全焼しても家が建たない!?「再取得価額特約」がないと損する真実
令和7年、2025年の冬も、北海道の厳しい寒さが本格化してきました。暖房器具がフル稼働するこの季節、私たちは常に「万が一の火災」のリスクと隣り合わせで生活しています。さて、皆さまに一つ質問があります。もしも明日、不幸にもご自宅が全焼してしまった場合、現在加入している火災共済や火災保険から「家を建て直すのに十分な金額」が支払われる自信はありますか?「契約金額を2,000万円にしているから大丈夫」「買った時の値段がそれくらいだったから」そう思っている方ほど、実は危険なのです。いざ被災した時に「支払われた金額が、再建費用の半分しかなかった」という悲劇が、現実に起こり得るからです。その運命を分けるカギが、今回解説する「再取得価額特約」です。物価や建築費が高騰している現代において、この特約の有無は、被災後の生活再建を左右する決定的な差となります。札幌市民共済の広報担当として、営利目的ではない「相互扶助(助け合い)」の視点から、皆さまが損をしないための真実をお伝えします。「時価額」と「再取得価額」の決定的な違いまず、建物の評価には「時価額」と「再取得価額(新価)」という2つのモノサシがあることを理解しましょう。ここを曖昧にしたままでは、正しい保障を選ぶことはできません。時価額とは「古くなった今の価値」「時価額」とは、同等の建物を新たに建築・購入するのに必要な金額から、経過年数による消耗分(減価償却)を差し引いた金額のことです。簡単に言えば「中古品としての現在の価値」です。例えば、30年前に2,000万円で建てた木造住宅が火災で全焼したとします。この場合、建物は経年劣化によって価値が下がっているため、時価額評価では数千万円の価値しか認められないことがあります。もし、この「時価額」を基準に共済金が支払われた場合、手元に残るお金では、到底新しい家を建てることはできません。再取得価額とは「もう一度建てるための費用」一方、「再取得価額(再調達価額)」とは、被害に遭った建物と同等のものを、新たに建築・購入するために必要な全額のことです。建物の古さに関係なく「今、同じ家を建てたらかかる費用」が基準になります。これこそが、被災して住まいを失った時に、私たちが本当に必要とする金額なのです。なぜ「再取得価額特約」が必要なのか令和7年の現在、札幌を含め北海道内の建築資材価格や人件費は高止まりしています。昔に比べて、家を建てるコストは大幅に上昇しているのです。この状況下で「再取得価額特約」が付いていない契約(時価額払いの契約)だと、どのような悲劇が起こるでしょうか。Aさん(特約あり)とBさん(特約なし)の比較例例えば、同じ30坪の木造住宅に住むAさんとBさんがいたとします。再取得価額(建て直し費用)は1,260万円だと仮定しましょう。「Aさん(再取得価額特約あり)」火災で全焼した場合、損害額の1,260万円全額が共済金として支払われます。自己負担なしで、すぐに家の再建に取り掛かることができます。「Bさん(再取得価額特約なし)」特約がないため、経年劣化分が引かれた「時価額」で支払われます。例えば、支払額が800万円だった場合、建て直しに必要な1,260万円との差額、つまり「460万円」は自己負担となります。家を失った悲しみの中で、さらに数百万円の借金を背負うことになってしまうのです。札幌市民共済の「助け合い」の仕組み私たち札幌市民共済は、組合員の皆さまが万が一の時に路頭に迷うことがないよう、この「再取得価額特約」を非常に重視しています。営利を目的とする保険会社とは異なり、私たちの根底には「困った時はお互い様」という助け合いの精神があるからです。そこで、当組合では以下の条件を満たす場合、自動的にこの特約を付帯する仕組みにしています。加入基準額の70%以上の契約で自動付帯札幌市民共済の火災共済では、当組合が定める「加入基準額」の70%以上の金額でご契約いただくと、自動的に「再取得価額特約」が付帯されます。これは、加入者の皆さまに「十分な保障」を持っていただきたいという願いの表れです。逆に言えば、掛金を安くしようとして契約金額を極端に下げてしまうと、この特約が付かず、いざという時に「時価額」での支払いとなり、大きな損をしてしまうリスクがあるのです。まとめ家は、単なる建物ではなく、家族の思い出と生活を守る大切な場所です。その家が失われた時、経済的な理由で再建を諦めるようなことがあってはなりません。「再取得価額特約」は、いわば「未来の我が家を建てるための予約チケット」です。特に、築年数が経過している建物ほど、時価額と再取得価額の差(ギャップ)は大きくなります。現在のご契約が「今の建築費に見合った金額」になっているか、そして「再取得価額特約」が付いているか、今一度共済証書をご確認ください。もしご不安な点があれば、私たち札幌市民共済へお気軽にご相談ください。皆さまの安全で安心な暮らしを、私たちが全力でサポートいたします。
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