて、「万が一火を出してしまった時、家を失ってしまった時の備え」もしっかりと確認しておきましょう。まとめ冬の札幌で暖房が止まることは、命に関わる緊急事態です。カセットコンロは、そんな極限状態で温かい食事と湯たんぽを提供してくれる、頼もしい相棒です。しかし、その使い道を誤れば、一酸化炭素中毒や火災という別の災害を引き起こしかねません。「換気を徹底する」・「暖房代わりには専用器具を使う」・「火の元からは目を離さない」この3つの鉄則を守り、正しく恐れて、正しく備えてください。さっぽろ市民共済は、防災情報の発信を通じて、これからも地域の皆さまの安全な暮らしに寄り添ってまいります。冬本番を迎える前に、いま一度、防災グッズと共済の証書をご確認ください。
    Read More
  • トイレ問題、実は一番深刻?一人暮らしの部屋に「簡易トイレ」を絶対置くべきリアルな理由
    令和7年の冬も、北海道らしい厳しい寒さが本格化してきました。みなさま、冬の備えは万全でしょうか。ホームセンターの防災コーナーに行くと、非常食や水、カセットコンロなどが山積みにされ、多くの方が手に取っている姿を見かけます。もちろん、寒冷地である私たちにとって、暖房手段や食料の確保は命に関わる重要な課題です。しかし、あえて今日は少し言いにくい、でも絶対に避けては通れない「排泄」の話をさせてください。災害時、食事は数時間、あるいは1日くらいなら我慢できるかもしれません。しかし、トイレを我慢することは誰にもできません。特にマンションやアパートで一人暮らしをされている方にとって、トイレが使えなくなる状況は、想像以上に精神的・衛生的なダメージが大きいものです。地震や大雪による停電でブラックアウトが起きたとき、もし水道が止まったり、マンションの給水ポンプが動かなくなったりしたら、あなたの部屋の水洗トイレはただの「白い陶器の器」になってしまいます。今回は、見落とされがちですが実は一番深刻な「トイレ問題」について、一人暮らしの視点からリアルな理由と対策をお話しします。なぜ「食事」より「トイレ」が先なのか?防災対策というと、どうしても水や食料の備蓄に意識が向きがちです。しかし、過去の災害現場で被災された方々が「一番困ったこと」として挙げるのは、実は「トイレ」なのです。人間は1日に平均して5回から7回、トイレに行きます。もし発災直後から水が止まってしまったら、その瞬間から排泄物の処理問題が発生します。水洗トイレは、大量の水で汚物を下水道まで押し流す仕組みですが、断水すれば当然流せません。また、電気が止まればマンションのポンプが停止し、水が来なくなることもあります。無理にバケツの水で流そうとすると、配管が破損していた場合に下の階へ汚水が漏れ出し、大変な損害賠償問題に発展するリスクさえあるのです。さらに深刻なのが、衛生環境の悪化です。流せないトイレに排泄物が溜まっていけば、悪臭が部屋中に充満し、雑菌が繁殖して感染症のリスクも高まります。食事は配給があるかもしれませんが、トイレは自分でなんとかしなければならない場面が非常に多いのです。「食べるもの」の心配をする前に、「出すところ」の確保をしておくこと。これが、令和の防災の新常識といえます。生理現象は「待ったなし」の現実空腹や喉の渇きにはある程度の耐性があっても、便意や尿意はコントロールできません。特に緊張状態や寒さの中では、トイレが近くなることもあります。「我慢すればいい」という精神論が通用しないのが排泄です。準備がなければ、ポリ袋や新聞紙で代用することになりますが、その処理の不快感や惨めさは、被災後の心の回復にも大きな影を落とします。一人暮らしだからこそ陥る「トイレ難民」のリアル「いざとなったら避難所のトイレを使えばいい」と思っていませんか。実は、一人暮らしの方こそ、自宅に簡易トイレを備えておくべき理由があります。まず、災害時の避難所のトイレはすぐに汚物で溢れかえり、劣悪な環境になることが少なくありません。長蛇の列に並び、汚れたトイレを使うストレスは計り知れず、それを避けるために水分摂取を控えてしまい、脱水症状やエコノミークラス症候群になってしまうケースが後を絶ちません。特に冬の北海道では、吹雪の中、夜中に屋外の仮設トイレに行くこと自体が命がけになることもあります。また、最近の防災トレンドは「在宅避難」です。建物自体が無事であれば、プライバシーの守れる自宅で過ごすことが推奨されています。一人暮らしの部屋で在宅避難をする際、トイレが機能していなければ、そこでの生活は数時間で破綻してしまいます。ワンルームなど限られた空間では、トイレの臭いが生活スペースに直結してしまうため、逃げ場がなくなってしまうのです。誰にも気兼ねなく、衛生的で安心できるトイレ環境を自室に確保しておくことは、自分自身の尊厳を守ることにもつながります。近隣トラブルを防ぐためにも集合住宅の場合、トイレ問題は近隣トラブルの火種にもなりかねません。ベランダに汚物を置けば臭いが漏れますし、共有部のトイレが使えなくなれば住人同士の摩擦も生まれます。「自分は大丈夫」と準備を怠ることは、結果的に周囲への迷惑にもつながってしまう可能性があります。お互いに気持ちよく助け合うためにも、最低限の「自分の始末」ができる準備をしておくことが、大人のマナーとも言えるでしょう。今日からできる!「簡易トイレ」備蓄のポイントでは、具体的にどのような準備をすればよいのでしょうか。絶対に用意していただきたいのが、既存の便器に袋を被せて使う「凝固剤入りの簡易トイレセット」です。100円ショップなどで売っている携帯トイレ(小用)だけでは不十分です。大便もしっかり固め、臭いを閉じ込めることができる製品を選びましょう。備蓄数の目安は、「1日5回 〜 7回 × 最低3日分(できれば7日分)」です。一人暮らしの方なら、最低でも20回分、安心を得るなら50回分程度のセットを用意することをおすすめします。最近の製品は非常にコンパクトな箱に入っており、トイレットペーパーのストックと一緒にトイレの棚に置いておけるサイズのものも多いです。選ぶなら「防臭袋」付きが絶対条件簡易トイレを選ぶ際、凝固剤の性能はもちろんですが、最も重要なのが「防臭袋(防臭機能のある袋)」がついているかどうかです。単なる黒いポリ袋では、時間の経過とともに強烈な臭いが漏れ出してきます。医療用レベルの防臭素材を使った袋(BOSなど)がセットになっているものか、別途防臭袋を購入してセットにしておくことを強く推奨します。ゴミ収集が再開されるまで、その汚物を部屋の中に保管しなければならないことを想像してください。「臭わない」ことは、被災生活の質を劇的に左右します。また、使用期限も確認し、10年〜15年保存できる長期保存タイプを選べば、一度買えばしばらく安心です。まとめトイレの備えは、決して恥ずかしいことではありません。それは、あなた自身の健康と心を守り、ひいては地域全体の衛生環境を守ることにつながる立派な防災活動です。「簡易トイレ」をひとつ備蓄しておくだけで、災害時の不安の一つを確実に取り除くことができます。想像してみてください。外は吹雪、電気も水道も止まっている中で、それでも自宅のトイレが安心して使えるという状況を。その安心感は、何物にも代えがたいものです。私たちさっぽろ市民共済は、万が一の時の経済的な備えを提供していますが、お金だけでは解決できない現場の困りごとにも目を向けていただきたいと願っています。自分を守る準備ができている人は、いざという時に他者を助ける余裕も生まれます。一人ひとりの「トイレの備え」が、災害に強い札幌の街をつくります。ぜひこの機会に、お部屋の防災グッズを見直してみてください。
    Read More