火災共済と安心生活|“さっぽろ市民共済 暮らしのブログ”

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  • 札幌市民共済が描く未来:共済事業の新戦略と持続可能な成長への挑戦
    暮らしを守る「小さな掛金、大きな安心」:札幌市民共済の火災共済を再発見!私たち札幌市民共済は、昭和37年(1962年)の設立以来、「市民の誰もが手軽な掛金で加入できる共済制度の普及」を信条に、地域の皆様と共に歩んでまいりました。相互扶助の精神に基づき、組合員の皆様がお互いに支え合い、安心して暮らせる地域社会の実現を目指しています。近年、社会情勢は大きく変化し、私たちを取り巻く環境もまた、常に変化し続けています。少子高齢化、単身世帯の増加、そして予測不能な自然災害の頻発など、暮らしの「安心」を脅かす要因は多様化しています。このような時代だからこそ、私たちは改めて、当組合の根幹である「火災共済」の価値を皆様にお伝えしたいと考えています。「火災共済」と聞くと、なんだか難しそう、自分には関係ない、と思われがちかもしれません。しかし、私たちの火災共済は、まさに「手軽」に選べ、「手頃」な掛金で大きな保障が得られることが最大の「強み」です。高額な保険料を気にすることなく、万が一の火災に備えられるだけでなく、近年増加する自然災害への備えとしても、その重要性は増しています。(※自然災害への保障は対象外ですが、代わりに「自然災害見舞金制度」を用意しています)札幌市民共済は、組合員の皆様に寄り添い、地域に密着したサービスを提供することで、信頼と安心を育んできました。私たちは、この「小さな掛金で大きな保障」という火災共済の魅力を最大限に引き出し、より多くの市民の皆様に、確かな安心をお届けしたいと強く願っています。「家計にやさしい」だけじゃない!札幌市民共済が提案する新しい「安心」のカタチ「保険料って高いんじゃないの?」「手続きが面倒そう…」。そんなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、札幌市民共済の火災共済は、皆様の家計にやさしい「手頃な掛金」が大きな特徴です。これは、営利を目的としない生活協同組合だからこそ実現できる、組合員の皆様への還元の一環です。さらに、私たちは手続きの「手軽さ」と制度の「シンプルさ」にもこだわっています。複雑な書類作成や専門用語に悩まされることなく、どなたでも安心して加入できるよう、わかりやすい説明と丁寧なサポートを心がけています。特に、単身世帯の方や高齢者の方々にも、気軽に利用していただけるよう、きめ細やかな対応を重視しています。現代社会では、所得格差の拡大や物価上昇など、家計に大きな影響を与える要素が増えています。このような状況において、低所得層の方々や、日々の生活で節約を心がけている方々にとって、当組合の火災共済は、経済的な負担を抑えながらも、大切な暮らしを守るための有効な手段となり得ます。私たちは、これからも「手軽に選ぶ!手頃を選ぶ!」をマーケティングコンセプトに掲げ、新聞折込チラシや町内回覧、そしてインターネット(ホームページやSNS)など、多様なチャネルを通じて、火災共済の魅力を積極的に発信していきます。そして、組合員の皆様の声に耳を傾け、サービスの向上に努め、地域に根差した「安心」の提供を続けてまいります。まとめ:未来へつなぐ「地域のきずな」~札幌市民共済とともに、もっと安心な明日へ~札幌市民共済は、これまでも、そしてこれからも、組合員の皆様一人ひとりの「安心」を追求し、地域社会の発展に貢献していくことを使命としています。私たちは、「経営理念」と「経営ビジョン」を新たに策定し、「札幌市民共済生活協同組合」として、さらなる成長と挑戦を続けていくことを決意しました。火災共済の「小さな掛金で大きな保障」という強みを最大限に活かし、手軽でシンプルな制度を、より多くの皆様にお届けすること。そして、地域のきずなを大切にし、相互扶助の精神で共に支え合う社会を築き上げていくこと。これが、私たちが目指す「持続可能な成長」の姿です。少子高齢化や自然災害の増加など、社会が抱える様々な課題に対し、私たち一組合の力は小さいかもしれません。しかし、組合員の皆様との「共助」の輪を広げ、地域社会と密接に連携することで、私たちは「なるほど」と腑に落ちる、確かな「安心」を創造できると信じています。このブログ記事を通じて、皆様が札幌市民共済の火災共済、そして私たちの取り組みに少しでも興味を持っていただけたなら幸いです。私たちと共に、もっと安心で豊かな明日を築いていきましょう。
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  • 地域の輪を未来へ!石山夏まつりで咲いた笑顔と工夫
    地域の熱気に心躍る!石山夏まつり、初参加の舞台裏連日の真夏日から一転、少しだけ夏の暑さが和らいだ令和7年7月26日。私たち札幌市民共済は、歴史ある「第41回 石山夏まつり」に初めて参加させていただきました。会場となった石山北公園は、開始前から地域の方々の熱気に包まれていました。今回の参加は、石山商店街振興組合の山本理事長との素敵なご縁がきっかけです。私たち札幌市民共済は、「相互扶助」の精神、つまり「一人は万人のために、万人は一人のために」という助け合いの心で成り立っています。この精神は、暮らしの中だけでなく、地域コミュニティとの連携があってこそ、より大きな力になると信じています。「共済組合が、なぜ夏まつりに?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。私たちは、皆さまの暮らしに「万が一」があった時にお役に立つのが仕事ですが、それ以前に、皆さまが暮らすこの「地域」が、元気で、笑顔で溢れていることが何より大切だと考えています。地域のお祭りに参加し、皆さまと直接触れ合うこと。それは私たちにとって、机の上では決して得られない、貴重な「地域貢献」の一つの形なのです。山本理事長をはじめ、温かく迎え入れてくださった石山商店街振興組合と石山町内会連合会の皆さまに心から感謝し、私たちのブース準備が始まりました。チラシ配りの極意は"思いやり"?子どもたちの笑顔を掴んだ秘策さて、いざイベント出展となると、避けては通れないのが「どうすれば私たちの活動を知ってもらえるか?」という課題です。実は昨年、別の地区の夏まつりに参加した際、少し苦い経験がありました。A4サイズのクリアファイルに、火災共済のチラシや申込書をぎっしり詰めてお配りしようとしたのですが、なかなか受け取っていただけなかったのです。考えてみれば当然かもしれません。夏まつりに来られる方は、軽装で、小さなバッグ一つという方がほとんど。大きな資料は、正直なところ邪魔になってしまいますよね。その反省を活かし、今年は二つの秘策を準備しました。一つ目は「思いやりを形にした、三つ折りチラシ作戦」です。火災共済の大切な情報が詰まったチラシを、手に取りやすいようコンパクトに三つ折り。さらに、汗ばむ季節に誰もが「これは嬉しい!」と感じるウェットティッシュをセットにしました。これらを小さなクリアポケットに同封したのです。これは単なる宣伝ではなく、「暑い中、お祭りに来てくれてありがとう」という、私たちからのささやかな感謝の気持ちの表現でもありました。そして二つ目の秘策が「未来の主役たちへのプレゼント作戦」です。ブースの前を素通りさせないための仕掛けとして、お子さん向けの「くじ引きコーナー」を設けました。男の子用、女の子用と、それぞれに魅力的な景品が80種類も揃ったくじです。子どもたちの「やりたい!」という気持ちが、ご家族の足を止め、自然なコミュニケーションを生むきっかけになると考えたのです。この作戦は見事に的中!夏まつりが始まると、私たちのブースには、くじ引きを目当てにした子どもたちが目を輝かせながら次々と訪れてくれました。お子さんがくじに夢中になっている間に、親御さんへ「よろしければ、どうぞ」と例のウェットティッシュ付きチラシをお渡しすると、驚くほど多くの方が快く受け取ってくださったのです。「あら、ウェットティッシュ助かるわ!ありがとう」そんな一言が、私たちの心を温かくしてくれました。相手の立場に立って考え、ほんの少し工夫を凝らすこと。それは、私たちの「相互扶助」の精神そのものなのかもしれません。200部のチラシが繋いだ縁。次に見据える地域の未来開始からわずか1時間半。あれほど受け取ってもらえなかった経験が嘘のように、用意した200部のチラシはすべて配り終えることができました。これもひとえに、くじ引きに集まってくれた子どもたちの笑顔のおかげです。もちろん、すべてが計画通りだったわけではありません。「なぜか男の子の立ち寄り率が少し低かったかな?」など、次への課題も見つかりました。これもまた、現場だからこそ得られる貴重なデータです。この気づきを次に活かし、もっと多くの子どもたちに楽しんでもらえるよう、改善を続けていきたいと思います。今回の出展を通じて、私たちは改めて「地域とのつながりの大切さ」を実感しました。テントの設営から「札幌市民共済生活協同組合」というプレートの準備まで、細やかなお心遣いをいただいた石山商店街振興組合の皆さま。そして、私たちのブースに立ち寄り、笑顔を向けてくださった地域の皆さま。このイベントは、まさに地域全体で作り上げる「助け合い」の結晶でした。「火災共済」は、万が一の災害から皆さまの暮らしと財産を守るための大切な備えです。しかし、私たちが本当に目指すのは、共済が必要となる悲しい出来事が起こらない、安全で安心なまちづくりに貢献することです。今回お配りした一枚一枚のチラシが、防災や助け合いについてご家庭で話し合う、ほんの小さなきっかけになってくれれば、これほど嬉しいことはありません。【まとめ】イベントを終え、後片付けをしながら感じたのは、確かな手応えと心地よい疲労感でした。昨年の「配れなかったチラシ」は、単なる紙の束でした。しかし、今年の「受け取っていただけたチラシ」は、ウェットティッシュという小さな“思いやり”と、子どもたちの笑顔という“魔法”によって、私たちと地域の方々を繋ぐ「ご縁の架け橋」に変わったのです。私たちの活動は、一つ一つのイベント参加や、一枚一枚のチラシ配りといった、地道なことの繰り返しです。しかし、その一つ一つに「相手を思う心」を込めることで、単なる業務が「地域貢献」となり、「相互扶助」の輪を広げる一歩になると信じています。来週もまた、別の地域でのイベントが控えています。石山夏まつりで得た温かい気持ちと貴重な学びを胸に、私たちはまた、地域の皆さまに会いに行きます。一枚のチラシに、たくさんの感謝を込めて。
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  • 真夏の消防署へ涼を!共済と消防の知られざる絆
    猛暑の夏、私たちが消防署へ「涼」を届けに行ったワケ「うだるような暑さ」という言葉がぴったりの今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。エアコンの効いた部屋で快適に過ごす時間も大切ですが、この猛暑の中でも、私たちの安全な暮らしを守るために、昼夜を問わず活動してくださっている方々がいます。そう、消防職員の皆さんです。先日、私たち「さっぽろ市民共済」の職員は、札幌市消防局をはじめ、市内の消防署を訪問し、ささやかながら暑中見舞いとして特製の「うちわ」をお届けしてきました。(各出張所には、郵送させていただきました)「なぜ共済が消防署に?」と不思議に思われるかもしれませんね。実は、私たちと消防職員の皆さんとの間には、設立当初からの深くて温かい「絆」があるのです。今回は、その知られざる関係性と、私たちがこの活動に込めた想いについてお話しさせてください。「もしもの時」を支え合う、原点からの想い私たちが今回お届けしたのは、ただのうちわではありません。組合のマスコットキャラクターであるシロクマと、夏の夜空を彩る花火をデザインし、「ひとときの涼風でご自愛ください」というメッセージを添えた、完全オリジナルの一品です。この活動の根底には、当組合の設立精神である「相互扶助」の心があります。実は、さっぽろ市民共済は1962年(昭和37年)に、当時の消防職員・消防団員の方々が「手頃な掛金で、万が一の火災の際に仲間同士で助け合える仕組みを作ろう」という熱い想いから誕生した組合なのです。その先輩たちが築き上げた「支え合いの輪」を、今の時代の消防職員さんたちにもぜひ活用していただきたい。そんな願いを込めて、うちわと一緒に、特別なご案内チラシも同封させていただきました。それが、消防職員・消防団員の方を対象とした「団体扱制度」です。これは、一般のご契約よりも掛金が割引になる、大変お得な制度。 市民の「もしも」に備えるプロである消防職員の方々ご自身の「もしも」を、今度は私たちが支えたい。その想いを、涼しい風と共にお届けしたかったのです。「支え合いの輪」は、地域みんなの安心のためにこの取り組みは、消防職員の皆さんへの感謝を伝えるだけでなく、ブログを読んでくださっている市民の皆さん一人ひとりと、地域の「安心」を考えるきっかけになれば、という願いも込められています。火災は、いつどこで起こるかわからない、最も身近な災害の一つです。私たちさっぽろ市民共済の火災共済は、保障を火災に絞ることで、皆さまが加入しやすい手頃な掛金を実現しています。 もちろん、ご希望に応じて地震や台風などの自然災害に備える保険を組み合わせることも可能です。 消防職員の方々が日々、火災予防を呼びかけているように、まずは私たち自身が「わが家の備え」を万全にすることが大切です。そして、それでも起こってしまった「もしも」の時に、みんなで少しずつ出し合った掛金で支え合うのが「共済」という仕組みです。あなたが共済に加入することは、単に自分の家を守るだけでなく、地域に住む誰かの「もしも」を支えることにも繋がります。この「相互扶助」の輪が大きく広がっていくことこそが、災害に強い、安心して暮らせるまちづくりの第一歩になると、私たちは信じています。まとめ:感謝を力に、安心のバトンを未来へ今回は、私たちが消防署へ暑中見舞いをお届けした活動の裏側にある、共済と消防の温かい関係性についてお話しさせていただきました。この活動は、日頃の感謝を形にすると同時に、共済設立の原点である「仲間を助けたい」という想いを、改めて現代に繋ぐための大切な一歩でした。消防職員という「防災のプロ」にご自身の備えを万全にしていただくことは、ひいては地域全体の安心感を高めることにも繋がります。そして、この記事を読んでくださった皆さんが、ご自身の火災への備えを見直すきっかけとなれば、これほど嬉しいことはありません。「自分だけじゃない、みんなで支え合うんだ」という「相互扶助」の心が、このまちに暮らす私たち一人ひとりに根付いていくこと。それが、さっぽろ市民共済が目指す「地域のきずな」です。これからも私たちは、地域に貢献し、皆さまと共に安心と信頼を築いていけるよう、活動を続けてまいります。
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  • お祭りで防災?組合が夏祭りをハシゴした、深イイ理由
    お祭りで防災?組合が夏祭りをハシゴした、深イイ理由皆さん、こんにちは!厳しい暑さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。夏といえば、やっぱり「お祭り」ですよね!威勢のいい掛け声、盆踊りの輪、そして子どもたちの輝く笑顔。地域が一体となるこの素晴らしい瞬間に、私たち組合も参加させていただきました。実は先日、南区澄川と東区栄東、なんと1日に2つのお祭りを「ハシゴ」してきたのです!「どうして組合がお祭りに?」と思われるかもしれませんね。今回は、その理由と、そこで出会ったたくさんの笑顔の物語をお届けします。澄川の笑顔と青空!くじ引きの先に見た地域の温かさまず私たちが向かったのは、南区の「澄川緑ヶ丘町内会 夏まつり」。昨年に続き、当組合中村理事とのご縁で参加させていただく、私たちにとっても楽しみなイベントです。当日は、到着するやいなやパラパラと雨が降ってきて少しヒヤリとしましたが、まるで私たちの気持ちを応援してくれるかのように、すぐに太陽が顔を出し、気温30度を超える夏らしい天気となりました。さっそく「くじ引きコーナー」を設営!景品をズラリと並べ、火災への備えを呼びかけるチラシとウェットティッシュのセットを用意して、準備は万端。お祭りが始まると、あっという間にテントの前は子どもたちの元気な声でいっぱいに!「何が当たるかな?」「やったー!」キラキラした目でくじを引く子どもたちの姿に、私たちスタッフも自然と笑顔がこぼれます。今回、特に印象的だったのは、子どもたちだけで楽しそうに参加している姿が多く見られたこと。これも、地域が子どもたちを見守る温かい目を持っているからこそできる、素晴らしい光景ですよね。「地域の宝」である子どもたちの笑顔を守りたい。その想いを胸に、あっという間の1時間で用意した150セットのくじ引きとチラシをお配りし、次の目的地へと向かいました。熱気ムンムン!栄東盆踊り、6,000人の輪の中で次に私たちが向かったのは、東区の「ひのまる公園盆踊り」。こちらは当組合の菊地副理事長が連合町内会長を務める地域の一大イベントで、なんと昨年は2日間で6,000人以上が参加したというから驚きです!会場に到着すると、その熱気に圧倒されました。まさに、人と人との波!ここではブースを構えず、会場を歩き回りながら、ベンチで談笑するご家族や、出店に並ぶ方々、芝生でくつろぐグループに、直接お声がけをさせていただきました。「こんにちは!札幌市民共済です。よろしければお使いください」ここでも、火災への備えを呼びかけるチラシとウェットティッシュのセットをお渡しします。用意した200セットは、本当に瞬く間になくなりました。澄川のお祭りとはまた違った、巨大なエネルギーと地域の一体感。ここでもまた、地域の素晴らしい力を肌で感じることができました。さて、ここまで読んでくださった方は、きっとこう思っているはずです。「くじ引きをしたり、チラシを配ったり…。組合はなぜそこまでして、お祭りに参加するんだろう?」と。その答えこそ、私たちが一番伝えたいことなのです。なぜお祭りに?チラシ一枚に込めた『顔の見える関係』私たちが大切にしている価値観に「相互扶助(そうごふじょ)」という言葉があります。これは、お互いに助け合い、支え合う精神のこと。そして、この「助け合い」の力を最も発揮するのが、災害などの「もしも」の時です。大きな災害が起きた時、最後に頼りになるのは、消防や警察だけではありません。隣近所に住む「ご近所さん」の力、つまり「地域の絆」です。「隣の〇〇さん、無事だろうか?」「うちの食料、少し分けましょう」そんな助け合いができるのは、普段からお互いの顔を知っているからこそ。挨拶を交わし、時には言葉を交わす。「顔の見える関係」が、いざという時の安心につながるのです。お祭りは、まさにその「顔の見える関係」を育む絶好の機会です。私たちは、くじ引きやチラシ配りを通じて、皆さんと顔を合わせ、言葉を交わしたい。私たちのことを知ってもらい、そして何より、地域の人々がつながるお手伝いがしたい。チラシ一枚、ウェットティッシュ一つには、そんな「もしもの時に助け合える地域でありますように」という、切実な願いが込められています。防災とは、特別な訓練だけを指すのではありません。こうして地域のお祭りに参加し、皆さんと一緒に笑い合うこと。それこそが、私たちが考える最も身近で、最も温かい防災活動であり、地域貢献なのです。まとめ1日で2つのお祭りを巡った、慌ただしくも充実した一日。そこで私たちが得たのは、たくさんの汗と、それ以上に輝く子どもたちの笑顔、そして地域の皆さんの温かさでした。一見すると、お祭りと防災は全く関係ないように思えるかもしれません。しかし、「もしも」の時に本当に私たちを救ってくれるのは、遠くのヒーローではなく、隣で笑っている「いつもの顔なじみ」です。私たちが目指すのは、ただ火災に備えるだけでなく、そこに住む人々が心から安心して暮らせる、温かいコミュニティづくりのお手伝いをすること。お祭りの賑わいの中で交わした挨拶や笑顔が、めぐりめぐって、未来の誰かを助ける力になると信じています。あなたの町の「絆」は、大丈夫ですか?ぜひ、次のお祭りでは、ご近所さんににっこり挨拶してみてください。その小さな一歩が、何よりも確かな「防災」の始まりになるはずですから。
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  • なぜ私達が?アイスホッケー支援に込めた地域防災への想い
    皆さん、こんにちは!いつも私たちの活動にご関心をお寄せいただき、本当にありがとうございます。さて、突然ですが、「アイスホッケー」と「防災」。この二つの言葉から、皆さんはどんな関係性を想像しますか?「え、全然関係ないでしょう?」そんな声が聞こえてきそうですね。実は先日、私たちのもとに、キラキラと目を輝かせた4人の中学生が訪ねてきてくれました。彼らは、札幌市で活動する「札幌フェニックス・ジュニアホッケークラブ」の選手たち。このたび、ご縁があって私たちが彼らのチームを支援させていただくことになり、そのお礼のためにわざわざ足を運んでくれたのです。今回は、なぜ私たちがジュニアアイスホッケーチームを支援することになったのか、そして、その活動が私たちの理念である「相互扶助」や「地域貢献」、さらには未来の「防災」にどう繋がっていくのか、その裏側にある想いをお話しさせていただきたいと思います。1.氷上の戦士たちとの出会いと、ひとつの決意事の始まりは、今年の春のことでした。「市内で活動するジュニアアイスホッケークラブが、ウインタースポーツの振興と活動資金確保のために協賛企業を募集している」というお話を耳にしたのです。詳しくうかがうと、そのチーム「札幌フェニックス・ジュニアホッケークラブ」は、平成13年に設立された歴史と実績のあるチームで、プロ選手も数多く輩出しているほどの名門でした。しかし、近年はウインタースポーツ離れが顕在化し、競技人口の減少という大きな壁に直面しています。さらに、防具の購入費やリンクの使用料といった経済的な負担も大きく、子どもたちが大好きなアイスホッケーを続けていくことが困難になりつつある、という切実な状況だったのです。このお話を聞いたとき、私たちの心はすぐに決まりました。「これは、私たちの出番ではないか!」私たちの活動の根幹には、常に「相互扶助」と「地域貢献」という理念があります。困ったときはお互いに助け合い、自分たちが暮らす地域をより良くしていく。それは、なにも災害時や緊急時に限った話ではありません。未来を担う子どもたちが、夢中になれるものに打ち込めない。そんな「困りごと」に手を差し伸べることも、立派な地域貢献であり、未来への投資だと考えたのです。“地域の子どもは、地域みんなで育てる”そんな温かい想いの輪が広がることこそ、暮らしやすい社会の土台となるはずです。私たちは、彼らの挑戦に共感し、協賛企業の一員として支援することを決定しました。2.ユニフォームに託した想い―「チーム」こそが最強の防災力先日、始業式を終えた足で、選手たちとその親御さんが当組合を訪ねてくれました。創立以来初めて新調したというピカピカのユニフォームに身を包んだ彼らの姿は、本当に頼もしく、少し照れているようでしたが、清々しい笑顔がとても印象的でした。そして、キャプテンから心のこもった感謝の言葉を直接いただき、私たちも胸が熱くなりました。ここで、少し視点を変えてみましょう。アイスホッケーは、激しくぶつかり合いながら、仲間とパスを繋ぎ、チーム一丸となってゴールを目指すスポーツです。そこでは、個人の力だけでなく、瞬時の判断力、仲間との連携、そしてお互いを信頼し、助け合う心が何よりも重要になります。これって、何かに似ていると思いませんか?そう、災害時に求められる「共助」の姿そのものです。いざという時、私たちを守ってくれるのは、頑丈な建物や備蓄品だけではありません。「お隣さんは大丈夫だろうか」「あそこのお年寄りは一人で避難できるだろうか」と、互いを気遣い、声をかけ、助け合う地域のつながり、すなわちコミュニティの力こそが、被害を最小限に食い止める“最強の防災力”となるのです。子どもたちがチームスポーツを通して学ぶ連携と思いやりの心は、まさにこの「共助」の精神の芽生えです。彼らが地域に愛着を持ち、仲間との絆を深めながら成長していくこと。それは、遠回りに見えるかもしれませんが、10年後、20年後の私たちの地域の防災力を、確実に高めていくことに繋がっています。私たちがユニフォームに託したのは、単なる活動資金ではありません。地域を想い、仲間を助ける「相互扶助」の心を、次の世代へとつないでいく、未来への「パス」なのです。3.防具と火災共済―未来を守る「備え」という共通点最後に、もう一つ面白い共通点をお話ししましょう。アイスホッケーの選手たちは、ヘルメットやショルダーパッド、レガース(すね当て)など、全身を頑丈な防具で固めています。なぜなら、激しいプレーの中で自分の身を守り、安心して最高のパフォーマンスを発揮するためです。これは、未来の怪我というリスクに対する、最高の「備え」と言えるでしょう。ひるがえって、私たちの暮らしにおける「備え」とは何でしょうか。地震に備える防災グッズ、そして、火災という万が一の事態から大切な住まいと暮らしを守る「火災共済」。これらもまた、予期せぬリスクから私たち自身と家族を守り、「安心して毎日を暮らす」ための大切な「備え」です。つまり、選手たちの防具も、私たちの火災共済も、“未来を守るための備え”という点で、その本質は全く同じなのです。「備えあれば憂いなし」とはよく言ったものですが、どうしても日々の忙しさの中で後回しにされがちです。しかし、氷上の戦士たちが防具なしでリンクに立てないように、私たちも「備え」なくして、真の安心は得られません。子どもたちが安心してスポーツに打ち込める環境を整えること。そして、私たちが安心して暮らせる地域社会を作ること。どちらも、未来を見据えた大切な「備え」なのです。まとめ:パスをつなぐように、想いをつなぐ今回は、ジュニアアイスホッケークラブへの支援をきっかけに、スポーツと地域貢献、そして防災との意外なつながりについてお話しさせていただきました。私たちが届けた支援という「パス」は、新しいユニフォームとなり、選手たちの手に渡りました。そして彼らは、そのユニフォームを着て臨んだ試合で見事勝利を収めたそうです。 この勝利は、きっと彼らの自信となり、次への挑戦への大きな力となることでしょう。一つのパスがゴールに繋がるように、私たちの小さな行動が、子どもたちの未来へ、そして地域の安全な未来へとつながっていく。私たちはそう信じています。この「相互扶助」のパスを、これからも様々な形で地域へとつないでいきたい。それが私たちの変わらぬ願いであり、使命です。皆さんも、ご自身の暮らしの中でできる「小さなパス」を、少しだけ意識してみませんか?ご近所への挨拶や、地域のイベントへの参加。そんな些細なことの積み重ねが、いざという時にあなたとあなたの大切な人を守る、大きな力になるはずです。札幌フェニックス・ジュニアホッケークラブの今後の大いなる活躍を、心から応援しています!
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  • 札幌市民共済の火災共済とは?あなたの家を守る「相互扶助」の仕組みを徹底解説!
    札幌市民共済の火災共済とは?あなたの家を守る「相互扶助」の仕組みを徹底解説!もしもに備える「助け合い」の心「まさか、うちが?」──火災は、いつ、どこで起きるか予測できないものです。大切な住まいと財産が、一瞬にして失われてしまうかもしれない。そんな不安を抱えながら暮らすのは、誰にとってもつらいことでしょう。日本では、木造住宅が多く、一度火災が起きると延焼しやすいという特性があります。隣家からの「もらい火」で自宅が被害に遭うことも少なくありません。しかし、「失火責任法」という法律があるため、隣家からの延焼の場合、火元に「重大な過失」がなければ、損害賠償を請求できないのが原則です。つまり、自分の家は自分で守る必要があるのです。そんな「もしも」の時に、私たちの暮らしを支えてくれるのが「共済」です。共済は、特定の地域や職域に属する人々が、万が一の事態に備えてお金を出し合い、お互いを助け合う「相互扶助」の精神に基づいて運営されています。営利を目的としないため、民間の保険よりも手軽な掛金で加入できることが多いのが特徴です。今回ご紹介するのは、札幌市とその周辺地域にお住まいの方々の安心を半世紀以上にわたって支え続けている「札幌市民共済生活協同組合」の火災共済です。当組合は、昭和37年に「市民の誰もが安い掛金で手軽に加入できる共済制度が必要」という市民の声に応える形で設立されました。以来、地域に密着し、組合員の安全で安心な暮らしを守るための事業を展開しています。この記事では、札幌市民共済の火災共済がどのようなものなのか、その仕組みから保障内容、さらに見落としがちな「自然災害」への備えまで、独自の視点と鋭い切り口で徹底解説していきます。あなたの家と暮らしを守るためのヒントが、きっと見つかるはずです。札幌市民共済ってどんなところ?地域に根差した「安心」の輪札幌市民共済生活協同組合は、単なる「保険」を提供する企業とは一線を画しています。その根底には、組合員一人ひとりが「出資金」を出し合い、困った時に互いに助け合うという「相互扶助」の精神が流れています。当組合は、北海道知事の認可を受けて設立された非営利法人であり、消費生活協同組合法に基づいて運営されています。営利を目的としないからこそ、組合員の目線に立ち、無理のない掛金で手厚い保障を提供することを目指しているのです。組合員になるには?加入の第一歩札幌市民共済の火災共済に加入するには、まず「組合員」になる必要があります。組合員になれるのは、以下のいずれかの条件を満たす方です。区域内に住所を有する方:札幌市、江別市、千歳市、恵庭市、北広島市、石狩市、当別町、新篠津村、および小樽市にお住まいの方。区域内に勤務先がある方:上記区域内に勤務地がある方で、当組合の事業利用が適切と認められる方。組合員になるためには、出資金として10口100円(1口10円)の出資をお願いしています。この出資金は、組合の運営資金として活用され、私たち組合員が「共同で支え合う」という共済の仕組みを成り立たせています。民間の保険会社のように、加入者から集めた資金を運用して利益を追求するのではなく、あくまで「組合員の生活の共済を図る」という目的のために使われる点が、共済の大きな特徴です。相互扶助の精神:なぜ火災共済が地域に必要か?札幌市民共済が設立された昭和37年当時、札幌市では石油ストーブの普及や人口増加により火災が急増していました。しかし、火災保険はまだ広く普及しておらず、手軽に加入できる制度が求められていたのです。このような背景から、「市民の誰もが安い掛金で手軽に加入できる共済制度」として札幌市民共済が誕生しました。この歴史的経緯からもわかるように、当組合の火災共済は、地域の火災リスクから住民を守るために、まさに「地域貢献」の一環として発展してきました。火災という不測の事態に対し、一人では抱えきれない経済的負担を、組合員全体で分かち合うことで、地域全体の「安心」を高める役割を担っているのです。「火災等」の定義を深掘り!意外な事故も保障対象に?札幌市民共済の火災共済は、その名の通り「火災」による損害を保障するものです。しかし、その「火災等」の定義は、皆さんが想像するよりもずっと幅広い可能性があります。ここでは、当組合の規約に基づいて、どのような「火災等」が保障の対象となるのか、意外なポイントも含めて深掘りしていきます。基本となる「火災等」の6つの事由札幌市民共済の火災共済事業で共済金が支払われるのは、以下の6つの事由による損害です。火災:一般的な「火事」を指しますが、人の意図に反して、または放火により発生し、拡大して消火が必要な燃焼現象に伴う損害を含みます。消火活動による水損や破壊も含まれます。ただし、燃焼機器や電気機器の過熱などにより生じた当該機器のみの損害は対象外です。意外なポイント!:ストーブや暖炉の火が、本来燃えるべき場所(火床)を離れて延焼した場合、火災として認められます。また、煙突からの火の粉で軒先が焦げた程度では火災とはみなされませんが、アイロンやタバコなどが原因でハガキ大程度まで黒く焦げた場合は「火災」として扱われることがあります。破裂または爆発:気体や薬品などの急激な膨張による損害を指します。意外なポイント!:凍結による水道管や水管の破裂・爆発による損害も含まれます。便器の凍結による亀裂も対象となる場合があります。また、破裂や爆発した機器に欠陥や老朽化があったかどうか、所有者が誰か、どこに存在するかは問いません。航空機の墜落:航空機の墜落や、その部品などの落下物による損害が対象です。意外なポイント!:飛行機やヘリコプター、飛行船などの「人が乗って空を飛ぶもの」が対象で、気象観測用無人気球やドローン、リモコン飛行機などは含まれません。直接接触していなくても、衝撃波や爆風で損害を被った場合も対象となることがあります。自動車の飛び込み:車両(自動車、原動機付自転車、軽車両、トロリーバスなど)またはその積載物の衝突や接触による損害を指します。意外なポイント!:軽車両には自転車も含まれますが、身体障害者用の車椅子や小児用の三輪車は含まれません。また、共済契約者や同一世帯の親族が所有または運転する車両による損害は対象外となります。ただし、他人が運転する「他人の車」に契約関係者が同乗している場合は、免責に該当しない限り対象となります。落雷:落雷による衝撃損害や、送電線への落雷による電気機器への波及損害が含まれます。意外なポイント!:直接落雷しなくても、至近距離の落雷によるガラスの破損や、落雷を原因とする倒木による建物の破壊損害も対象となることがあります。水漏れ:同一建物内の他人の居室で生じた不測かつ突発的な事故に伴う漏水、放水、溢水による水濡れ損害、または給排水設備に生じた不測かつ突発的な事故に伴う水濡れ損害を指します。意外なポイント!:他人の居室とは、他人に占有されている居室を意味し、事務所や店舗、空き室、上階のベランダなども含まれます。給排水設備の老朽化や工事ミスによる水漏れも対象となることがありますが、自然現象による水漏れ(雨、雪解け水など)や、給排水設備の欠陥、腐食、サビ、カビ、虫害などの自然の消耗による損害は対象外となります。洗濯機や食器洗い機、浴槽は給排水設備には含まれません。このように、札幌市民共済の火災共済は、火災という直接的な被害だけでなく、それに付随する様々な損害や、他の災害による被害も広くカバーしていることがわかります。しかし、自然災害による損害は原則として保障の対象外であるため、その点には注意が必要です。費用共済金:もしもの時に「プラスα」の安心火災が発生した場合、建物の損害だけでなく、それに伴って発生する様々な費用が家計に重くのしかかります。札幌市民共済の火災共済は、そうした「間接的な費用」についても手厚い保障を提供しています。これが「費用共済金」です。費用共済金は、火災等共済金とは別に支払われるため、損害額の合計が共済金額を超える場合でも支払われる点が大きな特徴です。これは、組合員が予期せぬ出費に困ることがないよう、「相互扶助」の精神に基づき、手厚くサポートしようという当組合の理念が反映されたものです。主な費用共済金は以下の5種類です。臨時費用共済金:内容:火災等共済金が支払われる場合に、火災等に伴う生活上の臨時の支出に充てるために支払われます。支払い額:火災等共済金の額の10%相当額で、1共済事故あたり100万円が限度です。ポイント:建物と家財の共済金を合算して限度額が適用されます。残存物取片づけ費用共済金:内容:火災等共済金が支払われる場合に、損害を受けた共済の目的の残存物の取片づけに要する費用として支払われます。支払い額:火災等共済金の額の6%相当額で、1共済事故あたり100万円が限度です。ポイント:がれきの撤去費用などがこれにあたります。失火見舞費用共済金:内容:共済の目的である建物または動産を収容する建物内から発生した火災、破裂、爆発により、第三者の所有する建物または動産に損害を与え、共済契約者または共済契約関係者が現実に自己の費用で見舞金などを支払った場合に支払われます。支払い額:1被災世帯あたり20万円を限度とし、かつ1共済事故につき50万円または共済金額の10%のいずれか少ない額を限度とします。ポイント:自宅が火元となって隣家に延焼した場合など、失火責任法によって賠償責任を問われない場合でも、見舞金として支払った費用が対象となる点が重要です。これは、地域社会における「助け合い」の精神を重んじる当組合の姿勢の表れと言えるでしょう。修理費用共済金:内容:共済契約者が借家・借間に居住し、共済契約者または共済契約関係者の過失による火災、破裂・爆発、水漏れにより建物に損害を与え、賃貸借契約に基づいて自己の費用で修復を行った場合に支払われます。支払い額:1共済事故あたり50万円または共済金額の10%のいずれか少ない額を限度とします。ポイント:賃貸住宅に住んでいる方にとって、大家さんへの賠償責任は大きな負担となります。この共済金は、賃貸借契約における「原状回復義務」を履行する際に発生する修理費用をカバーするものです。漏水見舞費用共済金:内容:共済の目的である建物または動産を収容する建物内から発生した不測かつ突発的な漏水、放水、溢水により、第三者の所有する建物または動産に水濡れ損害を与え、共済契約者または共済契約関係者が現実に自己の費用で見舞金などを支払った場合に支払われます。支払い額:1被災世帯あたり20万円を限度とし、かつ1共済事故あたり50万円または共済金額の10%のいずれか少ない額を限度とします。ポイント:例えば、マンションで自分の部屋からの水漏れが階下の部屋に被害を与えた場合など、隣人関係にも配慮した「見舞金」の形で費用が保障されます。これらの費用共済金は、単に「火災」による損害を保障するだけでなく、火災に付随して発生する様々な「二次的損害」や、火災以外の事故による「第三者への賠償」までカバーすることで、組合員の暮らしを多角的にサポートするものです。特に、失火見舞費用共済金や漏水見舞費用共済金は、近隣住民とのトラブルを円滑に解決するための「地域貢献」という視点も含まれていると言えるでしょう。再取得価額特約:古い家でも「建て直し」を諦めない!火災で家が焼失してしまった場合、多くの方が「同じような家を建て直せるのか」という不安に直面します。特に築年数の古い家の場合、「時価額」での評価では、現在の建築費用には到底及ばないことがあります。しかし、札幌市民共済の火災共済には、そんな不安を解消してくれる「再取得価額特約」があります。「再取得価額」と「時価額」の違いここで重要になるのが、「再取得価額(新価)」と「時価額」の違いです。再取得価額(新価):火災などにより生じた損害に対して、保険の対象と同程度の構造、質、用途、規模、型、能力のものを新たに再築または再取得するのに必要な費用のことです。簡単に言えば、「今、同じものを建て直す・買い直すのにかかる費用」です。時価額:再取得価額から、使用による消耗や経過年数に応じた減価額(価値の減少分)を差し引いた額です。つまり、「今の価値」を指します。民間の火災保険では、損害が発生したときの「時価」を基準に保険金が算出される「時価額基準」が主流でしたが、最近では損害額だけで元通りに再築できる「再取得価額(新価)基準」が主流となっています。時価額基準の場合、支払われる保険金だけでは家を元通りにできないという問題が生じることがあります。再取得価額特約で「諦めない」選択を札幌市民共済の火災共済では、「再取得価額特約」が自動で付帯される仕組みがあります。この特約が適用されれば、建物や家財が古いか新しいかにかかわらず、ご契約額を限度として、同程度のものを新たに購入・修理するために必要な金額(再取得価額)が支払われます。この特約を付帯するためには、以下の条件を満たす必要があります。共済の目的の時価額が、再取得価額の50%以上であること。共済金額が、再取得価額の70%以上に相当する額であること。例えば、木造専用住宅(30坪)の場合、建物の加入基準額は1,800万円(30坪×60万円)となります。この場合、再取得価額特約を付帯するには、1,260万円(1,800万円×70%)以上の共済金額で契約する必要があります。パンフレットの事例でも示されているように、同じ1,000万円の損害を被った場合でも、再取得価額特約保障があるAさんは損害額と同額の1,000万円と費用共済金が支払われるのに対し、再取得価額特約保障のないBさんは、共済金額が再取得価額の70%未満だったため、実際の損害額より少ない金額しか支払われません。これは、単に「火災共済に入っているから安心」というだけでなく、「適切な共済金額で加入しているか」が非常に重要であることを示しています。当組合が定める加入基準額の70%以上で契約することで、万が一の際に「建て直す」という選択肢が現実的になるのです。これは、組合員が安心して生活を再建できるための「相互扶助」の具体的な形と言えるでしょう。自然災害への備え:見舞金で「温かい手」を差し伸べる近年、日本では地震や台風、集中豪雨など、様々な自然災害が頻発しています。これらの災害による損害は、火災共済の「火災等」の保障対象外となるのが一般的です。しかし、札幌市民共済は、そうした自然災害に対しても、組合員に「温かい手」を差し伸べるための独自の仕組みを持っています。それが「自然災害見舞金」制度です。「火災共済」と「自然災害見舞金」の違いまず、理解しておくべきは、当組合の火災共済のメインの保障はあくまで「火災、破裂・爆発、航空機の墜落、自動車の飛び込み、水漏れ、落雷」であり、これら以外の原因による損害(例えば、地震による火災の延焼や、台風による屋根の損壊など)は、原則として共済金の支払対象外であるという点です。これは、共済掛金の算定上、これらの巨大な損害をカバーすることが困難であるためです。しかし、札幌市民共済は、この免責事項だけにとどまりません。組合員が自然災害によって被害を受けた際にも、何かできることはないかという「相互扶助」の精神に基づき、独自の「自然災害見舞金」制度を設けています。自然災害見舞金:対象となる災害と支払い基準自然災害見舞金は、以下の災害により生じた損害に対して支払われます。地震等:地震、噴火、またはこれらによる津波など。風水害等:水災、風災、ひょう災、雪災など。見舞金の額は、損害の割合に応じて定められており、最高で10万円(1災害につき建物と動産を合わせて)が限度となります。区分損害割合一口あたりの見舞金支払限度額全 損建物または動産が70%以上焼失・損壊・流失した場合3,000円10万円限度(1災害につき建物と動産を合わせて)半 損建物または動産が20%以上70%未満焼失・損壊した場合1,500円〃一部損建物または動産の損害額が20万円を超え、かつ半損に該当しない場合300円〃床上浸水床上に浸水または土砂が流入し、日常生活を営むことができない場合300円〃水濡れ損建物の天井、壁、床および動産に水漏れが生じ、補修に経費を要した場合100円損害額を限度注意点:新規契約(再契約含む)月数が1年未満の場合は、支払額の50%が減額されます。積み立てた見舞金の総額を超える規模の災害が発生した場合、支払額が減額される場合があります。この自然災害見舞金は、共済金とは性質が異なります。これは、当組合が「自然災害積立金」として別途積み立てた資金の中から支払われるもので、組合員が予期せぬ自然災害に見舞われた際に、少しでも生活の再建を助けたいという「地域貢献」の思いが込められています。まとめ:あなたの安心を、地域で育む「共助」の力ここまで、札幌市民共済の火災共済について、その「相互扶助」の精神から、多岐にわたる保障内容、そして自然災害への独自の備えまでを詳しく見てきました。いかがだったでしょうか?火災共済は、単なる「もしも」の時の金銭的な保障だけでなく、地域住民がお互いに支え合い、安心して暮らせる社会を築くための「共助」の仕組みです。当組合は、昭和37年の設立以来、半世紀以上にわたってこの「相互扶助」と「地域貢献」という揺るぎない価値観に基づき、組合員の暮らしを守り続けています。手軽な掛金で手厚い保障:営利を目的としないため、民間の保険と比べて負担の少ない掛金で、幅広い「火災等」の損害をカバーします。費用共済金で安心をプラス:火災による直接的な損害だけでなく、臨時費用や残存物の片付け費用、さらには隣家への見舞金までカバーすることで、予期せぬ出費による負担を軽減します。再取得価額特約で再建をサポート:築年数の古い家でも、今の建築費用で建て直せる可能性を広げることで、組合員が安心して生活を再建できるよう後押しします。自然災害見舞金で温かい支援:火災共済の対象外である自然災害に対しても、独自の積立金から見舞金を支払うことで、組合員の被災後の生活を支援します。これらの仕組みは、すべて「組合員が安心して暮らせるように」という当組合の強い願いと、地域への深い愛情から生まれています。「なるほど、共済って、ただの保険とは違うんだな」と、腑に落ちていただけたなら幸いです。火災共済は、あなたの家と暮らしを守るだけでなく、地域全体の「安心」を育むための大切な「助け合いの輪」なのです。ご自身の住まいと大切な家族の安心のために、この機会に札幌市民共済の火災共済について、より詳しく検討してみてはいかがでしょうか。当組合の職員は、誰にでもわかる言葉で、誠実にあなたの疑問に答えてくれるはずです。「小さな掛金で大きな保障」──この言葉の裏には、温かい「相互扶助」の精神が息づいています。あなたの安心を、地域で育む「共助」の力を、ぜひ実感してください。もちろん、この見舞金だけで全ての損害をカバーできるわけではありません。より手厚い自然災害への備えとしては、当組合が取り扱う「火災共済補完火災保険(地震保険付き)」などを検討することも重要です。しかし、火災共済の保障範囲外である自然災害に対しても、組合として可能な限りのサポートを提供しようという姿勢は、まさに「相互扶助」を体現していると言えるでしょう。
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  • 札幌市民共済の火災共済、加入前に知っておくべき「契約対象」のすべて
    札幌市民共済が描く「相互扶助」の温かい輪皆さん、こんにちは!今回は特に「もしも」の時に心強い味方となってくれる、札幌市民共済の火災共済について深掘りしていきたいと思います。札幌市民共済は、昭和37年12月に北海道知事の認可を受けて設立された、営利を目的としない生活協同組合です。その根底にあるのは、「相互扶助の精神」。つまり、組合員がお互いに助け合い、安全で安心な暮らしを守ることを目的としています。私たちが住む地域社会で、いざという時に「お互い様」の精神で支え合う。この温かい理念こそが、札幌市民共済の魅力だと私は感じています。しかし、火災共済と聞くと、「うちの家は対象になるのかな?」「一体、何が保障されるんだろう?」と、具体的なイメージが湧きにくい方もいらっしゃるかもしれません。そこで、今回はこの火災共済がどんな「モノ」を「契約対象」としているのか、そして、そこにはどのような「暮らしの知恵」が隠されているのかを、皆さんにわかりやすく、そして、ちょっと意外な視点も交えながらお伝えしていきます。あなたの家は「契約対象」?建物の種類と意外な落とし穴さて、まず気になるのが「どんな建物が火災共済の対象になるの?」という点でしょう。札幌市民共済の火災共済では、基本的に組合員またはその同一世帯に属する親族が所有し、居住する建物、あるいは居住用に貸している建物が対象です。具体的には、以下の3つのタイプが挙げられます:専用住宅:独立した一戸建て住宅、アパートやマンションの各戸室など、もっぱら居住目的で使われる建物です。併用住宅: 住居と商店、事務所、作業場などを兼ねる建物で、主に居住を目的としているものが対象です。居住用に貸す建物:組合員が所有し、他人に居住目的で貸している建物も対象になります。ここまで聞くと、「なるほど、うちの家も大丈夫そうだ」と思われるかもしれません。しかし、ここには意外な落とし穴が潜んでいます。それは「居住の定義」です。札幌市民共済の運用基準では、「居住」とは「ある程度の継続性や頻度をもって寝泊まりし、食器や家具等を取り揃えて日常生活を営んでおり、かつ原則として生活の中心の場として使用すること」と定義されています。つまり、単に登記上の住所であるとか、たまに立ち寄る程度では「居住している」とは認められない可能性があるのです。例えば、「平日は仕事の関係で都心のマンションに泊まり、週末だけ近郊の戸建てで過ごす」というライフスタイルの方。この場合、両方の建物が「居住している」とみなされ、それぞれ共済の対象となる可能性があります。しかし、「月に1、2日程度しか寝泊まりしない別荘」などは、残念ながら対象外となることが多いので注意が必要です。また、最近増えている「トレーラーハウス」や「コンテナハウス」を住居として利用している方もいらっしゃるかもしれません。これらはタイヤなどを外し、土地に定着させて住居として使用している場合でも、運用上「建物」とはみなされず、建物としての契約はできません。ただし、家財契約であれば対象となる場合がありますので、もし該当する方は個別に相談してみるのが良いでしょう。建物の付属設備に関しても、知っておきたいことがあります。畳や建具、電気・ガス設備、冷暖房設備はもちろんのこと、門、塀、垣根などの付属工作物、さらには物置や納屋なども建物の一部として扱われます。つまり、これらのものが火災で損害を受けた場合も、建物の共済金で保障される可能性があるということです。しかし、例えば「取り外したフェンス」のように、建物から分離されて単なる資材とみなされるものは対象外となります。暮らしを支える「家財」の補償範囲 - 意外なあの品も?次に、私たちの日常生活に欠かせない「家財」について見ていきましょう。札幌市民共済の火災共済では、共済契約者またはその同一世帯に属する親族が所有し、居住する建物内に収容されている動産、つまり日常生活に必要な家具、衣類、寝具類、家電、身の回り品などが対象となります。「なるほど、家具や家電はわかるけど、他には何が対象になるの?」と思われるかもしれませんね。実は、ここにも意外な発見があります。例えば、趣味で使っている「ボート」や「カヌー」などはどうでしょうか?これらは、趣味用として使用しており、契約者の建物内や付属建物内に収容されていれば対象となります。ただし、業務用として使用している場合や、川や湖の係留場所に保管されている場合は対象外となりますのでご注意ください。また、「昔、店舗併用住宅で使っていた業務用冷蔵庫。今は自宅で家庭用として使っているんだけど…」というケース。本来は営業用目的で購入したものであっても、現在家庭用として使用していれば、家庭用冷蔵庫の価額を限度として家財として保障の対象となります。これは、「相互扶助」の精神から、実態に合わせた柔軟な対応がなされている好例と言えるでしょう。しかし、残念ながら対象外となるものもいくつかあります。例えば、通貨、預貯金証書、有価証券、印紙、切手などは、火災で焼失してもその金銭的価値がなくなるわけではない(再発行できる)ため、対象外です。また、高額な貴金属、宝石、書画、骨董品などの美術品や貴重品は、その価値の評価が困難であることや、モラルリスクの観点から原則として対象外とされています。ただし、1個または1組の価額が5万円以内であれば、この限りではありません。さらに、自動車(原動機付自転車を含む)や、家畜、家きん、農作物、漁獲物、そして営業用の商品や原材料なども対象外です。これらのものは、それぞれの目的に合わせた別の保険や共済で備える必要があるというわけです。知っておきたい「加入基準」と「再取得価額特約」の重要性火災共済に加入する際に、非常に重要なのが「加入基準」と「再取得価額特約」です。これらを理解しておくことで、万が一の際に「こんなはずじゃなかった…」という事態を避けることができます。札幌市民共済の火災共済は、「1口あたり10万円保障」という分かりやすい仕組みになっています。そして、建物の構造や用途によって1口あたりの年掛金が設定されています。建物の加入基準は、延べ面積1坪(3.3㎡)あたりで設定されており、専用住宅は60万円、併用住宅は50万円が目安となります。例えば、30坪の専用住宅であれば、加入基準額は1,800万円(30坪×60万円)となるわけです。ここで特に注目したいのが「再取得価額特約」です。これは、火災などで損害が生じた場合、建物や家財の古さに関わらず、同程度のものを新しく購入・修理するために必要な金額(再取得価額、いわゆる「新価」)を支払ってくれる、非常に心強い特約です。この特約を付帯させるには、札幌市民共済が定める「加入基準額」の70%以上で契約する必要があります。例えば、先ほどの30坪の専用住宅(加入基準額1,800万円)であれば、1,260万円(1,800万円×70%)以上で契約していれば、自動的にこの再取得価額特約が適用されるのです。もし、この70%未満で契約してしまうとどうなるでしょうか?パンフレットの例にもあるように、加入基準額1,800万円の建物で、1,000万円の火災損害を被った場合、再取得価額特約のない契約だと、約790万円しか支払われません。これでは、実際に家を再建したり、家財を買い直したりする費用には遠く及ばない可能性があります。この「再取得価額特約」は、まさに「相互扶助」の精神に基づき、被災した組合員が経済的に困窮することなく、元の生活を取り戻せるようにするための、非常に重要な仕組みなのです。ぜひ、ご自身の建物や家財の価値に見合った、適切な共済金額で加入することをおすすめします。火災だけじゃない!広がる「火災等」の補償範囲火災共済という名前から、「火事だけを保障するんでしょ?」と思われがちですが、実はその保障範囲は「火災等」という形で多岐にわたります。札幌市民共済の火災共済では、火災に加えて以下の事故による損害も対象となります:破裂・爆発:ガス漏れによる爆発はもちろん、意外なのが「凍結による水道管の破裂」です。冬の厳しい寒さで水道管が破裂し、水浸しになったという経験をお持ちの方もいるかもしれません。これも対象となるので、寒冷地にお住まいの方には特に心強い保障と言えるでしょう。ただし、水濡れ損害そのものは原則除かれ、破裂した水道管の修理費用が対象となることが多いです。航空機の墜落、自動車の飛び込み:まさか、と思うかもしれませんが、飛行機が墜落したり、車が家に飛び込んできたりする事故も保障の対象です。ただし、自分や同居の親族が所有または運転する車が飛び込んだ場合は対象外となるなど、一定の条件がありますので注意が必要です。水漏れ:これは特にマンションなど集合住宅にお住まいの方にとって重要な保障です。同じ建物内の他人の居室から生じた不測かつ突発的な事故による水濡れや、給排水設備の事故による水濡れが対象となります。ただし、給排水設備の欠陥や老朽化によるもの、あるいは雨や雪などの自然現象によるものは対象外です。落雷 雷が家に落ちて、家電が壊れたり、建物に損害が出たりした場合も保障されます。さらに、火災等共済金に加えて、以下のような「費用共済金」も支払われることがあります。臨時費用共済金:火災等に伴う生活上の臨時の支出に充てる費用として、火災等共済金の10%が支払われます(1事故あたり100万円が限度)。残存物取片づけ費用共済金:損害を受けた残存物の取片づけ費用として、火災等共済金の6%が支払われます(1事故あたり100万円が限度)。失火見舞費用共済金:自宅から出火し、近隣の建物や家財に損害を与えて見舞金を支払った場合に、その費用が保障されます。これは、失火責任法により「重過失」がなければ隣家への損害賠償責任は問われないものの、現実的には見舞金を支払うことが多いという、日本の慣習に配慮した「相互扶助」の精神が反映された保障と言えるでしょう。修理費用共済金: 賃貸住宅にお住まいの方が、火災などで大家さんへの賠償責任が生じ、自費で修理した場合に支払われます。漏水見舞費用共済金: 自宅からの漏水で、第三者の建物や家財に損害を与え、見舞金を支払った場合に、その費用が保障されます。このように、札幌市民共済の火災共済は、単なる「火災」の保障にとどまらず、日常生活で起こりうる様々な「不測の事態」に幅広く対応してくれる、まさに「暮らしの知恵」が詰まった制度なのです。自然災害への備えと「相互扶助」の地域貢献近年、地震や台風、豪雨など、日本各地で自然災害が頻発しています。火災共済という名前から、これらの自然災害も保障されると思われがちですが、札幌市民共済の火災共済では、地震や噴火、津波、風水害による損害は、原則として共済金の支払対象外となっています。「え、じゃあ自然災害が起きたらどうするの?」と不安に思われた方もいるかもしれません。しかし、ご安心ください。札幌市民共済では、共済金とは別に、組合が積み立てる「自然災害積立金」の中から、「自然災害見舞金」をお支払いする独自の制度を設けています。この見舞金は、地震や噴火、津波による損害、そして水災、風災、ひょう災、雪災による損害が対象となります。損害の割合に応じて見舞金の額が定められており、最高で10万円を限度として支払われます。「たった10万円?」と思われるかもしれませんが、これは共済金の支払対象外となる自然災害に対して、組合員みんなで少しずつ出し合った積立金から「お見舞い」として助け合う、まさに「相互扶助」の精神の象徴なのです。大きな災害時には、この積立金の総額を超える規模の災害が発生した場合、支払額が減額される可能性もありますが、それでも被災した組合員を少しでも支えたいという温かい思いが込められています。また、札幌市民共済は、共済事業を通じて得た収益の一部を、地域の防火・防災意識向上や、社会貢献活動にも積極的に役立てています。例えば、消防音楽隊や少年消防クラブへの支援、消防団への支援、さらには住宅防火対策や放火対策への協力など、多岐にわたる活動を行っています。これは、単に金銭的な保障をするだけでなく、地域全体の安全・安心な暮らしを育むという、共済本来の役割を果たす「地域貢献」の姿勢の表れと言えるでしょう。まとめ:「なるほど!」と腑に落ちる、あなたの暮らしと共済のつながりいかがでしたでしょうか?札幌市民共済の火災共済が、単なる「火災保険」とは一線を画し、私たちの暮らしに寄り添う「相互扶助」と「地域貢献」の精神に満ちた制度であることが、少しでもお分かりいただけたなら幸いです。「うちの家は古いから…」「家財なんて大したものないし…」そう思って、万が一の備えを後回しにしていませんか?しかし、火災や様々な事故は、いつ、どこで起こるか予測できません。そして、その時に「もっと早く知っていれば」「もっと備えていれば」と後悔しても、時間は戻らないのです。札幌市民共済の火災共済は、一般的な火災保険ではカバーしきれないようなきめ細やかな保障、そして、組合員同士が支え合う温かい仕組みが特徴です。特に、失火見舞費用共済金や自然災害見舞金といった、日本ならではの「お見舞い」の文化に配慮した保障は、まさに「なるほど!」と腑に落ちるポイントではないでしょうか。日々の暮らしの中で、私たちは「もしも」の時に備えることの重要性を忘れがちです。しかし、札幌市民共済のような地域に根差した共済は、単なる経済的な保障を超えて、私たち自身の安全と、そして地域全体の安心を守るための「暮らしの知恵」を与えてくれます。この機会に、ぜひご自身の暮らしと照らし合わせ、札幌市民共済の火災共済があなたの「もしも」に寄り添い、地域との「相互扶助」の輪に参加することの意義を考えてみてください。きっと、新たな発見と安心感が得られるはずです。
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  • それ、火災じゃないかも?共済で補償される「火災」の意外な境界線
    それ、火災じゃないかも?共済で補償される「火災」の意外な境界線皆さん、こんにちは!暮らしの安心・安全をデザインする、さっぽろ市民共済のブログライターです!突然ですが、クイズです。次のうち、火災共済で「火災」として認められるのはどちらでしょう?うっかりストーブの前に置いていた洗濯物が燃え移り、カーテンにまで火が広がった!暖炉を見ながらうたた寝…気づいたら、抱いていたぬいぐるみが暖炉の中に落ちて燃えていた!・・・・・タイムアップ!「え、どっちも火事じゃないの?」と思われた方、多いのではないでしょうか。実は、共済の世界では、必ずしもそうとは限らないのです。私たちの暮らしを守る火災共済は、「相互扶助」の精神、つまり「一人は万人のために、万人は一人のために」という助け合いの心で成り立っています。だからこそ、みんなで出し合った大切な掛金を公平に使うために、「火災」とは何か、というしっかりとしたルール(定義)があるんです。今回は、意外と知られていないけれど、いざという時に絶対に役立つ「火災共済が認める『火災』の定義」について、プロの視点から鋭く、そしてわかりやすく解説していきます!この記事を読めば、あなたの防災意識がアップデートされること間違いなしですよ。あなたの常識は通用しない?共済が認める「火災」の3つの条件冒頭のクイズ、正解は「1」の「ストーブの火がカーテンに燃え移った」ケースです。「えー!なんで?」という声が聞こえてきそうですね。その理由は、共済が「火災」と認めるには、主に3つの条件を満たす必要があるからです。偶然性(人の意図に反しているか?)火災は、うっかりや予期せぬ原因で発生・拡大したものである必要があります。ポイントは「本来あるべき場所以外で燃え広がったか」という場所的な偶然性です。ストーブの火がカーテンに燃え移るのは、火が「あるべき場所(ストーブ内部)」から「あるべきでない場所(カーテン)」へ意図せず燃え広がったので「偶然性あり」です。一方、暖炉の中にぬいぐるみが落ちて燃えた場合、燃えた場所は「火があるべき場所(暖炉の中)」ですよね。そのため、場所的な偶然性がなく、「火災」とは認められないのです。もちろん、放火のように悪意によるものでも、被害者にとっては「意図に反した」出来事なので、偶然性があると見なされます。燃焼性(自力で燃え広がる力があるか?)ただ燃えるだけでなく、「自力で燃え広がる力(延焼力)」があることが条件です。 チリチリと少し焦げた程度では、燃え広がる力があるとは言えず、火災とは認められません。消火の必要性(消火活動が必要なレベルか?)燃え広がっており、消火器や水などの「消火設備、またはそれに類するものを使って消火する必要がある状態」を指します。 自分であわてて叩いて消せるような小さな火では、この条件を満たさない場合があります。この3つの条件、「偶然性」「燃焼性」「消火の必要性」が揃って初めて、共済の世界では「火災」として扱われるのです。私たちの日常感覚とは少し違う、でも公平な助け合いのための大切なルールなんですね。「焦げただけ」は対象外?気になる「ボヤ」の境界線「じゃあ、いわゆる『ボヤ』はどこからが火災になるの?」これは、本当に多くの方が疑問に思うポイントですよね。タバコの火をうっかり落としてしまって、カーペットに焦げ跡が…!なんて経験、ヒヤッとした方もいるかもしれません。結論から言うと、アイロンやタバコの火などで少し焦げた程度では、「燃焼性(自力で燃え広がる力)」がないと判断され、火災とは認められないことがほとんどです。では、どこからが火災なのか?実務上のひとつの目安として、「ハガキ1枚分くらいの大きさまで黒く焼けて、発火寸前の状態(焼焦損)」に達した場合、「火災」として扱われることがあります。 もちろん、これはあくまで目安で、個別の状況によって判断されますが、ただの「焦げ」と「火災」には明確な一線があることを覚えておきましょう。ここで一つ、意外な注意点があります。それは、「燃焼機器や電気製品そのもの」の損害です。例えば、電子レンジが内部で過熱して発火し、レンジ本体だけが壊れたとします。この場合、他の場所に燃え移っていなければ、「当該機器のみの損害」とされ、火災共済の対象外となるのです。 ストーブやパソコンなども同様です。あくまで「火災共済」は、燃え広がった結果生じる家屋や家財の損害を保障するためのもの。製品自体の故障や不具合を保障するものではない、と理解しておくと良いでしょう。これもまた、相互扶助の制度を健全に維持するための大切なルールなのです。ヒーローの代償?消火活動による「二次被害」も助け合いの輪でカバー!火災が起きた時、被害は炎によるものだけではありません。消火活動による水浸しや、延焼を防ぐための壁の破壊など、「二次的な被害」が発生することも多々あります。「燃えているわけじゃないから、これは自己負担なのかな…」なんて心配、ご無用です!火災共済の素晴らしいところ、それは「相互扶助」の精神がここにも生きていること。火災の被害を食い止めるために必要だった消火活動による損害は、「火災による損害」としてしっかりと保障の対象になります。具体的には、消防車からの放水で、家の中が水浸しになった。隣の家に燃え移るのを防ぐため、やむを得ず壁やドアを破壊した。燃えている家から家財道具を運び出す際に、傷がついたり壊れたりした。これらの損害は、地域全体の被害を最小限に抑えようとした、いわば「勇気ある行動の代償」です。その負担を一人に背負わせるのではなく、共済という助け合いの輪で支え合う。これこそが、私たちが地域に根ざし、大切に育んできた「相互扶助」の価値そのものだと言えるでしょう。さらに、驚きの事実をもう一つ。もし、煙が充満していたため消防隊が出動し、延焼の危険ありと判断してドアを破壊したとします。しかし、調べてみたら火災ではなく、お鍋の空焚きだった…。こんな場合でも、専門家である消防署員が必要と判断して行った行為による損害は、「火災による損害」として認められることがあるのです! これは、いざという時にためらわず、迅速な避難や通報を促すための、非常に心強いルールと言えますね。知ることで、守れる暮らしがあるいかがでしたか?「火災」という一言にも、私たちの常識とは少し違う、深くて大切な定義があることをお分かりいただけたでしょうか。共済の「火災」には「偶然性」「燃焼性」「消火の必要性」の3条件が必要。単なる焦げ跡は対象外。ボヤと火災には境界線がある。消火活動による水浸しや破壊といった二次被害も、手厚く保障される。一見すると複雑に感じるかもしれませんが、これらのルールはすべて、組合員の皆さんからお預かりした大切な掛金を、公平かつ適切に活用し、「相互扶助」という共済の仕組みを守り続けるためにあります。「知は力なり」という言葉がありますが、防災や共済の知識もまさに同じです。正しい知識を持つことが、万が一の時にあなた自身と大切な家族、そして地域社会を守る大きな力となります。私たち札幌市民共済は、これからも単に共済金をお支払いするだけでなく、こうした暮らしに役立つ知恵や情報を発信し続けることで、地域社会の安全・安心に貢献していきたいと考えています。あなたの「もしも」に、確かな安心と助け合いの輪で寄り添う。それが私たちの変わらぬ使命です。
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  • その「ボンッ!」も対象?火災共済『破裂・爆発』の意外な真実
    その「ボンッ!」も対象?火災共済『破裂・爆発』の意外な真実こんにちは!暮らしの安心をデザインする、防災・火災予防の専門家です。「火災共済」と聞くと、文字通り「火事」への備えを一番に思い浮かべますよね。もちろんそれは最も大切な役割の一つですが、実は私たちの暮らしを守る共済の力は、それだけにとどまりません。今回、私が光を当てたいのは、保障内容の中でも少し見過ごされがちな「破裂・爆発」という項目です。「うちは工場じゃないし、爆発なんて縁がないわ」そんな声が聞こえてきそうですが、お待ちください。もし、冬の朝に水道管が凍結で「パンッ!」と音を立てて割れてしまったら?キッチンのコンロ横に置いていたスプレー缶が、熱で「ボンッ!」と破裂してしまったら?実は、それらも火災共済が保障する「破裂・爆発」事故に該当する可能性があるのです。この記事では、札幌市民の皆さまの暮らしに寄り添ってきた専門家として、そして「困ったときはお互いさま」という相互扶助の心を大切にする組合として、「破裂・爆発」の意外な真実と、賢い備えについて、どこよりも分かりやすく解説していきます。「え、これも!?」家庭に潜む、意外すぎる「破裂・爆発」の正体「破裂・爆発」と聞くと、大事(おおごと)に感じてしまいますが、火災共済における定義はとてもシンプルです。それは「気体や薬品などの急激な膨張による破壊」を指します 。簡単に言えば、何かが内側からの圧力に耐えきれなくなって壊れてしまう現象のことです。これ、実は私たちの家庭内にたくさん潜んでいるんです。カセットボンベやスプレー缶の破裂冬の食卓に欠かせないカセットコンロ。しかし、コンロで覆うほど大きな鍋を使ったり、ストーブの近くにボンベを置いたりすると、熱せられて内部の圧力が上がり、破裂する危険があります 。ヘアスプレーや殺虫剤なども同様で、火気の近くや直射日光の当たる場所に置くのは絶対に避けましょう。ガス漏れによる爆発ガスコンロや給湯器の老朽化、配管の不備によるガス漏れに気づかず火気を使用してしまい、爆発に至るケースです。爆発の威力は凄まじく、窓ガラスや壁を破壊することもあります。そして、特にここ札幌のような寒冷地で絶対に知っておいてほしいのが、次のケースです。凍結による水道管の破裂これはまさに、冬の北海道で最も身近な「破裂」事故です。火災共済事業実施規則では、「凍結による水道管の破裂・爆発による損害」を保障の対象に含めています 。驚くべきことに、これはトイレの便器やタンク 、給湯器(湯沸し器)やスノーダクト内の水管の凍結による亀裂や破損も対象となるのです。「うちの水道管、古くて心配…」という方もご安心ください。たとえ水道管が老朽化していても、凍結という外的要因によって破裂した場合は、保障の対象となります 。このように、「破裂・爆発」は決して遠い世界の出来事ではなく、私たちの暮らしのすぐ隣にあるリスクなのです。保障の範囲は?「破裂・爆発」における共済の賢い使い方では、万が一「破裂・爆発」が起きてしまった場合、火災共済はどこまで支えになってくれるのでしょうか。ここで、私たちの組合が最も大切にしている「相互扶助」の精神が生きてきます。共済は、誰かの利益のためではなく、加入者みんなで掛金を出し合い、困った人を助けるための仕組みです 。だからこそ、本当に必要な保障をしっかりとお届けできるのです。【保障されるケースと、注意すべきポイント】火災共済の「破裂・爆発」保障で最も重要なポイントを、特に誤解の多い「水道管の凍結破裂」を例にご説明します。保障されるもの:破裂したモノ自体の修理費用凍結によって破裂してしまった水道管そのものの修理費用は、火災等共済金のお支払い対象となります 。同様に、スプレー缶の破裂で壊れた壁や窓ガラスの修理なども対象です。注意!保障の対象外となるもの:結果として生じた「水濡れ損害」ここが一番の注意点です。破裂した水道管から水が漏れ、床が水浸しになったり、大切な家財が濡れてしまったりした場合、残念ながらその「水濡れ損害」は「破裂・爆発」の保障の対象とはなりません 。なぜなら、それは「破裂・爆発」が原因で起きた二次的な被害であり、「水漏れ」という別の保障項目で判断されるからです。この線引きは、加入者の皆さまからお預かりした大切な掛金を公平に活用するために、規約で明確に定められています。【相互扶助の心が光る、プラスアルファの保障】さらに、私たちの共済には「自分だけ良ければいい」ではない、助け合いの心が息づいています。例えば、ご自身の家で起きた破裂・爆発事故で、お隣の家のガラスを割ってしまったり、借家にお住まいの方が大家さんの建物に損害を与えてしまったりした場合。そんな時も、「失火見舞費用共済金」 や「修理費用共済金」 といった費用共済金が、あなたの「ごめんなさい」の気持ちを支えます。これも、地域全体で暮らしの安全を守る「地域貢献」の現れなのです。事故は「防ぐ」が一番!暮らしに根付く予防という名の思いやり保障の知識も大切ですが、何よりも重要なのは、事故を未然に防ぐこと。日々のちょっとした心がけが、あなたと家族、そしてご近所さんを危険から守ります。これもまた、立派な「相互扶助」の実践です。習慣1:モノの「定位置」を決めるスプレー缶やカセットボンベは、必ず火の気のない、涼しく風通しの良い場所を「定位置」にしましょう。「とりあえずコンロの横に」という行動が、思わぬ事故を招きます。家族全員でこのルールを共有することが、安全な暮らしの基本です。習慣2:冬の「水抜き」を家族のイベントに札幌の暮らしに欠かせない、水道管の凍結防止対策「水抜き」。面倒に感じるかもしれませんが、これを家族の冬支度のイベントにしてしまうのはいかがでしょうか。「今年もこの季節が来たね」と、みんなで水抜き栓の場所や手順を確認し合う。そんな共同作業が、うっかり忘れを防ぎ、家族の防災意識を高めてくれます。習慣3:ご近所との「ゆるやかな見守り」「お隣の○○さん、旅行で数日留守にするらしいわよ」「じゃあ、何か変わったことがないか、気にかけておこうか」。そんな何気ない会話や気づかいが、地域全体の安全網を強くします。自分の家のことだけでなく、お互いの家をゆるやかに見守り合う。これこそが、共済の原点である「助け合い」の精神であり、最高の防犯・防災対策なのです。正しい知識は、暮らしを守る温かい「お守り」火災共済の「破裂・爆発」は、決して他人事ではなく、私たちの毎日に寄り添うリスクです。しかし、それは闇雲に怖がるべきものではありません。水道管の凍結破裂など、意外と身近な事故も対象になること 。ただし、保障には明確なルールがあり、破裂したモノ自体の修理が基本で、水濡れ被害は対象外であること 。そして何より、日々のちょっとした予防策と思いやりの心で、事故は未然に防げること。この事実を「知っている」というだけで、あなたの心には大きな安心感が生まれるはずです。それこそが、私たちの火災共済が提供したい本当の価値。単なる金銭的な保障だけでなく、日々の暮らしに安心という温かい光を灯す“お守り”でありたいと願っています。ご自身の契約内容や、ご家庭の防災対策で気になることがあれば、いつでも私たちにご相談ください。組合員一人ひとりの安心を、地域みんなの安心へ。それが、私たちの変わらぬ想いです。
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  • まさか!家に車が!?火災共済「自動車の飛び込み」
    まさか!家に車が!?火災共済「自動車の飛び込み」こんにちは!札幌の暮らしと住まいを見つめ続ける、超人気ブログライターです。皆さんは「火災共済」と聞くと、どんな保障を思い浮かべますか?もちろん「火事」の保障がメインですが、実はそれだけじゃないんです。札幌市民共済の火災共済は、日々の暮らしに潜むさまざまなリスクから、私たちの家と家財を守ってくれる、まさに「お守り」のような存在。今回はその中でも、特に「え、そんなことまで!?」と驚かれることが多い「自動車の飛び込み」による損害の保障について、プロの視点から、そして札幌市民の皆さんと同じ目線で、どこよりも分かりやすく、そして深く掘り下げていきたいと思います。「自動車の飛び込み」保障、どこまでが対象?意外な落とし穴「家に車が飛び込んでくるなんて、そうそうないでしょ」そう思ったあなた。実は、ニュースにならないだけで、ハンドル操作の誤りやスリップ事故などで、建物に車が衝突するケースは決して珍しくありません。そんな時、札幌市民共済の火災共済は、力強い味方になってくれます。まず押さえておきたい基本中の基本。火災共済で保障される「自動車の飛び込み」とは、文字通り、車両やその積載物が建物に衝突・接触することによって生じた損害のことです。ここで面白いのが、保障の対象となる「車両」の範囲。実は、乗用車やトラックだけではないんです。なんと、自転車や、人が引く荷車、馬車なども含まれるんですよ。 まさか自宅に馬車が飛び込んでくることはないと思いますが、自転車が勢い余って玄関ドアに激突!なんてことは、十分に考えられますよね。さらに、プロの視点からもう一歩踏み込んでみましょう。損害の範囲は、車が直接ぶつかった部分だけではありません。例えば、こんなケース。ケーススタディ①車が家の前の電柱に衝突!その衝撃で電柱が傾き、電線が引っ張られた結果、我が家の外壁の一部が剥がれ落ちてしまった…!この場合、車は家に直接ぶつかっていなくても、「自動車の飛び込み」による損害として保障の対象となる可能性があるんです。しかし、ここに最大の落とし穴が潜んでいます。多くの人が見落としがちな、非常に重要なポイントです。それは…「自分や家族が所有、または運転する車による損害は対象外」 ということ。例えば、うっかりアクセルとブレーキを踏み間違えて、自宅の車庫の壁にぶつけてしまった…という、いわゆる「自損事故」のケース。これは、残念ながら火災共済の「自動車の飛び込み」保障の対象にはならないのです。「えーっ!そうなの!?」「じゃあ、友達が遊びに来て、私が駐車場に誘導している時に、誤って壁にぶつけちゃったらどうなるの?」良い質問ですね!この場合、車の所有者も運転者も「友人(他人)」なので、保障の対象になる可能性が高いです。 ただし、誘導していたあなたに「重大な過失」があったと判断されると、話は変わってくるかもしれません。このように、「誰の」「どの車が」起こした事故なのかが、保障の分かれ目になるのです。これは、組合員みんなで出し合った大切な掛金を公平に使うための、私たちの「相互扶助」の精神に基づいた大切なルールなんですね。えっ、これもダメなの?保障対象外になる境界線「自分や家族の車はダメ、というのは分かった。でも、他にも対象外になるケースってあるの?」もちろんです。保障の境界線を正しく理解しておくことが、いざという時に慌てないための秘訣。ここでは、さらにプロの切り口で「対象外」となるケースを深掘りしていきましょう。まず覚えておきたいキーワードは「運行中」です。札幌市民共済の火災共済が保障するのは、基本的に「運行中」の車両による事故です。ケーススタディ②坂道の駐車場に停めていた車が、サイドブレーキの甘さからか、自然に動き出してしまい、我が家の塀にコツン…。この場合、「運行中」とは言えないため、保障の対象外となる可能性があります。また、クレーン車が作業中にクレーン部分を回転させて家にぶつけてしまった、というようなケースも、「車両の運行」とは異なるため対象外と判断されることがあります。次に、札幌ならではの視点も加えてみましょう。それは「自然現象」との関わりです。ケーススタディ③A: 冬道でスリップした対向車が、我が家のブロック塀に突っ込んできた!B: 過去に経験したことのないような猛烈な突風で、近所のカーポートが飛ばされてきて、我が家の壁に激突した!この場合、Aの雪道でのスリップ事故は保障の対象となる可能性が高いです。 なぜなら、雪道という自然現象はあっても、その間に運転手の操作という「人為的」な要因が介在しているからです。一方、Bの突風による損害は、「自動車の飛び込み」ではなく「風災」という自然災害と見なされるため、火災共済の基本保障の対象外となります。(ただし、後述する「自然災害見舞金」の対象にはなる可能性があります)このように、一見すると似たような事故でも、その背景にある原因によって保障の可否が分かれるのです。「なぜこんなにルールが細かいの?」と感じるかもしれません。しかし、それは組合員全員の掛金を公平に、そして本当に必要な保障のために活用するという「相互扶助」の理念に基づいているからに他なりません。私たちは、一部の特殊なケースのために全体の掛金が上がってしまうことを防ぎ、誰もが安い掛金で安心して暮らせる制度を守っているのです。「万が一」に備える!私たちが本当にすべきことここまで読んでくださった皆さんは、「自動車の飛び込み」保障について、かなり詳しくなったはずです。では、最後に、この知識を活かして、私たち自身と大切な住まいを守るために、具体的に何をすべきかをお伝えします。1. まずは自分の契約内容を再確認!何よりも大切なのは、ご自身の火災共済の契約内容をしっかりと把握しておくことです。特にチェックしてほしいのが「再取得価額特約」が付いているかどうか。この特約は、建物や家財の古さにかかわらず、同程度のものを新たに購入・修理するために必要な金額(新価)を保障するものです。もし、この特約が付いていないと、万が一の際に受け取れる共済金が、実際の修理費に満たない可能性があります。例えば、修理に1,000万円かかったのに、790万円しか受け取れない…なんてことも起こり得るのです。 ぜひ一度、お手元の契約証書を確認してみてください。2. 自動車保険との合わせ技で、備えを万全に!お話ししてきたように、自分や家族が運転する車による損害は、火災共済では保障されません。このリスクをカバーするのが、自動車保険の「対物賠償保険」です。「火災共済」と「自動車保険」。この二つを適切に組み合わせることで、第三者からの飛び込み事故にも、自分自身のうっかり事故にも、両方備えることができるのです。まさに「備えの合わせ技」。これが、賢いリスク管理術です。3. 困ったときは、札幌市民共済に相談!札幌市民共済は、利益を目的としない、私たち市民のための組合です。設立から60年以上、この札幌の地で、組合員の皆さんの暮らしに寄り添ってきました。「これって保障の対象になるのかな?」「うちの契約内容で大丈夫?」そんな疑問や不安があれば、どうぞお気軽に私たちにご相談ください。専門の職員が、親身になってあなたの「あんしん」をサポートします。私たちは、共済事業だけでなく、少年消防クラブへの支援など、地域の防火・防災意識を高める社会貢献活動にも力を入れています。 これは、万が一の保障を提供するだけでなく、そもそも悲しい事故が起こらない安全な地域を皆さんと一緒に作っていきたい、という私たちの「地域貢献」への想いの表れです。火災共済「自動車の飛び込み」のまとめいかがでしたでしょうか。「自動車の飛び込み」という一つの保障をとっても、そこには私たちが知っておくべき、意外なルールや境界線がたくさんありましたね。保障対象は車だけじゃない!自転車も含まれる!最大の落とし穴!自分や家族の車による事故は対象外!「運行中」の事故かどうかが、保障の分かれ目!これらのルールは、一見すると複雑に感じるかもしれませんが、すべては組合員みんなで支え合う「相互扶助」の精神に基づいています。そして、最も重要なのは、「火災共済に入っているから大丈夫」と安心するだけでなく、「自分の契約内容を正しく理解し、足りない部分は自動車保険などで補う」という視点を持つことです。これこそが、あなたとあなたの大切な家族、そして住まいをあらゆるリスクから守るための、最強の備えと言えるでしょう。あなたの暮らしの「万が一」に、確かな「あんしん」を。私たち札幌市民共済は、これからもずっと、この街で暮らすあなたの隣にいます。
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  • 落雷被害はどこまで補償?札幌市民共済の火災共済
    ゴロゴロ…ピカッ!その雷、ひとごとじゃない!落雷被害の意外な保障範囲夏の夕立、冬の荒天…札幌では、季節を問わず雷が発生します。「ドーン!」という大きな音に、思わず身をすくめた経験は誰にでもあるでしょう。多くの人が「家に雷が直撃でもしない限り、うちは大丈夫」と思いがちですが、それは大きな誤解かもしれません。実は、札幌市民共済の火災共済における「落雷による損害」の保障範囲は、あなたが思っているよりずっと広いのです。ポイントは「直接、自分の家に落ちなくても掘署うの対象になるケースがある」という点です。具体的には、規約で定められた「落雷による損害」には、以下の2つのケースが含まれています。衝撃損害これは、雷が建物などに直接落ちた時の物理的な損害だけを指すのではありません。例えば、すぐ近くの電柱や地面に落雷した際の衝撃波で、家の窓ガラスが割れてしまった…といった「間接的な損害」も含まれるのです。波及損害こちらが特に見落としがちなポイントです。送電線などに落雷があった場合、家庭内に設計された電圧以上の「異常電流」が流れ込むことがあります。 これが原因で、テレビやパソコン、冷蔵庫といった家電製品の電子回路がショートし、故障してしまうケースです。いわゆる「停電から復旧したら家電が壊れていた」という場合、この波及損害が原因かもしれません。さらに驚くべきは、「落雷によって近くの木が倒れ、自宅の屋根や壁を直撃した」といったケースも、落雷による「間接損害」として保障の対象となり得ます。このように、火災共済の「落雷」保障は、雷が引き起こす様々な二次被害までをカバーする、まさに市民の暮らしに寄り添った保障なのです。これは、「何かあったときはお互いに助け合おう」という相互扶助の精神を大切にする、私たち札幌市民共済ならではの考え方と言えるでしょう。「え、修理は1回だけ?」落雷被害の『その後』を支える共済金の賢い活用術さて、万が一落雷で家電が故障してしまった場合、多くの方は電器店に修理を依頼します。しかし、ここで新たな問題が発生することがあります。ケーススタディ:一度の修理で直らなかったら?落雷でテレビが故障。近所の電器店で修理を依頼し、共済金も受け取った。しかし、どうも調子が悪く、メーカーのサービスセンターに再度見てもらうと「修理不能」と診断されてしまった…。こんな時、「一度共済金を受け取ったから、もう請求できないのでは?」と不安になりますよね。ご安心ください。札幌市民共済では、このようなケースでもしっかりとサポートします。一度の落雷事故による被害であれば、たとえ修理が複数回にわたったとしても、最終的にその製品の「再取得価額(※)」を上限として、共済金をお支払いします。(※再取得価額:被害にあった物と同程度のものを新たに購入・修理するために必要な金額のこと)具体的には、2回目の請求時には、再取得価額(全損扱い)から、すでにお支払いした1回目の共済金を差し引いた金額が支払われます。 これは、被害に遭われた組合員の方が不利益を被らないように、そして暮らしを立て直す一助となれるように、という考え方に基づいています。もう一つの意外なポイント:メーカー保証期間中の落雷被害「購入したばかりでメーカーの保証期間中だから、修理は無料だった」というケース。この場合、修理費用の自己負担はないため、火災共済金の支払いはありません。しかし、ここで札幌市民共済の「心意気」が光ります。規約では、火災共済金とは別に、生活上の臨時の支出にあてるための「臨時費用共済金」をお支払いすることが定められています。メーカー保証で修理費が無料だったとしても、修理の手配や代替品の準備などで、目に見えない手間や費用は発生しているはず。私たちは、そのご負担に対しても寄り添いたいと考えています。そのため、損害があったという事実に基づき、この「臨時費用共済金」をお支払いするのです。 これもまた、組合員一人ひとりの状況をきめ細かく見て、支え合う「相互扶助」の精神の表れです。夏の雷、冬の雷。備えあれば憂いなし!地域で支え合う「共済」という選択落雷は、いつ、どこで発生するかわからない天災です。そしてその被害は、火災や家屋の損壊、高価な家電の故障など、私たちの暮らしに深刻なダメージを与える可能性があります。「うちは大丈夫」という思い込みを一度リセットし、もしもの時に家族と暮らしを守るための「備え」について考えてみませんか?札幌市民共済は、営利を目的としない協同組合です。 組合員みんなで出し合った掛金が、困っている誰かの助けになる。そして、自分が困ったときには、みんなに助けてもらえる。この「相互扶助」の温かい輪で、私たちの火災共済は成り立っています。だからこそ、私たちは単に損害を保障するだけでなく、組合員の「その後」の暮らしにまで目を向け、親身に寄り添うことを大切にしています。今回ご紹介した落雷損害の幅広い保障範囲や、複数回修理への対応、臨時費用共済金の考え方も、すべてはその精神に基づいています。安い掛金で、大きな安心を手に入れる。それは、いざという時に地域全体で支え合う「地域貢献」の仕組みに参加することでもあります。 落雷シーズンを安心して乗り切るために、そして予測不能な災害から大切な我が家を守るために、ぜひ札幌市民共済の火災共済をご検討ください。火災共済「落雷による損害」のまとめいかがでしたでしょうか。火災共済の「落雷による損害」が、単なる直接の被害だけでなく、「衝撃損害」や「波及損害」といった間接的な被害まで幅広くカバーしていること、そして修理が複数回に及んだ場合やメーカー保証期間中でも、組合員の立場に立った柔軟な対応がなされることをご理解いただけたかと思います。自然災害は予測できませんが、備えることはできます。この記事が、皆さまの防災意識を高め、札幌市民共済という「身近な備え」に関心を持っていただくきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。私たち札幌市民共済は、これからも地域の皆さまの安全・安心な暮らしを守るため、助け合いの輪を広げてまいります。
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  • マンションの水漏れ!その損害、火災共済でカバーできる?
    えっ、これも対象?意外と広い「水漏れ」の保障範囲「ウチは大丈夫」と思っていても、ある日突然、天井にシミが…!マンションやアパートにお住まいの方にとって、「上の階からの水漏れ」は最も身近で深刻なトラブルの一つではないでしょうか。自分はどんなに気をつけていても、他人の部屋で起きた事故の被害は防ぎようがありません。「大切な家具や家電が水浸し…一体どうすれば…」そんな絶望的な状況で、あなたの暮らしを守るセーフティーネットが、私たち札幌市民共済の火災共済です。火災共済という名前から「火事だけの保障でしょ?」と思われがちですが、実は「水漏れによる損害」もしっかりと保障の対象なのです。 札幌市民共済の火災共済が保障する水漏れは、大きく分けて2つのケースがあります。同一の建物の“他人の居室”で生じた、不測かつ突発的な事故による水漏れ“自宅の給排水設備”に生じた、不測かつ突発的な事故による水漏れポイントは「不測かつ突発的」であること。つまり、予測できない、急に起こった事故が対象です。ここで、プロの視点から「なるほど!」と思っていただけるポイントを一つ。この「他人の居室」という言葉の範囲、実はあなたが思っているよりずっと広いんです。もちろん、真上の階のAさんの部屋から水が漏れてきた、というのは典型的なケース。ですが、札幌市民共済の考え方はもっと組合員の暮らしに寄り添っています。例えば、マンションの屋上にある共用の給水タンクや、廊下、誰も住んでいない空き室、さらには建物の外壁に設置された給水管で起きた突発的な事故による水漏れも、「他人の居室」からの損害として扱われることがあるのです。 これは、「組合員みんなで、万が一の時に支え合おう」という「相互扶助」の精神が根底にあるからこそ。あなたの専有部分以外で起きたトラブルも、みんなで助け合う仕組みがここにはあります。一方で、「自宅の給排水設備」とは、流し台や洗面台、お風呂の給湯器、トイレのタンクなどを指します。 ただし、注意点として、洗濯機や食器洗い機そのもの、浴槽などは「給排水設備」には含まれないので、覚えておきましょう。 このように、札幌市民共済の火災共済は、集合住宅で起こりがちな水漏れトラブルに対して、想像以上に広い範囲をカバーしているのです。加害者になったら?「もしも」の時に役立つ2つの費用共済金被害者になるケースを考えてきましたが、人生は何が起こるかわかりません。うっかりお風呂の水を溢れさせてしまったり、洗濯機のホースが外れているのに気づかず、床を水浸しにしてしまったり…。万が一、あなたが「加害者」になってしまったら…?考えただけでも冷や汗が出ますが、ご安心ください。そんな「もしも」の時にも、札幌市民共済の火災共済はあなたの強い味方です。火災共済には、損害そのものを補う「火災等共済金」とは別に、組合員の負担を軽くするための、心強い「費用共済金」という制度があります。 特に水漏れの加害者になってしまった時に役立つのが、次の2つの費用共済金です。漏水見舞費用共済金これは、あなたの住まいから発生した水漏れで、第三者(例えば下の階の住人)の建物や家財に損害を与えてしまい、あなたが見舞金や迷惑料などを支払った場合に、その費用を保障するものです。 もちろん法的な賠償責任の有無は問いません。「ご迷惑をおかけしました」という誠意の気持ちを形にする際の後押しとなります。保障額は、1被災世帯あたり20万円を限度とし、1回の事故につき50万円またはご契約金額の10%のいずれか少ない額が上限です。 修理費用共済金(賃貸住宅にお住まいの場合)あなたがアパートやマンションなどの賃貸住宅にお住まいで、ご自身の責任による火災や破裂・爆発、そして水漏れ事故で、借りている部屋に損害を与えてしまったとします。大家さんとの賃貸借契約に基づいて、あなたが自費でその部屋を修理した場合、その修復費用が保障されます。 保障額は、1回の事故につき50万円またはご契約の家財共済金額の10%のいずれか少ない額が上限となります。 被害者への誠意ある対応や、大家さんへの原状回復義務を果たすための経済的負担は、精神的にも大きなプレッシャーとなります。これらの費用共済金は、そんな組合員の負担を少しでも和らげたいという、まさに「相互扶助」の精神の表れ。単にお金を払うだけでなく、円満なご近所関係を維持し、地域社会での暮らしを守る一助となる、非常に価値ある保障なのです。 要注意!火災共済で保障されない「水漏れ」の落とし穴ここまで札幌市民共済の火災共済の心強い「水漏れ」保障について解説してきましたが、万能ではありません。実は、保障の対象とならない「落とし穴」も存在します。ここを知らずに「共済に入っているから万全だ」と思い込んでいると、いざという時に「話が違う!」なんてことになりかねません。プロの視点から、特に注意すべき3つのポイントを鋭く指摘します。【落とし穴1】北海道民の宿命?「水道管凍結」のトラップこれは最も注意していただきたい点です。厳しい冬の寒さで水道管が凍結・破裂する事故は、札幌では決して珍しくありません。この場合、凍結によって破裂した「水道管そのものの修理費用」は、「破裂・爆発による損害」として火災共済の保障対象となります。 しかし、ここが重要なトラップです。その破裂した水道管から流れ出た水によって引き起こされた「水ぬれ損害」(例えば、床や壁、家財が水浸しになった損害)は、残念ながら保障の対象外なのです。 これは規約で明確に定められており、多くの方が見落としがちなポイントです。冬期間の長期不在時には、必ず水抜きをするなど、凍結させないための自衛策が何よりも重要になります。【落とし穴2】「自然現象」と「老朽化」は自己責任の範囲火災共済の「水漏れ」保障は、あくまで「不測かつ突発的な事故」が原因の場合に限られます。 そのため、自然現象によるもの:大雨による雨漏りや、屋上のスノーダクトが雪解け水で溢れて(オーバーフローして)生じた水漏れなどは、保障の対象外です。 自然な消耗・老朽化によるもの:給排水管が長年の使用でサビたり腐食したりして、そこからジワジワと水が漏れ出し、気づいたら床が腐っていた…というようなケースも、「突発的な事故」とは認められず、対象外となります。 日頃からの点検やメンテナンスが、結果的にあなたの資産を守ることにつながるのです。【落とし穴3】そもそも契約内容が不十分十分な保障を受けるためには、ご自身の契約内容が適切であることが大前提です。もし、お住まいの価値に対して極端に低い金額で契約していると、「再取得価額特約」が付かず、万が一の際に支払われる共済金が、実際の損害額を大幅に下回ってしまう可能性があります。 ただし、風水害などの自然災害については、共済金の支払い対象外ではありますが、組合員どうしの助け合いの精神から、組合独自の「自然災害見舞金」制度が設けられていることも、札幌市民共済ならではの心強い点です。 火災共済「水濡れ損害」のまとめ今回は、札幌市民共済の火災共済における「水漏れによる損害」について、プロの視点で深掘り解説しました。保障範囲は意外と広い! 上の階だけでなく、共用部分からの水漏れも対象になる場合がある。加害者になっても安心! 第三者への見舞金や、借家の修理費用をサポートする費用共済金がある。対象外ケースに要注意! 特に「凍結による水ぬれ損害」と「老朽化」は大きな落とし穴。札幌市民共済の火災共済は、単に損害を穴埋めするだけの金融商品ではありません。それは、この札幌という地域で暮らす私たちが、万が一の時に互いの暮らしを支え合う「相互扶助」という温かい仕組みそのものです。 この記事を読んで、「自分の契約、どうなってたかな?」と少しでも気になった方は、ぜひお手元の共済契約証書をご確認ください。そして、ご自身の住まいの価値に見合った、十分な保障額で契約することが何よりも大切です。特に、古い新しいに関わらず修理・購入費用が保障される「再取得価額特約」が付いているかは、必ずチェックしましょう。 ご自身の契約内容や保障について、少しでも疑問や不安な点があれば、どうぞお気軽に私たち札幌市民共済までご相談ください。組合員一人ひとりの安心な暮らしを支えること、それが私たちの使命であり、地域社会への最大の貢献だと考えています。
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  • 火災共済の補償範囲|意外な支払い対象と対象外ケースを解説
    「うちの火災共済、どこまで保障してくれるんだろう?」マイホームの購入や賃貸契約の更新を機に、火災共済へ加入された方は多いでしょう。多くの方が「火事」への備えとして認識されているかもしれませんね。しかし、もし私が「冬の寒い日に凍結で壊れたトイレの修理や、隣の家の火事が原因で壊れたパソコンも、火災共済で保障されるケースがあるんですよ」とお伝えしたら、驚かれますか?実は、火災共済の守備範囲は、皆さんが想像しているよりもずっと広く、私たちの暮らしに潜む様々な「まさか」を支えてくれる、とても頼もしい存在なのです。一方で、「これは大丈夫だろう」と思っていたことが、思わぬ落とし穴になることも。この記事では、火災共済のプロである私が、「え、これも対象なの!?」という意外なケースから、「うっかりすると保障されない…」という注意点まで、具体的な事例を交えながら徹底的に解説します。この記事を読み終える頃には、あなたはきっと火災共済の“本当の価値”に気づき、ご自身の暮らしを守るための知識が一段と深まっているはずです。さあ、一緒に「助け合い」の世界を覗いてみましょう。まさか!こんなものまで?火災共済の意外な守備範囲多くの方が「火災」という言葉のイメージに引っ張られがちですが、火災共済がカバーするのは文字通りの火事だけではありません。私たちの「相互扶助」の精神は、暮らしの中で起こりうる様々なトラブルにも寄り添います。ここでは、特に意外と思われる保障ケースを3つご紹介しましょう。凍結でトイレがひび割れ!これも「破裂・爆発」の仲間です厳しい冬の朝、「トイレの水が流れない…と思ったら、便器にヒビが入っている!」なんて想像しただけでもゾッとしますよね。 これは、便器内に溜まっていた水が凍結し、体積が膨張することで起こる典型的な冬のトラブルです。「でも、火事じゃないし、共済の対象外だよね…」と諦めるのはまだ早い。実は、火災共済の保障項目にある「破裂・爆発による損害」には、「凍結による水道管の破裂・爆発による損害」が含まれているのです。 そして、トイレの便器やタンクも「これらに類するもの」として扱われるため、凍結による亀裂や破損は、保障の対象となるのです。 ただし、注意点もあります。この保障はあくまで「破裂・爆発」した機器そのものの損害が対象であり、そこから水が漏れ出して床や壁が濡れてしまった場合の「水濡れ損害」は、この項目からは除外されます。 (※水濡れ損害については、別の保障項目でカバーされる場合があります)隣の火事でパソコンが故障?直接の火だけが原因じゃない!「お隣が火事になって大変だったけど、幸い自分の家には燃え移らなかった」と一安心。しかし、その後でテレビやパソコンの電源を入れてみたら、うんともすんとも言わない…。これも、火災共済が活躍する可能性があるケースです。火災共済における「火災による損害」とは、直接炎に焼かれた損害だけを指すのではありません。火災に随伴して生じる二次的な災害も含まれるのです。 例えば、隣家の火災の消火活動により、電線に異常な高圧電流が流れてしまうことがあります。 その結果、自宅の電気製品が故障してしまった場合、それは火災との間に「相当因果関係」が認められ、「火災による損害」として保障の対象となるのです。 ピカッ!ゴロゴロ…落雷の「間接的な被害」もサポート夏の夕立、激しい雷に肝を冷やすこともありますよね。落雷による損害も、もちろん火災共済の保障範囲です。しかし、その範囲は皆さんが思うより広いかもしれません。例えば、自宅から少し離れた電線に落雷があり、その影響で異常な電流(雷サージ)が家庭内に流れ込み、家電製品が壊れてしまう「波及損害」。これも保障の対象です。 さらに驚くべきは、落雷が原因で近くの木が倒れ、その倒木が自宅の屋根や壁を破壊した場合。これも落雷との因果関係が認められれば、「間接損害」として保障されるのです。 雷の被害は、直接的な一撃だけではないことを覚えておきましょう。うっかりじゃ済まない?保障の対象外になる思わぬ落とし穴火災共済は頼りになる存在ですが、万能ではありません。「こんな場合はどうなの?」と疑問に思うことや、良かれと思ってやったことが、実は保障の対象外につながるケースも存在します。ここでは、特に注意が必要な「落とし穴」をいくつかご紹介します。自分の車で自宅の塀を…「自動車の飛び込み」の例外「自動車の飛び込み」による損害が保障されると聞いて、「駐車場でうっかりアクセルとブレーキを踏み間違えて、自宅の塀にぶつけてしまった…これも対象になるかな?」と考えるかもしれません。残念ながら、これは対象外となる可能性が非常に高いです。規約では、「共済契約者若しくはその者と同一の世帯に属する親族…又はその親族以外の同居する者が所有若しくは運転する車両…の衝突若しくは接触によるものは除きます」と定められています。 つまり、第三者の車が飛び込んできた場合は保障されますが、ご自身やご家族が運転する車による損害は対象外なのです。あくまで他人からの被害を想定した保障であることを理解しておきましょう。長期の留守はご用心!「空き家」の届け出、忘れていませんか?転勤や入院、あるいは実家の相続などで、家を30日以上留守にすることはありませんか?もし、その間に火災や水道管の破裂が起きたら…。実は、「共済の目的である建物を30日以上空家又は無人とすること」は、危険が増加する事由として、組合へ通知する義務(通知義務)があります。 この通知を怠ってしまうと、いざという時に「告知義務違反」と判断され、共済金が支払われない、あるいは契約が解除されてしまう可能性があるのです。 これは、人が住んでいない家は、火の不始末の発見が遅れたり、水道管の凍結などの異常に気づきにくかったりと、損害が拡大するリスクが高まるためです。私たちの共済は、組合員みんなで支え合う「相互扶助」の仕組み。お互いのリスクを公平に保つためにも、長期で家を空ける際は必ず組合にご一報ください。 お庭の自慢の灯籠や庭石、実は保障の対象外?お庭を彩る立派な門や、プライバシーを守る塀。これらは「建物に付属する門、塀、垣その他付属工作物」として、建物の保障に含まれます。 では、同じ敷地内にある灯籠や庭石、お地蔵様などが車両の衝突などで壊れた場合はどうでしょうか?残念ながら、これらは火災共済の保障対象外となります。 付属工作物として保障されるのは、門、塀、垣根、カーポートなど、規約や運用基準で定められたものに限定されているのです。 大切な庭の設えであっても、すべてが保障されるわけではないことを知っておきましょう。「助け合い」の共済だからこそ知ってほしい大切なこと火災共済は、単に掛金を払って保障を買うだけのサービスではありません。その根底には、「一人は万人のために、万人は一人のために」という「相互扶助」の精神が流れています。 営利を目的としない私たちだからこそできる、組合員の暮らしに寄り添った仕組みがあります。ここでは、その精神が表れた大切なポイントをお伝えします。保障のキモ!「再取得価額特約」を有効にするには?「もし家が全焼してしまったら、建て直すのにいくらかかるんだろう…」そんな不安に応えるのが「再取得価額特約」です。これは、被害にあった建物や家財と同等のものを新たに建てたり購入したりするのに必要な金額を、ご契約額を限度に保障する心強い特約です。 しかし、この特約が有効になるには一つ条件があります。それは、「当組合の定める加入基準額の70%以上でご契約いただくこと」。 例えば、加入基準額が1,800万円の建物の場合、1,260万円以上の契約がないと、この特約は適用されません。 もし70%未満の契約で大きな被害に遭うと、お支払いする共済金は実際の損害額から減額されてしまうことがあります。 これは、少ない掛金で加入している人と、基準通りに加入している人との公平性を保つため。組合員みんなが適正な掛金を負担し合うことで、いざという時の大きな支えが生まれるのです。まさしく「相互扶助」の基本と言えるでしょう。法律では請求できなくても…ご近所への「失火見舞費用共済金」もし、自分の家から火を出してしまい、隣の家にも燃え移ってしまったら…。実は日本の法律(失火責任法)では、重大な過失がなければ、隣家への損害賠償責任は問われないことがほとんどです。 しかし、法律上の責任はなくても、「ご迷惑をおかけして申し訳ない」という気持ちから、お見舞いをしたいと思うのが人情ではないでしょうか。そんな時に役立つのが「失火見舞費用共済金」です。 これは、類焼させてしまったお宅へ支払った見舞金などの費用を保障するものです。法的な賠償責任とは別に、地域社会での円滑な人間関係を維持し、被災された方への心遣いを形にできるこの保障は、地域に根ざした共済ならではの「助け合い」の精神の表れです。 あなたの掛金が地域を守る力に。「地域貢献」という価値札幌市民共済は、営利を目的としない非営利の協同組合です。 そのため、事業で生まれた剰余金は、割戻金として組合員の皆様にお返しするだけでなく、未来の支払いのための備えや、地域社会への貢献にも活用されています。具体的には、地域の防火・防災意識を高めるため、少年消防クラブや消防団への支援、火災予防活動への協力などを行っています。 あなたが支払う掛金は、あなた自身の「もしも」に備えるだけでなく、私たちが暮らす街全体の安全・安心を守る力にもなっているのです。これこそが、共済に加入するもう一つの大きな価値と言えるでしょう。まとめいかがでしたでしょうか。火災共済が、単なる「火事の保険」ではなく、凍結による水道管の破裂から落雷による間接的な被害まで、日々の暮らしに寄り添う幅広い保障を提供していることをお分かりいただけたかと思います。同時に、ご自身の車による物損や、長期不在時の届け出忘れなど、知らずにいると保障を受けられなくなる「落とし穴」があることも、心に留めておく必要があります。大切なのは、ご自身の契約内容を正しく理解し、「どんな時に役立つのか」「どんな注意が必要なのか」を把握しておくことです。そして、その根底にあるのは、組合員みんなでお互いを支え合う「相互扶助」という温かい精神です。適正な保障額で加入すること、暮らしの変化をきちんと通知すること。その一つひとつが、健全な共済制度を未来へつなぐ大切な一歩となります。この記事が、あなたの火災共済への理解を深め、より一層安心して毎日を過ごすための一助となれば幸いです。もし、ご自身の契約内容で不安な点や分からないことがあれば、いつでも私たち札幌市民共済にご相談ください。私たちは、いつでもあなたの暮らしのそばにいます。
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  • 火災共済の意外な落とし穴?付属工作物の保障範囲を徹底解説
    こんにちは!札幌市民共済です。マイホームの庭にあるカーポートやおしゃれな門、子どもたちが遊ぶブランコ。これらがもし、火災や自動車の飛び込み事故などで壊れてしまったら…。「まさか、これって火災共済の対象外…?」なんて、不安に思ったことはありませんか?実は、火災共済は「建物」そのものだけでなく、それに付随する「付属工作物」までしっかりと保障の範囲に含まれているんです。でも、この「付属工作物」というのが少しクセモノで、「どこまでが保障されて、どこからが対象外なの?」と疑問に思う方が非常に多いポイントでもあります。今回は、そんな分かりにくい「付属工作物」の保障範囲について、プロの視点からスッキリと解説していきます。この記事を読めば、あなたの家のどこまでが保障の対象になるのかが明確になり、より一層安心して暮らせるようになりますよ。私たちの暮らしを支え合う「相互扶助」の精神が、こんな身近なところにも活きていることを感じていただければ嬉しいです。そもそも「付属工作物」って何?火災共済の基本をおさえようまず、一番大切な基本からお伝えします。火災共済では、門や塀、垣根といった「付属工作物」は、「建物の一部」として扱われます。ですから、「建物」でご契約いただいていれば、これらの付属工作物が火災や破裂・爆発、車両の飛び込みなどで損害を受けた場合、保障の対象となるのです。「でも、なぜ建物とは別の物置やカーポートまで保障されるの?」と不思議に思いますよね。それは、私たちが大切にしている「相互扶助」の考え方に基づいています。住まいというのは、家屋本体だけで成り立っているわけではありません。暮らしを豊かにし、安全を守るために設置された門や塀、カーポートなども含めて、一つの「大切な我が家」です。万が一の災害で組合員さんが困ったとき、その生活を再建するためにみんなで少しずつ掛金を出し合って支え合う。それが共済の原点です。だからこそ、暮らしに欠かせない「付属工作物」まで含めて、住まい全体をしっかりと守れる仕組みになっているのです。これは保障される?ケース別で見る付属工作物の具体例「じゃあ、うちの庭にあるアレやコレは、具体的にどうなの?」という声が聞こえてきそうですね。ここでは、保障の対象になるもの、なりにくいものを具体的に見ていきましょう。ご自身の住まいを思い浮かべながらチェックしてみてください。保障の対象になるものの例以下のものは、一般的に「付属工作物」として保障の対象となります。門、門扉、塀、垣根、フェンスこれは最も代表的な付属工作物です。カーポート大切な愛車を守るカーポートも、しっかり保障されます。地面に固定された物干し台、ブランコ、鉄棒などポイントは「地面に固定されている」ことです。簡単に動かせるものは対象外となる場合があります。その他、意外と知られていない対象物・建物付属の雪囲い・敷地内にあるアーチや柵・建物外に作られたかまど・カーブミラー(私設の場合)・給湯器やポンプなどを囲っている小屋保障の対象になりにくい・ならないものの例一方で、お庭にあっても「付属工作物」とは見なされず、保障の対象外となるものもあります。庭石、灯籠、敷石、石橋、お宮、狛犬これらは庭の装飾品や地面そのものと見なされ、一般的に対象外となります。擁壁(ようへき)土地の崩壊を防ぐためのコンクリートなどで作られた壁のことです。一見すると「塀」と似ていますが、これは土地の一部と見なされるため、保障の対象外です。取り外して保管しているフェンスなど季節的な理由で取り外す雪囲いなどを除き、設置されていない状態のものは単なる「資材」と見なされ、保障の対象にはなりません。知っておきたい!付属工作物の保障で注意すべき3つのポイントさて、ここまでで大まかな範囲はご理解いただけたかと思います。しかし、プロの視点から見ると、「ここを知っているかどうかで、万が一の時の安心感が全く違う!」という、さらに重要なポイントが3つあります。ぜひ、この機会におさえておきましょう。ポイント1:「建物に付属」しているかがカギ保障の基本は、あくまで「建物に付属する」工作物である、という点です。例えば、母屋から完全に独立して建てられた倉庫や車庫は、付属建物ではなく別棟とみなされ、それ自体を別途「建物」として契約しなければ保障の対象とならない場合があります。付属しているかどうかは、構造やつながり方によって判断されるため、気になる場合は一度ご相談いただくのが確実です。ポイント2:「地面への固定」が判断基準になることも先ほども少し触れましたが、ブランコや鉄棒、物干し台などは、「地面にコンクリートなどで固定されているか」が大きな判断基準になります。置いているだけの簡易的なものであれば、それは「動産(家財)」として扱われる可能性があります。この場合、「建物」の契約だけでは保障されず、「動産(家財)」の契約が必要になるので注意が必要です。ポイント3:意外な落とし穴「擁壁」最もご相談が多く、間違いやすいのが「擁壁」です。隣家との境界にあるコンクリートの壁が、実は土地を支えるための「擁壁」だった、というケースは少なくありません。これは土地の一部と判断されるため、残念ながら火災共済の「付属工作物」には含まれないのです。見た目が似ている「塀」との違いが、保障の分かれ目になる重要なポイントです。まとめいかがでしたでしょうか。火災共済の「付属工作物」の保障範囲について、ご理解が深まりましたか?今回のポイントをまとめると、門・塀・カーポートなどの「付属工作物」は、「建物」の契約に含まれる。保障対象は意外と広いですが、庭石や擁壁など、対象外のものもあるので注意が必要。「建物に付属しているか」「地面に固定されているか」が判断の重要なカギとなる。ということになります。私たちの札幌市民共済は、営利を目的としない、組合員の皆さまのための組織です。掛金は、万が一の時に困っている仲間を助けるための大切な資金。だからこそ、その使い道である保障の範囲を皆さまに正しくご理解いただき、納得してご加入いただくことが何よりも重要だと考えています。「うちの場合はどうなんだろう?」と少しでも不安に思われたら、どうぞお気軽にご相談ください。皆さまの大切な住まいと暮らしを、「相互扶助」の精神でしっかりと守り続けること。それが私たちの使命です。
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  • 台風・地震は対象外⁉火災共済の盲点と「見舞金」という救済策
    「台風で屋根が飛ばされたらどうしよう…」「最近、地震が多いけど、うちは大丈夫だろうか?」「北海道の冬、大雪でカーポートが壊れたら…」暮らしの中で、ふと頭をよぎる自然災害への不安。そんな時、「うちは火災共済に入っているから安心!」と思っていませんか?実は、その考えには一つ、大きな落とし穴があるかもしれません。多くの方が意外に思われるのですが、火災共済の基本的な保障は、その名の通り「火災」や「落雷」、「破裂・爆発」などが中心で、地震や台風、大雪といった「自然災害」による損害は、原則として保障の対象外なのです。「え、じゃあ何のために…」と肩を落とすのは、まだ早いですよ。私たち札幌市民共済には、そんな“もしも”の時でも組合員の暮らしを支えたいという強い想いがあります。その想いを形にしたのが、この記事の主役である「自然災害見舞金」制度。これは、「相互扶助」という私たちの原点を体現した、心強い助け合いの仕組みなのです。この記事を読めば、火災共済と自然災害の本当の関係、そして私たちがどうやって万が一の際に支え合うのかが、きっとご理解いただけるはずです。さあ、一緒に“本当の安心”への扉を開けてみましょう。なぜ?火災共済が自然災害に「NO」という理由まず最初に、多くの方が抱くであろう「なぜ火災共済は自然災害を保障してくれないの?」という疑問にお答えします。これは決して、私たちが意地悪をしているわけではありません。そこには、共済という仕組みの根幹に関わる、大切な理由があるのです。そもそも「共済」とは?共済は、利益を目的とする保険会社とは少し異なり、「相互扶助」、つまり「一人は万人のために、万人は一人のために」という精神で成り立っています。 組合員がお金を出し合い、困った人がいれば、そのお金で助け合う。これが共済の基本的な考え方です。この「助け合い」の仕組みを、できるだけ安い掛金で、長く安定して続けていくためには、保障するリスクの範囲を明確にする必要があります。予測が難しく、被害が甚大すぎる「自然災害」火災や落雷は、いつどこで起こるか予測が難しく、被害も個別の家屋に限られることがほとんどです。しかし、地震や大規模な台風、豪雪といった自然災害は、一度発生すると非常に広い範囲で、同時に数えきれないほどの家屋に甚大な被害をもたらす可能性があります。もし、こうした巨大なリスクをすべて保障の対象に含めてしまうとどうなるでしょう?万が一の大災害に備えるためには、膨大な資金が必要となり、結果として組合員の皆さまからいただく掛金を、非常に高額に設定せざるを得なくなります。それでは、「市民の誰もが安い掛金で加入できる共済制度」という、私たちの原点が揺らいでしまいます。だからこそ、火災共済では、予測が困難で被害が広域化しやすい自然災害を、やむを得ず基本的な保障の対象外(免責事由)としているのです。 これは、「助け合い」の制度そのものを守り、未来へつないでいくための、苦渋の決断とも言えるのです。あきらめないで!「自然災害見舞金」という助け合いのカタチ「火災共済の理屈はわかった。でも、実際に自然災害で被害を受けたら、私たちは何も助けてもらえないの?」そんな声が聞こえてきそうです。ご安心ください。ここで登場するのが、私たち札幌市民共済が誇る独自の制度、「自然災害見舞金」です。「保障」ではなく「お見舞い」という発想この制度の最も大切なポイントは、これが契約に基づく「共済金」の支払いではない、ということです。では何かというと、組合員の皆さまで積み立てた「自然災害積立金」の中から、被災された方へ「お見舞い」としてお渡しするものなのです。まさに、困った仲間がいれば、みんなで少しずつお金を出し合って助ける「相互扶助」の精神そのものを形にした制度と言えるでしょう。どんな時に、いくらくらい支払われるの?この見舞金は、共済金の支払い対象とはならない自然災害、具体的には以下のような災害で損害を受けた場合にお支払いします。地震、噴火、またはこれらによる津波水災、風災、ひょう災、雪災支払われる金額は、被害の程度に応じて決まっています。区 分被害の程度一口あたりの見舞金支払限度額全 損建物または動産が70%以上損壊した場合など3,000円1災害につき建物と動産を合わせて10万円を限度半 損建物または動産が20%以上70%未満損壊した場合1,500円〃一部損損害額が20万円を超え、半損に該当しない場合300円〃床上浸水床上に浸水または土砂が流入した場合300円〃水濡れ損天井、壁、床、動産に水濡れが生じた場合100円損害額を限度例えば、1,000万円(100口)の建物契約で一部損(損害額20万円超)の被害に遭った場合、「300円 × 100口 = 30,000円」が見舞金として支払われる計算になります。知っておいてほしい大切な注意点この心強い見舞金制度ですが、万能ではありません。正しくご理解いただくために、いくつかの注意点があります。あくまで「見舞金」であり、修理費の全額を補償するものではありません。門や塀、垣根といった「付属工作物」のみの損害は対象外です。住宅の老朽化などが原因の「雨漏り」は対象となりません。新規契約または再契約から1年未満の場合、支払額が50%に減額されます。大規模な災害で積立金を超える被害が発生した場合は、支払額が減額される可能性があります。私たちは、良いことばかりをお伝えするのではなく、こうした制約もしっかりとご説明することで、組合員の皆さまとの信頼関係を築いていきたいと考えています。賢く備える!見舞金制度と合わせて考えたいプラスアルファの備え「自然災害見舞金」は、私たちの助け合いの精神を形にした素晴らしい制度です。しかし、被害の規模によっては、それだけでは生活再建が難しいケースも考えられます。そこで、プロの視点からご提案したいのが、この見舞金制度を“土台”として、さらに安心を上乗せする「賢い備え方」です。基本の備えとしての火災共済まずは、火災、落雷、水道管の凍結による破裂など、日々の暮らしに潜む突発的な事故にしっかりと備えることが大切です。そのための基本の備えが、私たちの火災共済です。ここは、家計に過度な負担をかけずに、しっかりと押さえておきましょう。プラスアルファの備え「補完火災保険」その上で、自然災害による大きな損害が心配な方には、当組合で取り扱っている「火災共済補完火災保険」への加入をおすすめします。これは、その名の通り、火災共済ではカバーしきれない部分を“補完”するための保険です。地震保険も付帯可能: 地震や台風など自然災害にも対応しています。割安な保険料: 組合員向けの集団扱となるため、一般で契約するより5%割安な保険料で加入できます。火災共済という「相互扶助の土台」の上に、この「補完保険」を組み合わせることで、手頃な掛金で幅広いリスクに、合理的かつ経済的に備えることが可能になるのです。まとめ今回は、火災共済と自然災害の少し複雑な関係、そして私たち札幌市民共済ならではの「自然災害見舞金」制度について、深掘りしてみました。最後に、大切なポイントをもう一度おさらいしましょう。火災共済は、制度の安定を守るため、原則として地震や風水害などの自然災害は保障の対象外です。しかし、札幌市民共済には「相互扶助」の精神に基づき、組合員みんなで積み立てたお金からお支払いする独自の「自然災害見舞金」制度があります。見舞金は、あくまで“お見舞い”であり、損害のすべてをカバーするものではありません。より大きな安心を得るためには、「火災共済補完火災保険」などを組み合わせて、賢く備えることが重要です。何事もないのが一番です。しかし、予測不能な災害がいつ起こるとも限りません。制度を正しく理解し、ご自身のライフプランに合った備えをすること。それが、ご自身の暮らしを守るだけでなく、いざという時に誰かを助ける「相互扶助」の輪を、より強く、温かいものにしていくことに繋がります。私たちはこれからも、地域の皆さまの“もしも”に寄り添える、最も身近な存在であり続けたいと願っています。
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  • 火災共済にプラスα?臨時費用共済金で生活再建をスムーズに
    もしも、大切な我が家が火事に見舞われたら…。考えたくないことですが、万が一への備えは、安心して暮らすために不可欠です。多くの方が「火災共済に入っているから、家の修理代は大丈夫」とお考えかもしれません。しかし、本当にそれだけで十分なのでしょうか?実は、火災後の生活再建には、建物の修理費以外にも、想像していなかったような様々な「臨時の出費」が発生するのです。今回は、そんな“いざという時”に本当に頼りになる、火災共済の「臨時費用共済金」という心強い味方について、プロの視点から徹底的に、そして分かりやすく解説していきます。この記事を読めば、あなたの備えがもっと確かなものになるはずです。そもそも「臨時費用共済金」って何?火災共済金との決定的な違い火災への備えと聞いて、まず思い浮かぶのは「火災等共済金」でしょう。これは、火災などで焼失・損壊してしまった建物や家財など、「直接的な損害」を補うためのお金です。いわば、保障の核となる部分ですね。では、「臨時費用共済金」とは何なのでしょうか。これは、その名の通り「臨時の支出」に充てるための費用として、火災等共済金に「プラスして」支払われる共済金のことです。 両者の違いを、もう少し詳しく見ていきましょう。火災等共済金は「直接的な損害」を補償火災等共済金の役割は、火災によって失われたモノ、つまり建物や家財そのものの金銭的価値を補塡することにあります。例えば、焼けてしまった壁の修復費用や、使えなくなった家具・家電の買い替え費用などがこれにあたります。あくまでも、火災によって直接的に生じた「モノの損害」に対する保障が中心となります。臨時費用共済金は「間接的な出費」をサポート一方、臨時費用共済金は、火災という出来事によって「間接的に発生する様々な出費」をサポートするためのものです。火災に遭うと、家が元通りになるまでの間、生活は一変します。その過程で必要となる、こまごまとした、しかし決して無視できない出費を支えるのが、この臨時費用共済金の大きな役割なのです。これは、単にモノを元に戻すだけでなく、被災された方々の「生活そのもの」を支えようという、私たち札幌市民共済が大切にする「相互扶助」の精神の現れでもあります。 想像以上に大変!火災後に発生する「臨時の出費」とは?「臨時の出費といっても、具体的にどんなものがあるの?」と疑問に思われる方も多いでしょう。火災を経験したことがない方には、なかなか想像しにくいかもしれません。しかし、現実は非常にシビアです。ここでは、実際に火災後に発生しがちな「臨時の出費」の具体例をいくつかご紹介します。当座の生活必需品の購入費火災の規模にもよりますが、着の身着のまま避難せざるを得ないケースも少なくありません。その場合、下着や普段着、洗面用具、最低限の食器など、その日から生活するために必要なものを急いで揃えなければなりません。仮住まいの費用自宅が住めない状態になった場合、修理や再建が終わるまでの仮住まいを探す必要があります。アパートやマンションを借りるとなると、敷金、礼金、仲介手数料、そして当面の家賃など、まとまった初期費用が必要になります。残存物の片付け・清掃費用火災現場の後片付けは、精神的にも肉体的にも大きな負担となります。焼け残った家財の搬出・処分や、煤(すす)の清掃などを専門業者に依頼する場合、その費用も決して安くはありません。各種手続きに伴う費用被災後は、罹災証明書の取得をはじめ、運転免許証や保険証、パスポートなどの再発行手続きに追われることになります。これらの手続きには、それぞれ手数料がかかります。近隣へのお見舞いや挨拶回りの費用消火活動で近隣に迷惑をかけてしまったり、心配をかけてしまったりした場合、お詫びやお見舞いとして菓子折りなどを持って挨拶に回ることも、円滑なご近所付き合いを維持するためには大切です。これらの出費は、一つひとつは少額でも、積み重なると大きな負担となります。そして、これらの費用の多くは、「火災等共済金」の支払い対象とはならないのです。だからこそ、「臨時費用共済金」の存在が非常に重要になってくるのです。札幌市民共済ならでは!手厚い臨時費用共済金の中身.私たち札幌市民共済の火災共済は、万が一の際に組合員の皆様の生活再建を力強くサポートするため、この「臨時費用共済金」にもしっかりと力を入れています。その手厚い内容をご紹介しましょう。ポイント①:火災等共済金の10%、上限100万円がプラスされる安心感札幌市民共済では、火災等共済金が支払われる場合に、その支払額の「10%」に相当する金額を臨時費用共済金としてお支払いします。 例えば、火災等共済金が500万円支払われる場合、それに加えて50万円が臨時費用共済金として支払われることになります。この臨時費用共済金には、1回の共済事故あたり「100万円」という上限額が設けられており、大きな被害に遭われた場合でも、当面の生活再建資金としてしっかりと役立つ設計になっています。 ポイント②:使い道は自由!被災者の状況に寄り添う保障この臨時費用共済金の最大の特長は、その「使い道が自由」であることです。先ほど挙げたような仮住まいの費用や生活用品の購入費はもちろん、領収書の提出などを求めることなく、被災された方々が「今、最も必要とすること」に自由にお使いいただけます。一人ひとり、家族構成も違えば、被害の状況も異なります。だからこそ、画一的な支援ではなく、それぞれの状況に応じて柔軟に使えるお金をお届けすることが、真の助け合い、すなわち「相互扶助」の精神に繋がると私たちは考えています。まとめ今回は、火災共済における「臨時費用共済金」の重要性について解説しました。火災への備えは、単に焼失した建物や家財を元に戻す「モノの補償」だけを考えがちです。しかし、本当に大切なのは、被災後の混乱した状況から一日も早く立ち直り、穏やかな日常を取り戻すための「生活の補償」です。臨時費用共済金は、まさにその「生活の補償」を担う重要な役割を果たします。火災等共済金という大きな柱を、さらに太く、しなやかに支える存在と言えるでしょう。私たち札幌市民共済は、営利を目的としない協同組合として、設立以来「相互扶助」の精神を何よりも大切にしてきました。 困ったときはお互いに助け合う。その想いが形になったのが、この臨時費用共済金をはじめとする手厚い保障制度です。この記事が、皆様の“万が一への備え”を見直すきっかけとなり、より一層の安心に繋がれば幸いです。
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  • 失火見舞金は必要?ご近所トラブルを防ぐお守りとは
    「もしも、自分の家から火事を起こしてしまったら…」考えただけでも、背筋が凍るような事態です。ご自身の家族や財産のことはもちろん、頭をよぎるのは「お隣さんやご近所への迷惑」ではないでしょうか。鎮火した後、焼け跡を前に呆然としながら、今後の生活への不安とともに、ご近所へのお詫びや関係修復という重い課題がのしかかってきます。実は、「うっかり火事」、つまり法律でいうところの「軽過失」による失火で隣家に燃え移ってしまっても、「失火責任法」という法律によって、原則として損害賠償責任を負わないことになっています。しかし、法律で守られているからといって、「ごめんなさい」の一言で済む話ではないのが、現実の人間関係です。大切なご近所付き合いに、取り返しのつかない亀裂が入ってしまうかもしれません。そんな「万が一」のときに、あなたの誠意を形にし、円満なご近所関係の再構築を助けてくれる心強い味方が、火災共済の「失火見舞費用共済金」です。今回は、このあまり知られていないけれど非常に重要な保障について、その必要性と価値を深く掘り下げていきます。「ごめん」だけでは済まされない!法律で守られても心が痛む「もらい火」の現実法律はあなたを守ってくれる、でも…日本では「失火ノ責任ニ関スル法律(失火責任法)」という法律があります。これは、火元に重大な過失がなければ、隣家などへの延焼による損害を賠償しなくてもよい、と定めたものです。 なぜこのような法律があるのでしょうか。それは、日本の家屋が木造で燃えやすく、ひとたび火災が起きれば広範囲に被害が及ぶ可能性があるため、火元となった人にあまりに過酷な賠償責任を負わせないようにするためです。確かに、この法律は失火者を経済的な破綻から守ってくれます。しかし、あなたの心の負担まで軽くしてくれるわけではありません。被害を受けたご近所さんは、たまったものではありません。昨日まで当たり前にあった日常や大切な家財を、あなたの家の火事で失ってしまったのです。法的な賠償義務がないからといって、道義的な責任までなくなるわけではないのです。むしろ、ここからの対応こそが、地域社会で暮らし続ける上で非常に重要になります。見舞金は誠意の証被害に遭われた方へのお詫びとして、まず考えられるのが「お見舞金」です。これは法的な賠償金とは全く性質が異なります。あくまでも、あなたの「申し訳ない」という気持ち、「今後の生活の足しにしてください」という心遣いを形にしたものです。この「誠意」が、こじれてしまいがちな人間関係を和らげ、再構築への第一歩となるのです。そんな時に大きな支えとなるのが、札幌市民共済の火災共済に付帯されている「失火見舞費用共済金」なのです。 こんな「うっかり」がご近所トラブルに?失火見舞金のリアルな出番「失火見舞費用共済金」は、ご自身の家や家財を収容する建物から発生した火災、破裂・爆発によって、第三者の建物や家財に損害を与え、その見舞金などを自己負担で支払った場合に共済金が支払われる制度です。 具体的に、どのような場面で役立つのでしょうか。私たちの日常に潜む「うっかり」の事例を見てみましょう。ケース1:調理中のてんぷら油からの出火料理中、電話がかかってきて少しその場を離れた隙に、てんぷら油に火がついてしまった!慌てて消そうとしたものの火は燃え広がり、隣家の壁や窓を焦がしてしまいました。幸いにも隣家は小規模な損害で済みましたが、修理費用だけでなく、精神的なショックを与えてしまったことへのお詫びは欠かせません。ケース2:寝タバコによる火災疲れて帰宅し、うっかり寝室でタバコを吸ったまま眠ってしまい、布団に火が燃え移ってしまった。火災はアパートの自室だけでなく、隣の部屋の壁まで延焼。隣人は旅行中で不在だったものの、帰ってきたら部屋の一部が焦げている…そんな事態になったら、どうお詫びすればよいでしょうか。ケース3:石油ストーブの取り扱い不注意石油ストーブの近くに洗濯物を干していたのを忘れ、出かけてしまった。帰宅すると、ストーブの熱で衣類から出火し、燃え広がっていた。消火活動でアパートの廊下や階段が水浸しになり、他の住民にも多大な迷惑をかけてしまいました。これらのケースは、いずれも「重大な過失」とまでは言えないかもしれません。しかし、被害を受けたご近所の方々の気持ちを考えれば、お詫びなしで済ませることはできないでしょう。「失火見舞費用共済金」は、このような心苦しい場面で、あなたの誠実な対応を経済的にバックアップします。お金だけじゃない。「おたがいさま」の心で支え合う火災共済の真価火災共済は、保険会社のように営利を目的としていません。 その基本は、「一人は万人のために、万人は一人のために」という「相互扶助」の精神です。組合員みんなで少しずつ掛金を出し合い、困った人がいればみんなで助ける。それが私たちの活動の原点です。地域の絆を守るための保障「失火見舞費用共済金」は、まさにこの「相互扶助」の精神を象徴する保障です。これは単に損害を穴埋めするお金ではありません。予期せぬ災難によって損なわれかねない、地域社会の大切な「絆」を守るための費用です。法律論だけでは割り切れないのが、人と人との関係です。万が一の時、「申し訳ありませんでした」という言葉と共に見舞金を渡すことで、相手に与えてしまった不安を少しでも和らげ、関係修復のきっかけを作ることができます。これは、地域に根差し、組合員の暮らしに寄り添う札幌市民共済だからこそ提供できる、心ある支援なのです。思いやりの備えを私たちは、消防団への支援や火災予防活動への協力などを通じて、地域貢献にも力を入れています。 それは、そもそも火災を起こさない社会を目指すことが、組合員一人ひとりの安心な暮らしにつながると信じているからです。火災への備えというと、消火器の設置や建物の不燃化などを思い浮かべるかもしれません。しかし、ご近所への「思いやり」を備えておくことも、同じくらい大切なことではないでしょうか。「失火見舞費用共済金」は、そんな目には見えないけれど重要な備えを形にした、私たちの「おたがいさま」の精神の表れなのです。まとめ今回は、火災共済の「失火見舞費用共済金」についてご紹介しました。ポイント1:「失火責任法」により、重大な過失がなければ隣家への延焼に法的な賠償責任はない。ポイント2:しかし、ご近所関係を円満に保つためには、道義的な責任として「お見舞金」による誠意を示すことが重要。ポイント3:「失火見舞費用共済金」は、そのための費用を保障し、万が一の際の経済的・精神的負担を軽減してくれる。ポイント4:これは、営利を目的とせず、「相互扶助」の精神を大切にする火災共済ならではの、地域の絆を守るための保障である。自分の家を守る備えはもちろん大切です。しかし、予期せぬ火災でご近所に迷惑をかけてしまった時、その後の関係を良好に保つための備えもまた、同じくらい重要です。「失火見舞費用共済金」は、単なるお金の保障を超えた、あなたの誠意と地域への思いやりを支える「お守り」と言えるでしょう。この機会に、ご自身の火災への備えを、ご近所付き合いという視点からも一度見直してみてはいかがでしょうか。そこには、札幌市民共済が大切にする「助け合い」の心が息づいています。
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  • 賃貸派は必見!大家さんへの賠償に火災共済の修理費用共済金
    「賃貸だから、火災保険は家財だけで十分」もし、あなたがそう思っているなら、少しだけお時間をください。その考えには、思わぬ落とし穴が潜んでいるかもしれません。万が一、あなたの部屋から火災や水漏れが発生してしまったら…?自分の家財道具が被害に遭うだけでなく、大家さんへの賠償という、もう一つの大きな問題が待ち構えているのです。「え、でも火事の損害は、火元の人に請求できないって聞いたけど…?」その通りです。しかし、それには例外があります。今回は、賃貸暮らしの方にこそ知っていただきたい、大切なお金の話。「相互扶助」の精神から生まれた、私たちの火災共済が提供する「修理費用共済金」という心強い味方について、分かりやすく紐解いていきましょう。「うっかり」が招く高額賠償!賃貸暮らしに潜む落とし穴賃貸住宅での暮らしは、自由で身軽なイメージがありますよね。しかし、その裏側には「借り物である」という大きな責任が常に伴います。もし、自分の不注意で部屋に損害を与えてしまったら、その原状回復費用を負担しなければなりません。失火責任法ではカバーできない大家さんへの責任「失火責任法」という法律をご存知でしょうか。これは、もし火事を起こしてしまっても、重大な過失がなければ隣家などへの損害を賠償しなくてもよい、という法律です。日本の木造家屋が多いという事情を考慮した、いわば「お互い様」の精神に基づいた法律です。 しかし、この法律は大家さんとの関係には適用されません。なぜなら、大家さんとあなたとの間には「賃貸借契約」という約束があるからです。契約書には通常、「借りた部屋を退去時には元の状態に戻して返す」という内容が含まれています。火事や水漏れで部屋を損傷させてしまった場合、この「元の状態に戻して返す」という約束を守れなくなります。これを「債務不履行」といい、たとえ火事に重大な過失がなくても、大家さんに対して損害を賠償する責任が生じるのです。 自分の部屋だけじゃない?賠償責任は建物全体に及ぶこともさらに深刻なのは、賠償の範囲が自分の借りている部屋だけに留まらないケースがあることです。判例によっては、アパートやマンション全体に被害が及んだ場合、その全体の損害について賠償責任を負う可能性があるとされています。 「ちょっとした不注意」が、想像もしていなかったような高額な賠償につながるリスクが、賃貸暮らしには潜んでいるのです。あなたのピンチを救う!修理費用共済金の頼れる中身そんな「もしも」の時に、経済的な負担を大きく軽減してくれるのが、札幌市民共済の「修理費用共済金」です。これは、私たちの共済の基本である「相互扶助」、つまり組合員みんなで少しずつ掛金を出し合って、困った人がいれば助け合うという考え方から生まれた、賃貸暮らしの方のための特別な保障です。どんな事故が対象になるの?この共済金は、あなたが住んでいる借家やアパートで、あなたの責任によって次の事故を起こしてしまい、建物を破損させてしまった場合に支払われます。火災破裂・爆発水漏れ例えば、「料理中に火の不始末で壁を焦がしてしまった」、「洗濯機のホースが外れて床を水浸しにしてしまった」といった、日常生活に起こりがちな「うっかり」が原因の事故が対象となります。いくらまで保障されるの?大家さんとの賃貸借契約に基づいて、あなたが実際に自己負担で修理を行った費用に対して共済金が支払われます。 その限度額は、「1回の事故につき50万円」または「ご加入の家財の共済金額の10%」の、いずれか少ない方の額となります。 決して小さな金額ではありません。この保障があるかないかで、万が一の時の安心感は大きく変わってくるはずです。賢く備える!修理費用共済金を最大限に活用するコツ修理費用共済金は、単独で加入するものではありません。ここでは、この心強い保障を最大限に活かすためのポイントと、私たちの共済ならではの考え方についてお伝えします。まずは家財共済への加入から修理費用共済金は、火災共済の「動産(家財)」の契約に付帯する保障です。つまり、ご自身の家財道具を守るための共済に加入することで、自動的に大家さんへの賠償にも備えられる仕組みになっています。自分の大切な財産を守ることはもちろん、賃貸暮らしのリスク全体をカバーするためにも、まずは家財の共済にしっかりと加入しておくことが基本となります。万が一の時の手続きの流れもし事故を起こしてしまったら、まずは慌てずに当組合にご連絡ください。共済金の請求には、修理費用の見積書や領収書などが必要になります。 私たち職員が、組合員一人ひとりの状況に寄り添い、必要な手続きを丁寧にご案内しますので、ご安心ください。これが地域に密着した共済ならではの、顔の見えるサポートです。助け合いの心が生んだ「お見舞い」制度との違い火災共済には、「失火見舞費用共済金」や「漏水見舞費用共済金」といった保障もあります。これらは、隣家など第三者に迷惑をかけてしまった場合に、その方へのお見舞いの気持ちとしてお支払いする費用を保障するものです。 「修理費用共済金」が大家さん(貸主)への法的な賠償責任に備えるものであるのに対し、「見舞費用共済金」はご近所への道義的な責任を果たすためのもの。どちらも、単なる金銭的な補償だけでなく、円満なご近所関係を維持し、地域社会の中で安心して暮らしていくために大切な、「相互扶助」の精神の表れなのです。まとめ賃貸住宅での暮らしは、自由で快適な反面、常に「借り物」であることへの責任が伴います。特に、自分の過失で火災や水漏れを起こしてしまった場合の大家さんへの賠償責任は、決して軽視できないリスクです。今回ご紹介した「修理費用共済金」は、そんな賃貸暮らしの「もしも」に備えるための、非常に重要な保障です。これは、営利を目的としない私たち市民共済だからこそ実現できた、組合員の暮らしに寄り添う制度です。安い掛金で、自分の家財だけでなく、大家さんへの万一の賠償にも備えることができる。これこそ、みんなで支え合う「相互扶助」の大きな力です。この記事を読んで、少しでも不安を感じた方、保障内容についてもっと詳しく知りたいと思った方は、ぜひお気軽に札幌市民共済までお問い合わせください。あなたの安心な毎日を、地域と共に支えていくことが、私たちの何よりの願いです。
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  • 【マンション・アパート暮らし必見】階下への水漏れ!その時のお守り「漏水見舞金」
    「うっかりお風呂の水を溢れさせてしまった…」「洗濯機のホースが外れて、床が水浸しに…」もし、あなたの住まいがマンションやアパートだったら、こんな時、真っ先に頭をよぎるのは「階下への水漏れ」ではないでしょうか。自分の部屋の被害だけでも頭が痛いのに、階下の住民の方の天井や壁、大切な家財まで水浸しにしてしまったら…。考えるだけで冷や汗が出てきますよね。もちろん、損害を与えてしまった部分の弁償はしなければなりません。しかし、それだけで解決するでしょうか?お金の問題以上に、その後のご近所付き合いが気まずくなってしまうのは、何よりも避けたい事態です。そんな「万が一」のときに、金銭的な補償だけでなく、あなたの「ごめんなさい」という気持ちを形にし、円満なご近所関係を取り戻す手助けをしてくれる、心強いお守りのような保障があるのをご存知ですか?それが、私たち札幌市民共済がご提供する火災共済の「漏水見舞費用共済金」です。今回は、このあまり知られていないけれど、集合住宅に住む方には特に知っておいていただきたい大切な保障について、詳しく、そして分かりやすく解説していきます。他人事じゃない!集合住宅に潜む「水漏れの悲劇」「自分は大丈夫」と思っていても、水漏れ事故は誰にでも起こりうる、非常に身近なトラブルです。特にマンションやアパートなどの集合住宅では、ほんの少しの不注意が、階下の住民を巻き込む大きな被害につながってしまう可能性があります。こんな「うっかり」が漏水事故に実際に、漏水事故は下記のような、ささいなことがきっかけで発生します。お風呂の水を止め忘れて浴槽からお湯が溢れてしまった洗濯機の給排水ホースが何かの拍子に外れてしまったキッチンのシンクに洗い物を溜め込みすぎて、排水溝が詰まり水が溢れた長年使用している給排水管が老朽化し、突然破損してしまったいかがでしょうか? どれも「明日は我が身」と感じるような事例ばかりではないでしょうか。被害は階下へ…賠償金と気まずさと漏水事故の恐ろしいところは、被害が自分の部屋だけにとどまらない点です。階下の部屋の天井や壁紙の張り替え、濡れてしまった家具や家電、衣類などの損害に対して、賠償責任を負うことになります。その額は、被害の状況によっては数十万円、場合によっては百万円を超えることも珍しくありません。そして、金銭的な負担以上に重くのしかかるのが、ご近所との関係性の悪化です。同じ建物に住み続ける限り、顔を合わせるたびに気まずい思いをするのは、精神的に大きなストレスになります。札幌市民共済の火災共済は、こうした「不測かつ突発的な事故」による水漏れ損害を保障の対象としています。 しかし、私たちが大切にしているのは、被害を補償するだけではありません。傷ついてしまったご近所との関係を修復するためのお手伝いをすること、それも共済の大切な役割だと考えているのです。賠償だけじゃない!ご近所トラブルを円満解決する「見舞金」の力損害を与えてしまった部分を元通りに修復するのは、加害者として当然の責任です。しかし、被害を受けた方の「大切なものをダメにされた」という気持ちや、「生活をめちゃくちゃにされた」という怒りや悲しみは、お金だけでは癒えません。そんな時、法的な賠償とは別に、「この度は本当に申し訳ありませんでした」という謝罪の気持ちを込めてお渡しするのが「お見舞金」です。この「見舞金」があるかないかで、その後のご近所関係が大きく変わることもあります。誠意を形にする「漏水見舞費用共済金」札幌市民共済の火災共済には、「漏水見舞費用共済金」という保障があります。これは、あなたの住まいから発生した「不測かつ突発的な」水漏れによって、第三者(階下の住民など)の建物や家財に損害を与えてしまい、その方へ見舞金などを支払った場合に、その費用をお支払いするというものです。具体的には、1被災世帯あたり20万円を限度とし、1回の事故につき50万円またはご契約金額の10%のいずれか少ない額を限度としてお支払いします。この共済金は、損害を補償する火災等共済金とは別に支払われる費用共済金の一つです。 つまり、損害の補償に加えて、被害者への誠意を示すための費用までカバーできる、非常に手厚い保障なのです。「相互扶助」の精神が生んだ温かい保障なぜ、このような保障があるのでしょうか。それは、私たち札幌市民共済が「相互扶助」、つまり「お互いに助け合う」という精神を基本理念としているからです。万が一の災害時に困っている組合員を助けるのはもちろんですが、事故によって生じる人間関係のトラブルまで含めてサポートし、組合員の皆さまが一日でも早く、安心して元の暮らしに戻れるように手助けをしたい。そんな想いから生まれた、共済ならではの温かい保障制度なのです。「うちも対象?」漏水見舞費用共済金が使えるケース・使えないケース「じゃあ、どんな水漏れでも見舞金が支払われるの?」そう思われた方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、具体的にどのようなケースで「漏水見舞費用共済金」が使えて、どのようなケースでは使えないのかを、Q&A形式で見ていきましょう。Q1:洗濯機のホースが外れて水浸しに!階下にも被害が…A1:はい、対象となります。これは「不測かつ突発的な事故」と見なされる典型的なケースです。階下の住民の方に支払った見舞金は、「漏水見舞費用共済金」の対象となります。Q2:お風呂のお湯を止め忘れ、溢れたお湯で階下に損害を与えてしまった…A2:はい、こちらも対象です。うっかりミスによる事故も「不測かつ突発的な事故」に含まれます。このような場合にも、あなたの誠意を支えるために共済金が支払われます。Q3:古いアパートで、自分の部屋の水道管が突然破裂!階下の部屋が水浸しに…A3:はい、対象となります。ご自身の所有・管理する給排水設備に「不測かつ突発的な事故」が生じたことが原因で、第三者に損害を与えた場合も対象です。ただし、規約では「給排水設備に存在する欠陥または腐食、さび、かび、害虫その他の自然の消耗等に起因する損害を除く」と定められています。 つまり、明らかに老朽化していると分かっていながら放置していた、といったケースでは対象外となる可能性がありますので、日頃のメンテナンスも大切です。Q4:記録的な大雨で、窓の隙間から雨漏りが…。階下の部屋にも影響が出てしまった。A4:残念ながら、対象外となります。台風や豪雨といった「自然現象」が原因の損害は、漏水見舞費用共済金だけでなく、火災共済の基本的な保障(火災等共済金)の対象にもなりません。このような自然災害による損害に対しては、別途「自然災害見舞金」という制度があります。Q5:屋根のスノーダクトが雪解け水で詰まって溢れ、室内に水が漏れてきた。A5:こちらも残念ながら対象外です。雪解け水や雨水によるスノーダクトのオーバーフローは「自然現象」によるものと見なされるため、保障の対象とはなりません。 日頃からこまめな点検や清掃を心がけることが重要です。このように、すべての水漏れが対象となるわけではありません。ポイントは、その原因が「予測できない突発的な事故」であるかどうか、という点です。ご自身のケースが対象になるか不安な場合は、いつでもお気軽に私たち札幌市民共済にご相談ください。まとめマンションやアパートでの漏水事故は、いつ誰の身に起きてもおかしくない、身近で深刻なリスクです。それは単に「お金がかかる」という問題だけではありません。大切なご近所の方との間に、気まずい溝を作ってしまう可能性を秘めています。札幌市民共済の火災共済に付帯する「漏水見舞費用共済金」は、そんな万が一の事態に、あなたの経済的な負担を軽くするだけでなく、「ごめんなさい」という誠意を伝える手助けをすることで、良好なご近所関係を守るための「お守り」となります。「もしも」の時に、金銭的な補償と、人とのつながりを大切にする心の支えの両方であなたをお守りする。これこそが、地域に根差し、「相互扶助」の精神を大切にする私たち札幌市民共済の願いであり、存在意義なのです。あなたの安心な暮らしと、円満なご近所付き合いのために。この機会に、ぜひ火災共済への加入をご検討ください。
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  • なぜこんなに安いの?札幌市民共済の掛金が手頃な3つの理由
    読者の皆様、こんにちは。今回は、皆様の暮らしに身近な「火災共済」について、特に「掛金」に焦点を当ててお話ししたいと思います。「札幌市民共済の火災共済は、掛金が安いって聞くけど、一体どういう仕組みなの?」そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。民間の火災保険と比較して、なぜ手頃な掛金で充実した保障が実現できるのか。その秘密を、プロのライターならではの鋭い視点で解き明かしていきます。この記事を読めば、「共済」という仕組みの奥深さや、家計に優しい保障を賢く選ぶヒントが見つかるはずです。ぜひ最後までお付き合いください。そもそも共済と保険は何が違う?火災共済の掛金が安い理由を深く知る前に、まずは「共済」と「保険」の根本的な違いを理解しておきましょう。この違いが、掛金の価格設定に大きく影響しているからです。最も大きな違いは、その運営目的です。非営利を目的とした相互扶助の仕組み「共済」は、「消費生活協同組合法」という法律に基づいて設立された、営利を目的としない組織です。組合員一人ひとりがお金(掛金)を出し合い、万一の災害時にはそのお金をみんなで助け合う「相互扶助」の精神を基本としています。このため、掛金には運営に必要な経費と将来の支払いに備えるための積立金のみが含まれており、民間の保険会社のように利益分が上乗せされることはありません。決算で剰余金が生じた場合には、「割戻金」として組合員に還元されることもあります。多様なリスクに対応する民間の保険一方、「保険」は営利を目的とした民間企業が提供する商品です。不特定多数の人を対象とし、火災以外の自然災害など幅広いリスクに対応するため、補償範囲が広く設定されている傾向にあります。その分、保険料には企業の利益や広告宣伝費、営業経費などが含まれています。共済の掛金が手頃である最大の理由は、この「非営利」という運営形態にあると言えるでしょう。札幌市民共済の掛金が手頃な3つの理由ここからは、札幌市民共済の火災共済が、なぜ手頃な掛金で提供できるのか、具体的な理由を3つのポイントから掘り下げていきます。1. シンプルな保障内容と効率的な運営札幌市民共済の火災共済は、組合員の生活を守るという基本的な目的に絞った、シンプルな保障内容が特徴です。保障の対象となるのは、「火災、破裂・爆発、航空機の墜落、自動車の飛び込み、水漏れ、落雷」による損害です。風水害等や地震による損害は、原則として共済金の支払い対象外となっています。これは、これらの巨大な災害を保障の対象とすると、掛金の水準を維持することが困難になるためです。その代わりに、別途積み立てた「自然災害積立金」から「自然災害見舞金」を支払う独自の制度を設けています。また、民間の火災保険と異なり、莫大な広告宣伝費や人件費をかけないことで、事業運営のコストを抑えています。これにより、掛金が安くても安定した事業運営を可能にしているのです。2. 相互扶助の理念に基づく「再取得価額」の考え方札幌市民共済は、「組合員の暮らしの改善向上」という理念に基づき、損害が生じた際に元の生活に戻れるようにという考え方を大切にしています。その一つが「再取得価額」という考え方です。再取得価額とは、被災した建物や家財を、新しく建てたり購入したりする際に必要な金額を保障の対象とする仕組みです。民間の保険では、一般的に建物の価値を築年数に応じて減額した「時価額」で評価する場合がありますが、それでは被災時に十分な補償が得られないケースも少なくありません。札幌市民共済の火災共済は、「加入基準額」の70%以上で契約すると、この「再取得価額」での保障が自動的に付帯されるため、万一の時でも安心です。この制度は、「困ったときにみんなで助け合う」という共済の理念を具現化したものと言えるでしょう。3. 組合員の声を取り入れたきめ細やかな保障札幌市民共済の保障内容は、常に組合員のニーズに合わせて見直しが行われています。例えば、「凍結による水道管の破裂・爆発による損害」や、「トイレの便器が凍結により亀裂した場合」も、給排水設備の破裂・爆発による損害として支払いの対象となります。また、「借家に居住している組合員」が火災等で建物に損害を与え、賃貸契約に基づいて自己の費用で修復した場合に支払われる「修理費用共済金」、「第三者」に損害を与えた場合の「失火見舞費用共済金」や「漏水見舞費用共済金」など、様々なケースに対応する費用共済金が用意されています。これらのきめ細やかな保障は、「共済事業の目的である相互扶助による共済」の趣旨に照らし、組合員一人ひとりの声を反映して生まれたものです。なぜこんなに安いの?札幌市民共済の掛金が手頃な3つの理由のまとめ札幌市民共済の火災共済の掛金が手頃なのは、単に価格競争をしているからではありません。そこには、組合員同士が助け合う「相互扶助」の精神と、「非営利」を目的とする組織運営が深く関係しています。シンプルな保障内容と効率的な運営:保障内容を生活に必須なものに絞り、広告宣伝費などを抑えることでコストを削減しています。再取得価額による保障:万一の時に元の生活に戻れるよう、新しく建て替える費用を保障する仕組みを自動付帯で提供しています。組合員のニーズに応えるきめ細やかな保障:費用共済金など、日々の暮らしで起こりうる様々なリスクに備えるための保障が充実しています。火災共済は、「もしも」の時に備える大切なセーフティネットです。「安かろう悪かろう」ではなく、「安くて質の良い」保障を選ぶために、ぜひこの記事の内容を参考にしていただければ幸いです。
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  • キッチンは火事の温床?料理中の「うっかり」を防ぐ3つの秘訣
    火災から家族と家を守る!キッチンでの「うっかり」を防ぐ3つの秘訣「ただいま!」と元気な声が響き、食卓を囲む家族の笑顔。そんな温かい日常は、私たちの暮らしの宝物ですよね。でも、その温かい食卓を生み出すキッチンが、実は家庭内火災の「火元」になることが多いってご存じですか? ほんの少しの「うっかり」が、取り返しのつかない事態を招くこともあります。私たち札幌市民共済生活協同組合は、長年にわたり地域の皆さんの安全・安心な暮らしを「相互扶助」の精神で支えてきました。今回は、家庭で最も火災が起きやすい場所の一つであるキッチンで、大切な家族と住まいを守るための3つの秘訣をお伝えします。「ちょっとだけ」が命取り!離れるときの「火の始末」「ちょっとだけだから大丈夫」「すぐ戻るから」——。この「ちょっとだけ」が、キッチンの火災で最も多い原因の一つです。揚げ物の油を熱している最中に電話がかかってきて、ついリビングへ。煮込み料理中に宅配便が来て、玄関へ。こんな経験、誰にでもあるのではないでしょうか。火を使っている最中にその場を離れるときは、たとえ数秒でも必ず火を消す習慣をつけましょう。これは、どんなに急いでいても徹底すべき鉄則です。特に、油を使った料理は引火のリスクが高く、ほんの数分で火の手が上がることもあります。私たち共済組合が過去に扱った事例でも、ちょっと目を離した隙に油に引火し、キッチン全体に燃え広がってしまったケースは少なくありません。独創的な視点: 「キッチンタイマー」の活用は、火をかけたこと自体を忘れないための一般的な対策ですが、もう少し踏み込んでみましょう。「タイマーを2つ使う」ことを提案します。一つは調理時間、もう一つは「キッチンから離れる上限時間」を設定するのです。例えば、「あと5分で火を止める」タイマーと、「2分以上離れない」タイマー。これにより、タイマーが鳴ったらすぐに火元に戻る、あるいは一度火を消す、という意識付けがより強化されます。さらに、スマートフォンと連動できるスマートホームデバイスを活用し、キッチンに人がいないことを感知したら自動でガスを遮断したり、IHヒーターの電源をオフにするシステムを導入するのも、究極の「うっかり防止策」と言えるでしょう。見落としがちな「死角」!コンロ周りの整理整頓コンロ周りには、調味料のボトル、油、ペーパータオル、ふきんなど、可燃性のものがたくさんあります。これらが火元に近すぎたり、調理中に袖やタオルが引っかかって倒れたりすることで、思わぬ火災につながることがあります。特にガスコンロの場合、火が直接見えるため意識しやすいですが、IHクッキングヒーターでも、鍋底からの熱が周囲の可燃物に伝わり、発火する危険性があります。見せる収納」は美しいですが、キッチンでは「隠す収納」や「遠ざける収納」を徹底すべきです。特に火元周辺は、必要なもの以外は置かない「ゼロ・ファイヤーゾーン」と定めましょう。一般的なアドバイスとして「整理整頓」は耳にしますが、私たちは「使用頻度の低いものは別の場所へ」「使用中でも一時的に火元から離れた場所へ」といった具体的な行動を促します。例えば、調理中に使うペーパータオルは、フックにかけてコンロから十分に離れた場所につるす、調味料は使うたびに所定の位置に戻す、といった小さな習慣が重要です。さらに、コンロの背面に不燃性の素材でできた「ガード」を設置することは、油はねだけでなく、万が一の引火物との接触を防ぐ物理的なバリアとなり、火災リスクを大幅に低減します。知って備える「もしも」の時!消火器の設置と使い方万が一、キッチンで火災が発生してしまったら? 初期消火の成否が、被害の大きさを大きく左右します。焦って水をかけたり、むやみに窓を開けたりすると、かえって火勢を強めてしまう可能性があります。だからこそ、いざという時のために消火器の設置と、その使い方を知っておくことが不可欠です。意外性のある発想: 消火器は、シンクの下や食器棚の奥にしまい込んでいませんか?それではいざという時に間に合いません。私たちは、消火器を「目立つ場所」に「手が届きやすい場所」に設置することを強く推奨します。例えば、キッチンの出入り口付近、あるいは冷蔵庫の横など、普段から目につく場所に置くことで、いざという時に瞬時に手に取れるようにしておくのです。そして、年に一度は家族全員で「消火訓練」を行うことを提案します。実際に使用できる訓練用消火器を使い、家族全員で消火器の安全ピンを抜き、ホースを火元に向けてレバーを握る動作を確認するのです。これにより、緊急時でもパニックにならず、冷静に行動できる可能性が高まります。また、私たちの共済組合には、万が一の火災の際に、ご自身の家だけでなく、お隣への延焼によって生じた損害まで保障する「類焼損害費用保険」、自転車事故や水漏れなどで他人に損害を与えてしまった場合に役立つ「個人賠償責任保険」、賃貸住宅にお住まいの方が火事を起こして大家さんへの賠償が必要になった場合に備える「借家人賠償責任保険」といった付帯保険制度があります。これらは、火災共済にご加入の組合員の皆様にご利用いただけるもので、もしもの時に地域での「助け合い」の輪を広げるための大切な備えとなります。ご自身の火災共済の契約内容を見直し、これらの付帯保険も検討することで、より安心して暮らすことができるでしょう 。「まさか」を「もしも」に変える、日々の小さな意識が未来を守る私たちの日常生活は、多くの「まさか」に満ちています。しかし、その「まさか」を「もしも」として具体的に想像し、日頃から小さな対策を講じることで、多くの危険を未然に防ぐことができます。キッチンでの火災予防は、特別なことではありません。今回ご紹介した3つの秘訣は、どれも今日からすぐに実践できる「暮らしの知恵」です。火災は、大切な思い出や家族の笑顔を一瞬にして奪い去ってしまう恐ろしいものです。しかし、地域に根差した私たち札幌市民共済生活協同組合が「相互扶助」の精神で支えているように、一人ひとりが意識を高め、地域全体で「火災を起こさない」「被害を最小限に抑える」という意識を共有することができれば、より安全で安心な暮らしを実現できるはずです。「なるほど」と腑に落ちたなら、ぜひ今日から実践してみてください。そして、周りの大切な人たちにもこの知恵を広めていきましょう。小さな行動が、未来の大きな安心へとつながることを、私たちは信じています。
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  • 【喫煙者必見】たばこ火災は防げる!ポイ捨て厳禁・寝たばこ危険のその先に
    あなたの「うっかり」が命取りに?意外なタバコ火災のリスク「タバコの火災なんて、ポイ捨てや寝たばこさえしなければ大丈夫だろう」・・・そう思っていませんか?実は、喫煙習慣がある限り、誰もが潜在的な火災のリスクを抱えています。もちろん、ポイ捨ては論外、寝たばこも大変危険であることは周知の事実です。しかし、私たちが日々見過ごしがちな「うっかり」が、思いもよらぬ大惨事を引き起こすことがあるのです。例えば、灰皿の管理。吸い殻が山盛りになった灰皿に、まだ火の消えていないタバコを投入していませんか?吸い殻同士が密着することで、火種がくすぶり続け、やがて周りの燃えやすいものに引火するケースが後を絶ちません。特に、吸い殻をため込んだ灰皿に水をかけず放置したり、水を入れたつもりでも完全に消火できていなかったりすると、わずかな空気の流れで再燃することがあります。筆者も以前、友人の家で、灰皿にたまった吸い殻から煙が上がっているのを見てヒヤリとした経験があります。また、意外と見落としがちなのが、ベランダや屋外での喫煙です。洗濯物や植木鉢、エアコンの室外機など、意外と燃えやすいものが近くにあることがあります。風が強い日に、ベランダで一服したタバコの灰が舞い上がり、隣家の洗濯物や枯れ葉に引火する、といったケースも実際に発生しています。集合住宅の場合、あなたのうっかりが、隣近所の住民の命を危険に晒すことになりかねません。さらに、近年増えているのが、電気加熱式タバコや電子タバコによる火災です。充電中に発火したり、バッテリーの不具合でショートしたりする事故が報告されています。これらは、従来の紙巻きタバコとは異なる火災リスクをはらんでおり、「火を使わないから安全」という思い込みは禁物です。必ずメーカーの指示に従い、安全な充電方法を守ることが重要です。火災は、一度発生すれば大切な住まいや財産だけでなく、何よりも尊い命を奪いかねません。そして、火災による被害は、自分たちだけでなく、地域社会全体に大きな影響を及ぼします。私たちの組合では、地域社会の一員として、相互扶助の精神に基づき、地域全体の防災意識向上に貢献したいと考えています。まずは、一人ひとりが火災の危険性を正しく認識し、日々の生活の中で小さな「うっかり」をなくすことが、火災予防の第一歩となるのです。盲点!「消したはず」が火種に?徹底的な消火確認術「火は完全に消したはずなのに…」。たばこ火災の恐ろしい点は、この「消したはず」という思い込みに潜んでいます。実際に、火災原因調査で「消し忘れ」と判断される火災の中には、喫煙者自身は「完全に消火した」と思い込んでいるケースが少なくありません。では、どうすれば火種を完全に消し、火災のリスクをゼロにできるのでしょうか?まず基本中の基本ですが、水に浸す。これに勝る消火方法はありません。灰皿に水を入れておくのはもちろん、吸い殻を捨てる際は、必ず水を張った容器に一本ずつ完全に沈めてください。水中で「ジュッ」という音や、煙が出ていないことを確認してから捨てる習慣をつけましょう。焦らず、一本一本丁寧に確認することが重要です。次に、携帯灰皿の活用です。外出先での喫煙時、携帯灰皿を使わずにその場で揉み消して捨てたり、空き缶などを灰皿代わりにしたりするのは非常に危険です。特に、空き缶などは内部に燃えやすいゴミが入っている可能性もあり、完全な消火が難しい場合があります。携帯灰皿を使用する際も、吸い殻は必ず水に浸すか、しっかりと押し付けて火種が残っていないことを確認しましょう。携帯灰皿の中の吸い殻も、帰宅後には必ず水に浸して完全に消火し、燃えるゴミとして捨てるようにしてください。また、火の点いたタバコから目を離さないことも大切です。電話や来客などで席を立つ際は、必ず火を消してからにしましょう。ほんの数分の間に、火の点いたタバコが灰皿から転がり落ちたり、風で飛ばされたりして、燃えやすいものに引火する危険性があります。特に、高齢者や小さなお子さんがいる家庭では、タバコの火元に十分な注意を払う必要があります。そして、意外な盲点として、寝たばこの再燃リスクがあります。寝たばこは最も危険な喫煙方法の一つですが、もし「うっかり」寝たばこをしてしまい、途中で目が覚めて火を消したとしても、布団の奥深くに火種が残っている可能性があります。布団や毛布は一度燃え始めると急速に燃え広がり、有毒ガスも発生するため非常に危険です。万が一、寝たばこをしてしまった場合は、必ず布団やシーツの異常がないか入念に確認し、少しでも異変を感じたらすぐに避難するようにしましょう。これらの徹底した消火確認は、面倒に感じるかもしれません。しかし、あなたの行動が、あなた自身や大切な家族、そして隣近所の命と財産を守ることに繋がります。私たち組合は、地域社会の地域貢献という視点からも、一人ひとりの防災意識の向上を強く願っています。小さな習慣の積み重ねが、大きな安心を生み出すのです。万が一の備えは万全?火災保険と消火器、そして命を守る行動どれだけ気をつけていても、火災は予期せぬ瞬間に発生する可能性があります。特に、タバコによる火災は、ちょっとした不注意から起こりやすいものです。だからこそ、万が一に備える「最後の砦」が重要になります。まず、住宅用火災警報器の設置と定期的な点検は必須です。これは火災の早期発見に繋がり、命を守るための最も効果的な手段の一つです。煙や熱を感知して大きな音で知らせてくれるため、就寝中など火災に気づきにくい状況でも迅速な避難が可能になります。設置場所や点検方法については、お住まいの自治体や消防署の情報を確認し、定期的に作動確認を怠らないようにしましょう。次に、消火器の設置と使い方を知っておくことです。初期消火は、火災の拡大を防ぐ上で極めて重要です。キッチンなど火を使う場所に加えて、喫煙する場所の近くにも消火器を設置することを検討しましょう。いざという時に慌てないよう、普段から消火器の場所を確認し、使い方も家族全員で共有しておくことが大切です。最近では、小型で扱いやすい家庭用消火器も多く販売されています。しかし、消火器はあくまで初期消火の道具であり、火が天井まで届くようなら無理せず避難を優先してください。そして、忘れてはならないのが火災保険への加入です。火災保険は、火災による損害を保障してくれるだけでなく、場合によっては近隣への延焼被害に対する賠償責任もカバーしてくれることがあります。万が一の火災で家財を失ったり、住む場所がなくなったりした場合、火災保険があれば再建の大きな助けとなります。火災共済なども選択肢の一つとして検討する価値は十分にあります。喫煙習慣がある方は、特に保険の内容を見直し、ご自身の状況に合った保障内容になっているか確認することをおすすめします。私たち組合は、相互扶助の精神に基づき、組合員の皆様の万が一に備えるお手伝いも行っています。最後に、最も重要なのは命を守る行動です。火災が発生したら、まず「火事だ!」と大声で叫び、周囲に知らせましょう。そして、火が小さいうちは消火を試み、無理だと判断したらすぐに避難してください。煙を吸い込まないよう姿勢を低くし、タオルなどで口と鼻を覆うことも大切です。避難経路を事前に確認し、家族で集合場所を決めておくなど、日頃から防災訓練をしておくことが、いざという時の冷静な行動に繋がります。正しい認識と普段からの心掛けが重要です。タバコと火災は、残念ながら常に隣り合わせのリスクをはらんでいます。「ポイ捨て厳禁」「寝たばこ危険」は当然のことですが、それだけでは不十分なのが、たばこ火災の恐ろしい側面です。灰皿の管理、屋外での喫煙、そして電気加熱式タバコなど、見落としがちな「うっかり」にこそ、最大の危険が潜んでいることをご理解いただけたでしょうか。火災は、一度起こるとその被害は計り知れません。あなた自身の命はもちろん、大切な家族の命、そして地域社会にも甚大な影響を及ぼします。私たちの組合が掲げる「相互扶助」と「地域貢献」の精神は、まさにこうした防災の取り組みに通じています。一人ひとりが日々の喫煙習慣を見直し、火災リスクを正しく認識し、徹底した消火確認と万全の備えを怠らないこと。この積み重ねが、あなた自身の安全、そして地域全体の安心を守ることに繋がります。「なるほど、これからはもっと気をつけよう」。そう思っていただけたなら幸いです。小さな心がけが、大きな「もしも」を防ぎます。今日からぜひ、ご紹介した対策を実践してみてください。そして、あなたの周囲の大切な人たちにも、この大切な情報が届くよう、ぜひシェアしていただければ幸いです。
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  • 住宅用火災警報器、鳴らない悲劇を防ぐ超簡単点検術!
    住宅用火災警報器、鳴らない悲劇を防ぐ超簡単点検術!皆さん、こんにちは!暮らしの安全を守るプロフェッショナル、札幌市民共済の防災ライターです。突然ですが、ご自宅の天井を見上げてみてください。そこに設置されている「住宅用火災警報器」、最後にその存在を意識したのはいつですか?「法律で義務化された時に設置したきり…」なんて方も、実は少なくないのではないでしょうか。「設置してあるから大丈夫」——。実は、その安心感こそが、最も危険な”油断”なのかもしれません。もし、本当に火災が起きたその瞬間に、警報器が沈黙してしまったら…。考えるだに恐ろしい悲劇を防ぐため、今回は「設置しただけ」で終わらせない、命を守るための点検術について、独自の視点も交えながら、とことん分かりやすくお話しします!まさかの沈黙…あなたの家の警報器は「生きて」いますか?消防法の改正により、今やほとんどのご家庭に設置されている住宅用火災警報器。しかし、私たちは「設置=安全のゴール」と勘違いしてしまいがちです。警報器は、命を守るために24時間365日、休まずに働き続けている精密機械。当然、”寿命”や”故障”が訪れます。警報器が鳴らない原因として、まず思い浮かぶのは「電池切れ」ですよね。もちろん、それは大きな原因の一つです。しかし、危険はそれだけではありません。ホコリや虫の侵入: 警報器の内部にホコリが溜まったり、小さな虫が入り込んだりすると、センサーが正常に作動しなくなることがあります。特に、キッチンに近い場所では油を含んだホコリが付着しやすく、要注意です。電子部品の寿命: 警報器本体の電子部品も、時と共に劣化します。交換の目安は、設置からおよそ10年と言われています。10年以上経過した警報器は、たとえ電池を交換しても、いざという時に機能しない可能性があるのです。ご自宅の警報器の設置年を確認してみてください。本体に製造年や交換時期が記載されているはずです。「自分だけは大丈夫」という心の罠: これが最も厄介な原因かもしれません。心理学で「正常性バイアス(※)」と呼ばれるもので、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりする心の働きです。「火事なんてそうそう起きない」「うちに限って」という無意識の思い込みが、点検という簡単な行動を妨げてしまうのです。(※正常性バイアス:多少の異常事態が起きても、それを正常の範囲内だと自動的に認識してしまう心のメカニズムのこと)警報器は、ただの飾りではありません。あなたとあなたの大切な家族に、危険をいち早く知らせる”命綱”です。その命綱が、いざという時に機能するかどうか。それを確認するのが「点検」なのです。点検は防災イベント!家族と地域で取り組む「いのちのチェック」「点検が大事なのはわかったけど、面倒くさい…」そう感じたあなたへ、画期的なご提案です。点検を「面倒な義務」から「楽しいイベント」へと発想を転換してみませんか?【基本の点検方法(とても簡単!)】警報器本体のボタンを押すか、ひもが付いているタイプなら、そのひもを引っぱります。「ピピピッ、火事です、火事です」といった正常な警報音や音声が鳴れば、ひとまずOKです。音が鳴らない場合は、電池切れか本体の故障が考えられます。すぐに電池や本体を交換しましょう。たったこれだけです。半年に一度、いえ、せめて年に一度で構いません。この簡単なチェックを行うだけで、安心の度合いは格段に上がります。【点検を「イベント」にするアイデア】「家族の防災記念日」を作る:毎月第一日曜日や、家族の誰かの誕生日、防災の日(9月1日)などを「我が家の防災チェックデー」に制定しましょう。カレンダーに大きな丸をつけて、家族みんなで点検する日を決めるのです。「防災探検隊」を結成!: お子さんがいるご家庭なら、「家の中に隠された命を守る装置を探せ!」といった具合に、ゲーム感覚で点検するのもおすすめです。子どもは探検が大好き。楽しみながら防災意識を育む、絶好の機会になります。そして、ここからが当組合が大切にする「相互扶助」の考え方を活かした、一歩進んだ提案です。ご近所への「お声がけ点検」:あなたが点検を終えたら、「お隣の〇〇さん、警報器の点検、終わりましたか?もし脚立に上るのが大変だったら、お手伝いしますよ」と声をかけてみませんか?特に、高齢者だけの世帯では、点検がしたくてもできない場合があります。あなたのその一言が、地域全体の安全を守る大きな力になります。自治会やマンション組合での呼びかけ: 自治会の回覧板やマンションの掲示板で、「〇月は火災警報器の点検強化月間です!」とアナウンスするのも非常に効果的です。地域全体で取り組むことで、「あ、うちもやらなきゃ」という意識が芽生え、点検の輪が広がっていきます。点検は、個人の義務であると同時に、地域で支え合う「地域貢献」活動でもあるのです。「鳴った後」が本番!警報音を聞いた瞬間に取るべき行動さて、点検をして警報音が鳴ることを確認しました。これで万全…と思ったら、あともう一歩だけ踏み込んでみましょう。それは、「警報音が鳴った後、どう行動するか」をシミュレーションしておくことです。テストで音が鳴るのを確認するのと、真夜中にけたたましい警報音で叩き起こされるのとでは、心の動揺が全く違います。【もし本当に「火災」だったら】大声で知らせる!: まずは「火事だー!」と大声で叫び、眠っている家族や隣近所に危険を知らせます。小さな火でも、煙はあっという間に広がります。初期消火は冷静に: 消火器などで消火を試みるのは、火が天井に燃え移る前まで。少しでも危険を感じたら、迷わず避難を優先してください。低い姿勢で避難!: 煙は上へとのぼる性質があります。タオルやハンカチで口と鼻を覆い、できるだけ姿勢を低くして、安全な出口へ向かいます。119番通報:安全な場所に避難してから、落ち着いて119番に通報します。【もし「非火災報(火事ではない場合)」だったら】料理の湯気や煙、殺虫剤などに反応して、警報器が鳴ることもあります。これを「非火災報」と言います。慌てない!: まずは火の気がないか、安全を確認します。音を止める: 点検時と同じように、ボタンを押すかひもを引くと、ほとんどの機種は警報音が止まります。換気する:窓を開けて、警報器が反応した原因となった煙や湯気を外に出しましょう。いざという時にパニックにならないよう、こうした一連の行動を、ぜひ一度、ご家族で話し合ってみてください。「どこに避難する?」「誰が通報する?」そんな「家族防災会議」を開いておくだけで、万が一の時の生存率が大きく変わってくるはずです。まとめ住宅用火災警報器は、一度設置すれば永遠に安心が保証される魔法のアイテムではありません。それは、定期的に「点検」という名の”いのち”を吹き込むことで、初めてその真価を発揮する、私たちの暮らしのパートナーです。ボタンひとつ、ひもを一本引くだけの、ほんの数十秒のひと手間。その小さな行動が、未来に起こりうる大きな悲劇から、かけがえのない家族の命と財産を守ってくれます。そして、ご自身の家の点検が終わったら、ぜひ、お隣にも「大丈夫ですか?」と声をかけてみてください。その優しさと心遣いが、地域全体の防災力を高める「相互扶助」の確かな一歩となります。点検という行為は、自分自身のためだけでなく、大切な人たちが暮らす地域社会への貢献でもあるのです。「面倒な義務」が、そう考えると少しだけ誇らしい「役割」に思えてきませんか?さあ、この記事を読み終えた今が、絶好のタイミングです。まずはご自宅の天井を見上げて、あなたの家の”命綱”の生存確認から始めてみましょう!
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  • 落雷から家電を守る!札幌市民共済の火災共済で思わぬ出費を防ぐ
    落雷の脅威から大切な家電を守る!賢い備えで安心な暮らしを近年、異常気象によるゲリラ豪雨や冬の雷など、札幌でも落雷による被害は決して他人事ではありません。特に、私たちの生活に欠かせない家電製品は、落雷による過電流「雷サージ」の影響を受けやすく、思わぬ故障や火災につながる可能性も潜んでいます。今回は、大切な家電を落雷から守るための対策と、万が一の際に心強い味方となる札幌市民共済の火災共済について、詳しくご紹介します。突然の落雷!家電を守るための身近な対策とは?落雷の被害は、直撃だけでなく、電線やアンテナなどを伝って家屋に侵入する「誘導雷」が原因となることがほとんどです。この誘導雷によって発生する「雷サージ」は、家電製品のコンセントやアンテナ線、電話線などを通じて内部回路を破壊してしまうことがあります。では、どのように対策すれば良いのでしょうか?最も手軽で効果的なのは、雷が鳴り始めたら家電製品のコンセントを抜くことです。特にパソコンやテレビ、ルーターなど、常に電源が入っている家電は狙われやすいため、雷の気配を感じたらすぐにコンセントを抜く習慣をつけましょう。しかし、外出中や就寝中など、常にコンセントを抜くのが難しい場面もありますよね。そんな時に役立つのが「雷ガード付き電源タップ」です。これは、雷サージを吸収・抑制する機能が付いた電源タップで、大切な家電を一括して保護できます。ただし、雷ガードにも寿命があるため、定期的な点検や交換が必要です。さらに一歩進んだ対策として、家電量販店やホームセンターなどで販売されている「保安器」の設置も有効です。これは、電話線やアンテナ線から侵入する雷サージから家電を守るためのもので、特に雷の多い地域にお住まいの方におすすめです。専門業者による設置が必要な場合もありますが、家電製品だけでなく家全体の電気系統を保護する効果も期待できます。万が一の落雷被害に!札幌市民共済の火災共済が力になりますどんなにしっかり対策をしていても、予期せぬ落雷被害に遭ってしまう可能性はゼロではありません。そんな「もしも」の時に、札幌市民共済の火災共済が皆様の生活をサポートします。札幌市民共済の火災共済は、火災だけでなく、落雷による損害も共済金の支払い対象となります 。落雷による衝撃損害はもちろんのこと、送電線への落雷による電気機器への波及損害も保障の対象に含まれます 。これは、単に家電製品が壊れただけでなく、雷サージによって電気系統全体に影響が及んだ場合にも、しっかりと対応できるということです。また、札幌市民共済の火災共済は、万が一の損害時に「火災等共済金」だけでなく、生活上の臨時支出に充てるための「臨時費用共済金」や、損害を受けた物の片付け費用にあたる「残存物取片づけ費用共済金」も支払われます 。例えば、落雷でテレビが故障し、修理費用がかかっただけでなく、一時的に別のテレビをレンタルする費用や、壊れたテレビの処分費用が発生した場合でも、これらの費用共済金が皆様の負担を軽減します。さらに、札幌市民共済は「相互扶助」の精神に基づき運営されており 、「市民の誰もが安い掛金で手軽に加入できる共済制度」を提供しています 。これは、組合員の皆様が力を合わせ、地域に密着した助け合いの輪を広げることで、万が一の火災や落雷などの災害からお互いの安全で安心な暮らしを守ることを目的としています 。落雷対策と火災共済で、賢く安心な毎日を落雷は予測が難しい自然現象ですが、日頃からの対策と、万が一の備えを組み合わせることで、その被害を最小限に抑えることができます。札幌市民共済の火災共済は、落雷による家電製品の損害はもちろん、それに付随する様々な費用も手厚くカバーします。これは、組合員の皆様が安心して日々の生活を送れるよう、相互扶助の精神で支え合う札幌市民共済ならではの強みです。「なるほど、落雷対策は家電を守るだけでなく、火災共済と組み合わせることで、より一層の安心感が得られるんだな。」と感じていただけたでしょうか?私たちは、地域の皆様が安全で快適な暮らしを送れるよう、これからも寄り添い、支え続けてまいります。ぜひこの機会に、ご自身の落雷対策と、札幌市民共済の火災共済について見直してみてはいかがでしょうか。
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  • 「その時」どうする?地域で守る高齢者・子どもの防災新常識
    「その時」どうする?地域で守る高齢者・子どもの防災新常識こんにちは!暮らしの知恵と防災対策を発信する、あなたの街のブログライターです。地震や豪雨など、いつどこで起こるかわからないのが自然災害。そんな「まさか」の時、あなたは何を心配しますか?「家族は無事だろうか」「近所のおじいちゃんは一人で大丈夫かな」「向かいの家の小さな子どもたちは?」…そう、多くの人が、自分や家族と同じくらい、地域の弱い立場にある人々のことを案じるのではないでしょうか。今回は、ともすれば「支援される側」と見られがちな高齢者や子どもたち、いわゆる「災害時要援護者」※を、私たち地域住民がどう守っていくべきか、というテーマを深掘りします。行政が作成する「名簿」だけに頼るのではなく、もっと血の通った、温かい支援の輪を広げるための、意外で効果的なアイデアを3つ、ご紹介します。※災害時要援護者:災害が発生した際に、自力で避難したり情報を得たりすることが難しく、特別な手助けを必要とする人々のこと。高齢者、障がいのある方、乳幼児、妊婦、外国人などが含まれます。「名簿」から「顔なじみ」へ。最強の防災はご近所付き合いにあり多くの自治体では、災害時に支援が必要な方の「要援護者名簿」を作成し、いざという時に備えています。これはもちろん非常に重要な第一歩。しかし、私たちはこの「リスト」だけで安心しきっていないでしょうか。考えてみてください。災害の混乱時、名簿に書かれた名前と住所だけを頼りに、見ず知らずの人が「助けに来ました!」と現れても、素直に心を開けるでしょうか。特に高齢者の方は、不安からドアを開けるのをためらってしまうかもしれません。本当の意味での「いざという時の命綱」は、紙の上のリストではなく、「顔の見える関係」です。普段から「こんにちは」「いいお天気ですね」と挨拶を交わす仲であること。回覧板を手渡すついでに、「最近、膝の調子はどうですか?」と一言添えること。こうした何気ない日常のコミュニケーションこそが、非常時における最高の信頼関係を築くのです。例えば、「ゆるやか見守り隊」を結成するのはどうでしょう。これは当番制のパトロールのような堅苦しいものではありません。「犬の散歩のついでに、一人暮らしの〇〇さん宅の窓が開いているか確認する」「毎朝のジョギングコースに、車椅子を使っている△△さん家の前を必ず通る」といった、生活の中に組み込まれた自然な見守りです。この関係は一方的な「支援」ではありません。地域の歴史に詳しいお年寄りが防災に役立つ昔の知恵を教えてくれたり、子どもたちの元気な声が地域の防犯の目になったりと、誰もが誰かの支えになる「相互扶助」の精神が、そこには生まれます。まずは、隣近所の人と挨拶を交わすことから。それが、最強の防災システムの第一歩なのです。あなたの「得意」が誰かを救う!地域防災の意外なヒーローたち「防災訓練」と聞くと、消火器の使い方や三角巾での応急手当といった、画一的なメニューを思い浮かべませんか?もちろんそれらも大切ですが、もっと多様で、もっと楽しい防災の形があっていいはずです。ここで提案したいのが、地域の「得意技バンク」の創設です。あなたの周りを見渡してください。そこには、まだ見ぬ「防災ヒーロー」が隠れています。日曜大工が趣味のお父さん: 壊れたドアや窓を応急処置するプロフェッショナルです。SNSが得意な中学生:地域の安否情報や避難所の開設状況を、リアルタイムで発信・拡散する情報担当になれます。家庭菜園を極めたお母さん:災害時でも育てやすい野菜の知識や、保存食づくりの知恵を共有できます。元看護師のおばあちゃん: 専門的な医療行為はできなくても、ケガの応急処置や心のケアで、多くの人を安心させられます。このように、一人ひとりの趣味や特技、過去の職歴などを「防災スキル」として登録し、地域で共有するのです。これにより、「助ける人」「助けられる人」という固定的な役割分担がなくなります。足が不自由で避難は遅れてしまうかもしれないけれど、アマチュア無線のスキルで外部との通信を確保できる、という人もいるでしょう。大切なのは、誰もが「自分にもできることがある」と感じられること。自分の「得意」が誰かの役に立つという実感は、地域への貢献意識と自己肯定感を育みます。普段の地域のイベントなどで「得意技お披露目会」のようなものを開催し、お互いの意外な一面を知る機会を作るのも面白いかもしれませんね。「もしも」を「いつも」に。防災を日常に溶け込ませる魔法災害への備えが「特別なこと」であるうちは、なかなか長続きしません。防災意識を高く保ち続ける秘訣は、防災を日常生活の風景に溶け込ませてしまうことです。例えば、こんなアイデアはいかがでしょうか。公園のベンチが防災倉庫に!:一見すると普通のベンチ。しかし座面の下が収納スペースになっており、非常食や簡易トイレ、工具などが入っている「防災ベンチ」。普段は憩いの場が、いざという時には地域の防災拠点に早変わりします。月一回の「防災お茶会」:地域の集会所で、お茶を飲みながら防災に関する情報交換をする定例会。今月のテーマは「停電時に役立つレシピ」など、毎回気軽なテーマを設定します。高齢者の孤立を防ぎつつ、自然に防災知識が身につきます。子どもたちが主役の「防災スタンプラリー」:地域の危険な場所や、避難場所、井戸のある家などを巡るスタンプラリーを企画。子どもたちはゲーム感覚で楽しみながら、自分たちの住む街の防災マップを頭に叩き込むことができます。このように、防災を「イベント」としてではなく、「日常の習慣」や「地域の景色」の一部にしてしまうのです。「もしも」のために特別な準備をするのではなく、「いつも」の行動が、自然と「もしも」の備えになっている。そんな地域こそが、本当に災害に強い地域と言えるでしょう。この考え方は、日頃から助け合い、支え合う「地域貢献」の心を育むことにも直結します。防災を通じて、地域住民のつながりを深め、より住みやすい街を共につくっていく。それこそが、私たちが目指すべき姿ではないでしょうか。まとめ災害時に高齢者や子どもたちを守るために本当に必要なもの。それは、立派な計画書や最新の防災グッズだけではありません。本当の鍵は、日々の暮らしの中に隠されています。隣人と交わす挨拶。それぞれの「得意技」へのリスペクト。そして、防災を日常に溶け込ませるちょっとした工夫。これらが一本一本の糸となって紡がれるとき、地域には強くてしなやかな「セーフティネット(安全網)」が張り巡らされます。行政に頼る「公助」、自分の身を自分で守る「自助」はもちろん大切です。しかし、これからの時代に最も重要なのは、地域社会で支え合う「共助」、そして私たちの組合が掲げる「相互扶助」の精神です。「あの人なら、きっと助けに来てくれる」「この街なら、大丈夫」。そう心から信じられる関係性を築くことこそが、どんな災害にも負けない、究極の防災対策なのだと、私は信じています。まずは、明日、隣の家の〇〇さんに「こんにちは!」と声をかけるところから、始めてみませんか?
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  • 【2025年最新】防災アプリ決定版!あなたと地域を守る情報術
    あなたのスマホが「最強の防災ツール」になる日「また防災訓練か…」なんて、どこか他人事に感じていませんか?しかし、大規模な災害は、ある日突然、私たちの日常を奪い去ります。その時、最後に頼りになるのは「正確な情報」と「地域とのつながり」です。2025年、私たちの手の中にあるスマートフォンは、もはや単なる通信手段ではありません。適切な「防災アプリ」をインストールし、正しく使いこなすことで、最強の防災ツールへと進化するのです。この記事では、単におすすめアプリを並べるだけではありません。全国的な災害情報はもちろん、本当に重要な「あなたの地域」の情報をいかに確実にキャッチし、そして、いかに地域の人々と助け合うか、という「相互扶助」の視点から、プロの目線で鋭く、そして分かりやすく解説していきます。定番だけでは不十分!「全国+地域」のハイブリッド情報網を築く災害情報の基本は、国や気象庁から発表される広域情報です。そのために、「Yahoo!防災速報」や「特務機関NERV防災」といった定番アプリは、もはや「国民の標準装備」と言っても過言ではないでしょう。Jアラート(全国瞬時警報システム)と連動し、緊急地震速報や津波警報を瞬時に受け取れる体制は必須です。▼定番アプリの押さえるべきポイントYahoo!防災速報:利用者数が多く、情報の網羅性が高い。現在地に加え、離れて暮らす家族の地域など、複数地点を登録できるのが大きな強み。安否確認機能も充実しており、家族との「もしも」の約束事を決めておくのに役立ちます。特務機関NERV防災:デザインが秀逸で、情報を直感的に理解しやすいのが特徴。気象庁や各省庁の発表を、ほぼリアルタイムでプッシュ通知してくれます。情報の速さと正確性においては、他の追随を許しません。しかし、本当に命を守る行動に繋がるのは、もっとローカルで、ピンポイントな情報です。「隣の川の水位が上がっている」「近くの〇〇小学校に避難所が開設された」「この先の道路が土砂で通れない」といった情報は、大手アプリだけではカバーしきれません。そこで重要になるのが、お住まいの自治体が独自に提供している防災アプリです。例えば、東京都の「東京都防災アプリ」や、各市町村が提供しているアプリは、避n所開設情報やハザードマップ、地域独自の防災情報をきめ細かく発信してくれます。「全国版アプリ」と「自治体アプリ」を両方インストールしておくこと。これが、2025年の防災対策のニュースタンダードです。さらに、ご高齢の家族がいる場合は、シニア向けに特化したアプリも検討しましょう。「ココダヨ」のようなアプリは、複雑な操作を必要とせず、ワンタップで家族に安否を知らせることができます。災害時、電話が繋がりにくい状況でも、確実に想いを届けることができます。これもまた、新しい「相互扶助」の形と言えるでしょう。「受け取る」から「参加する」へ。地域コミュニティが最強の防波堤になるさて、ここからが本記事の真骨頂です。防災アプリは、情報を受け取るだけの「受信機」ではありません。地域の人々と繋がり、助け合うための「発信機」にもなり得るのです。この「相互扶助」の精神こそが、私たちの組合が最も大切にしている価値観であり、災害時に最も力を発揮するものです。注目したいのが、「災害マップ」や「地域SNS」の機能を持つアプリです。例えば、「Yahoo!防災速報」の災害マップ機能では、ユーザーが「道路が冠水している」「ガソリンスタンドが営業している」といった情報を投稿し、地図上で共有できます。これは、まさに住民一人ひとりが地域の「目」となり、助け合う仕組みです。さらに一歩進んだアプリとして、「ツナガル+」のような地域コミュニティに特化したアプリがあります。これは平時から地域のイベント情報などを共有し、住民同士の顔の見える関係を築くことを目的としています。そして、いざ災害が起きた時には、このコミュニティが安否確認や物資の融通、助け合いのプラットフォームとして機能するのです。考えてみてください。隣に住んでいる人の顔も知らない状況と、普段から挨拶を交わし、地域のイベントで協力し合った仲である状況とでは、災害時の助け合いのスムーズさが全く異なります。日頃からの「小さな地域貢献」が、いざという時の「大きな安心」に繋がるのです。アプリをインストールするだけでなく、こうしたコミュニティ機能に積極的に参加してみましょう。あなたのちょっとした投稿が、誰かの命を救うことになるかもしれません。デマに惑わされない「情報の目利き」になる!究極の情報収集術とは災害時には、不安を煽るデマや不確かな情報がSNSなどを通じて爆発的に拡散します。善意からであっても、誤った情報を拡散してしまうことは、救助活動の妨げになったり、無用な混乱を招いたりする「二次災害」とも言えます。では、どうすれば情報の真偽を見極めることができるのでしょうか。究極のコツは、「発信源」を常に確認することです。公的機関からの情報を最優先する: 気象庁、消防庁、国、都道府県、市区町村など、公的機関の公式サイトや公式SNSアカウントからの情報を基本としましょう。防災アプリも、これらの情報と連携しているものを選ぶのが鉄則です。複数の情報を比較する: 一つの情報だけを鵜呑みにせず、必ず複数のメディアやアプリで同じ情報が報じられているかを確認しましょう。テレビ、ラジオ、ネットニュースなど、異なる情報源を照らし合わせることが重要です。「伝聞」や「感情的な言葉」に注意する: 「〜らしい」「〜と聞いた」といった伝聞情報や、「大変だ!」「危険!」といった感情を過度に煽る投稿には注意が必要です。事実と意見を冷静に切り分ける癖をつけましょう。災害時の情報収集は、スピードも大事ですが、それ以上に「正確性」が命を分けます。あなた自身が信頼できる情報の発信源となることで、地域の「相互扶助」の輪をさらに強固なものにすることができるのです。まとめ:最高の防災対策は「つながり」の中にいかがでしたでしょうか?2025年最新の防災アプリ事情は、単に高機能なアプリを一つ入れておけば安心、という時代から、「全国」と「地域」、そして「個人」と「コミュニティ」の情報をいかに組み合わせ、活用するかという、より実践的なステージへと進化しています。ステップ1: 「Yahoo!防災速報」などの全国版アプリと、「自治体アプリ」を両方インストールする。ステップ2:アプリ内の「災害マップ」や地域SNS機能を活用し、日頃から地域情報にアンテナを張る。ステップ3: 公的機関の情報を信じ、デマに惑わされない「情報の目利き」になる。これらを実践する根底にあるのは、やはり「相互扶助」と「地域貢献」の心です。あなたのスマートフォン一つで、あなた自身を守り、家族を守り、そして地域を助けることができます。災害はいつ起こるか分かりません。しかし、備えることは「今」できます。この記事が、あなたとあなたの大切な人々の「もしも」の時に、少しでもお役に立てることを心から願っています。さあ、今すぐアプリをインストールして、あなただけの最強の防災ネットワークを築き始めましょう。
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  • 10年後の日本は亜熱帯化?気候変動のリアルと今すぐできる対策
    こんにちは!暮らしの安心をデザインする防災・火災予防の専門家です。「10年後、日本の気候は亜熱帯のようになるかもしれない」こんな衝撃的な言葉を耳にしたことはありますか?まるでSF映画のようですが、これは専門家たちが真剣に警鐘を鳴らす、私たちの未来の姿かもしれません。「最近の夏は、昔と比べて異常に暑い」「ゲリラ豪雨が頻繁に起こるようになった」と感じている方は、決して少なくないはずです。それは気のせいではありません。着実に、しかし確実に、日本の気候は変わりつつあります。この記事では、気候変動が私たちの暮らしに及ぼす「リアルな影響」と、「今すぐ、私たち一人ひとりができること」を、単なる一般論で終わらせず、「相互扶助」の精神を大切にする私たちならではの視点で、深く、そして分かりやすく解き明かしていきます。未来の子どもたちのために、そして私たち自身の穏やかな日常を守るために。さあ、一緒に考えてみませんか?もはや対岸の火事ではない!忍び寄る気候変動の足音「気候変動」と聞くと、どこか遠い国の話、あるいはずっと未来の話だと思っていませんか?しかし、その影響はすでに私たちの足元にまで迫っています。観測史上最高気温の更新と「スーパー猛暑日」の常態化近年、夏のニュースで「観測史上最高気温を更新」という言葉を耳にしない年はないほどです。かつては35℃を超えるだけで「猛暑日」と大騒ぎしていましたが、今や40℃に迫る、あるいは超える「スーパー猛暑日」さえ珍しくなくなりました。これは単に「今年の夏は特に暑い」というレベルの話ではありません。地球温暖化の進行により、日本の平均気温そのものが底上げされている証拠なのです。専門家のシミュレーションによれば、このままのペースで温暖化が進行すれば、2030年代には東京の夏の気候が、現在の鹿児島や那覇に近くなる可能性も指摘されています。ゲリラ豪雨と線状降水帯の恐怖夏の暑さだけでなく、雨の降り方も大きく変わりました。短時間に、特定の地域を狙い撃ちするかのように降る「ゲリラ豪雨」。そして、次々と発生・発達する積乱雲が列をなして、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過・停滞することで作り出される「線状降水帯」。これらの異常な豪雨は、河川の氾濫や土砂災害のリスクを飛躍的に高めます。これまで「うちは高台だから大丈夫」「この川は氾濫したことがない」といった“安全神話”が通用しなくなりつつあるのです。防災の観点からも、これまでの常識を一度リセットし、新たな脅威に対応する準備が急務と言えるでしょう。亜熱帯化した日本で暮らすということもし、本当に日本の気候が亜熱帯化したら、私たちの暮らしはどう変わるのでしょうか?良い面も、そしてもちろん悪い面も存在します。食卓は豊かになる?変わる農業のカタチ気温の上昇は、農業に大きな変化をもたらします。これまで日本では栽培が難しかったマンゴーやパパイヤ、コーヒーといった熱帯・亜熱帯作物の栽培が可能になるかもしれません。食卓がトロピカルフルーツで彩られる未来は、少しワクワクしますよね。しかし、その一方で、私たちが慣れ親しんできた米やリンゴ、ミカンといった作物は、高温障害によって品質が低下したり、収穫量が減少したりする恐れがあります。日本の食料自給を支えてきた農業の根幹が揺らぎ、食卓の風景が一変してしまう可能性も否定できません。未知の感染症と健康リスクの高まり気候の亜熱帯化は、私たちの健康にも直接的な影響を及ぼします。最も懸念されるのが、熱帯・亜熱帯地域に生息する蚊が媒介する感染症のリスクです。デング熱やジカ熱といった、これまで日本では馴染みのなかった病気が、国内で定着・流行する可能性があります。「蚊に刺されたくらい」と軽く考えていると、命に関わる事態になりかねません。夏の過ごし方、虫除け対策の常識も、大きく変わっていくでしょう。「地域コミュニティ」が最強の防災インフラに激甚化する自然災害に対して、行政の対応、つまり「公助」だけでは限界があります。そこで重要になるのが、私たち市民一人ひとりの「自助」と、地域で助け合う「共助」、すなわち「相互扶助」の精神です。例えば、ゲリラ豪雨の際に、高齢者や体の不自由な方へ「大丈夫ですか?」と声をかけ、安全な場所への避難を手伝う。普段からご近所付き合いを密にし、誰がどこに住んでいるかを把握しておくことが、いざという時の「最強の防災インフラ」になります。気候変動という大きな脅威を前に、私たちに求められるのは、地域のつながりを再構築し、支え合う文化を育むことなのです。未来は変えられる!今日から始める「我が家」と「地域」の適応策未来の予測に悲観的になるだけでは、何も生まれません。大切なのは、変化する気候に「適応」し、被害を最小限に抑えるための知恵と行動です。「家の備え」をアップデートしようまずは、家庭でできることから始めましょう。ハザードマップの再確認自宅や勤務先の災害リスクを、最新のハザードマップで確認しましょう。浸水想定区域や土砂災害警戒区域に入っていないか、避難場所はどこか。家族全員で情報を共有することが第一歩です。「垂直避難」という選択肢マンションなどの中高層階に住んでいる場合、必ずしも避難所へ行くことだけが避難ではありません。自宅が浸水のリスクよりも高い場所にあるなら、そのまま留まる「垂直避難」も有効な選択肢です。水や食料の備蓄を充実させ、「おうち避難」の準備を整えましょう。緑のカーテンで涼を呼ぶ夏の強烈な日差しを和らげる「緑のカーテン」は、見た目にも涼しく、実際に室温の上昇を抑える効果が期待できます。ゴーヤやアサガオを育てれば、収穫や鑑賞の楽しみも。これは、楽しみながらできる立派な気候変動適応策です。「地域の備え」に貢献しよう個人の備えだけでなく、地域全体で取り組むことも重要です。地域の防災訓練への積極参加「どうせ毎年同じ内容」と侮ってはいけません。訓練に参加することで、地域の顔見知りが増え、いざという時の連携がスムーズになります。「自分たちのまちは自分たちで守る」という意識を共有する絶好の機会です。「雨庭(あめにわ)」づくりに参加してみる雨庭とは、降った雨を一時的に溜めて、ゆっくりと地中に浸透させる仕組みを持つ植え込みのことです。都市部での浸水被害を軽減する効果が期待されており、地域の公園や公共スペースで、住民が主体となって作る取り組みも増えています。自然の力を借りた、まさに「相互扶助」と「地域貢献」を体現する活動と言えるでしょう。まとめ「10年後の日本が亜熱帯になる」という予測は、私たちに警鐘を鳴らすと同時に、未来を考えるきっかけを与えてくれます。気候変動は、もはや避けられない現実です。しかし、その変化にどう向き合い、どう「適応」していくかは、私たち自身の選択にかかっています。猛暑や豪雨といった現象をただ嘆くのではなく、それを「自分ごと」として捉え、家庭の備えを見直し、地域の人々と手を取り合う。そうした一人ひとりの小さな行動の積み重ねこそが、激甚化する災害から命を守り、私たちの暮らしを持続可能なものにしていく唯一の道です。大切なのは、「相互扶助」の心。隣の人を気遣い、地域のために汗を流す。その温かい繋がりの輪が広がった時、私たちはどんな気候変動の荒波も乗り越えていけるはずです。さあ、今日から、あなたにできることから始めてみませんか?未来は、私たちの手の中にあります。
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  • ご近所付き合いが最大の防災?災害に強い街の秘密
    もし、アナタが自宅で被災したと想像してみてください。家具が倒れ、食器が散乱し、あたりは停電で真っ暗。携帯電話の充電も切れ、外部との連絡手段がなくなってしまいました。こんな時、真っ先に助けを求めるのは誰でしょうか?警察?消防?それとも行政?もちろん、これらの公的機関も最終的には助けに来てくれます。しかし、道路が寸断され、電話回線がパンクしている状況では、すぐに駆けつけてくれるとは限りません。こんな時、本当に頼りになるのは、すぐ隣に住んでいる「ご近所さん」ではないでしょうか。実は、災害時に個人の力でできることには限界があります。本当に命を守るための行動は、日頃からのご近所付き合いや、地域全体で築き上げてきた「相互扶助」の精神にかかっているのです。今回のブログ記事では、「ご近所付き合いが最大の防災」というテーマで、災害に強い街の秘密を一緒に探っていきましょう。見知らぬ人への警戒心は、本当に必要?現代社会では、プライバシー保護の意識が高まり、ご近所との関係が希薄になっている傾向があります。「隣に誰が住んでいるか知らない」「挨拶すらしない」という人も少なくありません。でも、本当にその“見知らぬ人への警戒心”は、災害時にアナタを守ってくれるでしょうか?災害時には、「隣人」という存在が、生死を分ける重要なカギとなります。阪神・淡路大震災や東日本大震災の際、家屋の下敷きになったり、火災に巻き込まれたりした多くの人々が、“通りすがりの見知らぬ人”や“近所の人”によって救出されました。これは、公助(警察、消防など)や自助(自分自身)だけでは限界があることを示しています。「自助」と「共助」のバランスが鍵災害対策の基本には、「自助」「共助」「公助」という3つの柱があります。「自助」…自分自身の命を守るための行動(家具の固定、非常食の備蓄など)「共助」…地域住民同士の助け合い(初期消火、救出活動など)「公助」…行政や公的機関による支援(救助、復旧活動など)この中で、最も初動段階で大きな力を発揮するのが「共助」です。大規模な災害が発生した場合、“公助”が機能するまでには時間がかかります。また、日頃から顔を合わせない人と、いざという時に協力し合うのは非常に難しいものです。マンションの防災対策は「人」がカギを握るマンションに住んでいると、「管理組合があるから大丈夫」「管理会社が何とかしてくれる」と思いがちです。しかし、これも大きな間違いです。マンションの防災対策において最も重要なのは、「住民同士のつながり」にほかなりません。顔が見える「安否確認」の重要性マンションは集合住宅であり、高齢者の一人暮らしや、日中留守にしている家庭も多くあります。災害発生時に真っ先に必要となるのが“安否確認”です。日頃から顔見知りで、部屋番号や住人の構成を知っているご近所さんがいれば、迅速な安否確認が可能になります。もし、アナタが自宅で身動きが取れなくなったとき、真っ先に異変に気づき、助けを呼んでくれるのは、隣に住んでいる人かもしれません。“孤独死”を防ぐためのコミュニティご近所付き合いの希薄化は、災害時だけでなく、平時においても大きな問題を引き起こします。それが“孤独死”です。誰とも交流せず、孤立した状態で亡くなる人が増えています。日頃から挨拶を交わしたり、少しの会話をするだけでも、異変に気づくきっかけになります。災害時、孤立しやすいのは高齢者や障がいのある方、外国人、子育て中の家庭などです。こうした人々を日頃から見守り、助け合えるコミュニティがあれば、災害時の被害を最小限に抑えることができます。今から始める!ご近所付き合いの一歩「でも、いきなり隣の人に話しかけるのはハードルが高い…」そう思う人もいるかもしれません。いきなり深い関係を築く必要はありません。まずは、小さな一歩から始めてみましょう。「あいさつ」からはじめる“相互扶助”毎日顔を合わせる時に、明るく「こんにちは」と声をかける。これだけで、ご近所との関係は大きく変わります。相手の顔や、人となりを知ることで、心理的な距離はぐっと縮まります。これは、災害時だけでなく、普段の生活における防犯効果にもつながります。不審者がいる時に、「いつもと違う人がいる」と気づくのは、日頃から地域を見守っている人たちだからこそです。マンションの管理組合・自治会に積極的に参加するマンションの管理組合や、地域の自治会活動に積極的に参加してみましょう。防災訓練や地域の清掃活動、お祭りなど、様々なイベントがあります。こうした場に参加することで、自然と他の住民と交流する機会が生まれます。また、地域の防災計画やハザードマップについて知ることもでき、アナタ自身の防災意識も高まります。「地域貢献」と聞くと大げさに聞こえるかもしれませんが、これは「自分の身を守るための行動」でもあるのです。まとめ災害大国・日本に暮らす私たちにとって、防災は他人事ではありません。いざという時に、本当に頼りになるのは、日頃から顔を合わせ、言葉を交わしてきた“ご近所さん”です。地域コミュニティは、単なる住まいの集合体ではなく、「相互扶助」の精神で支え合う、命を守るためのセーフティネットなのです。今、アナタの隣に住んでいる人は誰ですか?一度、ほんの少しの勇気を出して、「こんにちは」と声をかけてみませんか。その小さな一歩が、きっと、アナタの命を守る大きな力になるはずです。そして、それは私たち協同組合の理念である「地域貢献」と「相互扶助」の精神そのものなのです。
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  • 【2025年最新版】知らないと損!楽しみながら続く「ゆる節約」のススメ
    知らないと損!楽しみながら続く「ゆる節約」のススメ皆さん、こんにちは!暮らしの知恵と防災対策の専門家、あなたの頼れる市民共済のブログライターです。「将来のために節約しなきゃ…でも、切り詰めた生活は息が詰まる!」物価の上昇が気になる今日この頃、そんな風に感じている方も多いのではないでしょうか。わかります、その気持ち。節約と聞くと、どうしても「我慢」「苦しい」といったネガティブなイメージがつきまといますよね。しかし、時代は変わりました!2025年の今、注目されているのは「ゆる節約」という新しいスタイル。これは、ただ切り詰めるのではなく、楽しみながら、そして時には周りの人と助け合いながら、無理なく続けていく賢い暮らしの知恵なんです。この記事を読めば、「節約って、実は未来を豊かにするクリエイティブな活動だったんだ!」と、きっと目からウロコが落ちるはず。さあ、一緒に新しい節約の世界へ冒険に出かけましょう!節約=我慢はもう古い!「ゆる節約」は未来へのポジティブな投資まず、皆さんに一番お伝えしたいこと。それは、「節約は我慢大会ではない」ということです。従来の節約は、欲しいものを諦め、やりたいことを我慢する…という、いわば「引き算」の発想でした。これでは、心がすり減ってしまい、長続きしませんよね。何より、楽しくありません。一方、「ゆる節約」は「足し算」の発想です。自分の価値観を見つめ直し、「何にお金を使えば、自分の人生はもっと豊かになるだろう?」と考えることから始めます。つまり、自分にとって本当に大切なものを見極め、そこに資源を集中させるための、極めてポジティブな活動なのです。これは、お金の「筋トレ」のようなもの。いきなり重いバーベルを持ち上げようとすると怪我をしてしまいますが、軽いダンベルから始めれば、無理なく続けられて、いつの間にか「お金の体力」がついてきます。完璧を目指さない:「今週はちょっと使いすぎちゃった」なんて日があってもOK!自分を責めずに、「来週からまた楽しもう」と軽く考えるのが続けるコツです。他人と比較しない:SNSで見かけるキラキラした生活と比べて落ち込む必要は全くありません。あなたの幸せの尺度は、あなた自身が決めるもの。楽しむことが最優先:ポイント集めやクーポン活用も、ゲーム感覚で楽しめば立派な「ゆる節約」です。節約を「やらなきゃいけない義務」から、「未来の自分へのワクワクする投資」へと意識を変えること。これが、「ゆる節約」を成功させるための、何より大切な第一歩です。ゲーム感覚でハマる!「続く」ゆる節約の意外なテクニック3選「理屈はわかったけど、具体的に何をすればいいの?」そうですよね!ここからは、私が特におすすめする、ゲーム感覚で楽しみながら続けられる「ゆる節約」の具体的なテクニックを3つ、ご紹介します。1. ワクワク感をプラス!「ノーマネーデー(NMD)・チャレンジ」「ノーマネーデー」とは、その名の通り「1日1円もお金を使わない日」のこと。ですが、ただ我慢するだけでは面白くありません。そこで、ビンゴカードを作ってみましょう!「冷蔵庫の余り物で夕食を作る」「図書館で本を5冊借りる」「公園でウォーキングする」「無料の地域イベントに参加する」など、お金を使わずにできることを9つのマスに書き出します。そして、達成できたらマスを埋めていくのです。ビンゴが揃ったら、自分に小さなご褒美を。この「ご褒美」が、続けるための大切なモチベーションになります。2. 推し活にもなる⁉ 「ポジティブつもり貯金」「カフェに行ったつもりで300円貯金」という「つもり貯金」は有名ですが、これをさらにポジティブに進化させましょう!例えば、「大好きな俳優のドラマを見て元気をもらったから、感謝の100円貯金」「子どもがテストで頑張ったから、お祝いの100円貯金」「大変な仕事を乗り切った自分へ、ご褒美の500円貯金」など、嬉しかったことや頑張ったことと貯金をリンクさせるのです。こうすることで、貯金箱がお金だけでなく、日々の小さな幸せで満たされていく感覚になります。貯まったお金で「地域の美味しいパン屋さんで贅沢する」など、地域貢献に繋がる使い方をするのも素敵ですね。3. 冷蔵庫は宝の山!「フードロス削減・探検隊」気づけば奥の方で眠っている食材…ありませんか?フードロスは、家計にとっても地球にとっても大きな損失です。そこで、週に一度、冷蔵庫の中を探検する日を設けましょう。「忘れられたキノコを発見!」「使いかけのソースを救出!」と、探検隊気分で食材をレスキューし、その日の献立を考えます。意外な組み合わせから、絶品オリジナルメニューが生まれることも。家族みんなで「隊員」になって取り組めば、食育にも繋がりますし、何より食費をぐっと抑えられます。「自分だけ」から「みんなで」へ。地域で支え合う新しい節約のカタチさて、ここまで個人の「ゆる節約」術についてお話ししてきましたが、最後に最も大切な視点をお伝えします。それは、「相互扶助」の精神です。一人で頑張る節約には、限界があります。時には孤独を感じたり、情報が偏ってしまったりすることもあるでしょう。しかし、少し視野を広げて、ご近所さんや地域コミュニティに目を向けてみると、そこには節約の新しい可能性が広がっています。これこそが、私たちの組合が大切にしている「地域貢献」や「相互扶助」の価値観にも繋がる考え方です。例えば、こんなアクションはいかがでしょうか。ご近所さんと「共同購入」:野菜やお米、日用品など、一人では買いきれない大容量パックを何世帯かで購入し、分け合うのです。コストを抑えられるだけでなく、「次は何を買いましょうか?」なんていう会話が、地域のコミュニケーションを活性化させます。「スキルシェア」や「物々交換」:「私はパンを焼くのが得意だから、お隣さんの家庭菜園で採れたトマトと交換」「子どものサイズアウトした服を、必要な人に譲る」といった、お金を介さないやり取りです。地域の掲示板やSNSを活用すれば、意外なマッチングが生まれるかもしれません。これは、単なる節約を超えた、人と人との温かい繋がりの再生です。地域のイベントに「ボランティア参加」:お金を使わずに充実した休日を過ごせる上に、新たな仲間と出会えます。イベントを支える側になることで、自分たちが住む町への愛着も深まります。節約によって生まれたお金や時間の「余裕」。それを自分のためだけに使うのではなく、ほんの少しでも地域のために使ってみる。誰かの「困った」を、自分の「できる」で助ける。そんな支え合いの輪が広がれば、町全体が豊かになり、ひいてはそれが自分自身の心の豊かさや安心にも繋がっていくのです。まとめ:節約は、暮らしを豊かにする「冒険」だ!いかがでしたか?「ゆる節約」とは、単にお金を貯めるテクニックではありません。それは、自分にとっての「豊かさ」とは何かを問い直し、日々の暮らしの中に楽しみを見つけ、そして人との繋がりを再発見していく、壮大な「冒険」なのだと、私は考えています。我慢して切り詰めるだけの節約は、もう終わりにしましょう。ゲームのように楽しみ、時には仲間と協力する。そうして生まれた心の余裕が、あなたの人生を、そして私たちの住む地域を、もっと温かく、もっと豊かなものにしてくれるはずです。さあ、あなたも今日から「ゆる節約」という冒険の第一歩を踏み出してみませんか?きっとその先には、今まで気づかなかった新しい世界の扉が開かれているはずですよ。
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  • 隣の火事、ウチは燃え損?失火責任法の落とし穴
    「もしも、お隣が火事になったら…?」考えたくないことですが、いつ自分の身に降りかかるか分からないのが災害です。もし、隣家からの燃え移り、いわゆる「もらい火」で我が家が被害を受けたら、その損害は一体誰が補償してくれるのでしょうか。多くの方が「それはもちろん、火事を起こしたお隣さんでしょう?」と考えるかもしれません。しかし、実はその常識、日本では通用しない可能性が非常に高いのです。その根拠となるのが、「失火責任法」(しっかせきにんほう)という法律の存在です。この法律を知らないままでいると、万が一の際に途方に暮れてしまうかもしれません。今回は、そんな「知らなかった」では済まされない失火責任法の世界に、皆さんと一緒に踏み込んでいきたいと思います。この記事を読み終える頃には、きっと明日からの安心に繋がるヒントが見つかるはずです。「え、ウチは燃え損?」失火責任法の驚きの原則法律が認める「お互い様」の精神普段の生活ではまず耳にすることのない「失火責任法」。正式名称は「失火ノ責任ニ関スル法律」という、明治32年に作られた古い法律です。この法律の核心は、たった一つの条文に集約されています。「民法第七百九条ノ規定ハ失火ノ場合ニハ之ヲ適用セス但シ失火者ニ重大ナル過失アリタルトキハ此ノ限ニ在ラス」…少し難しいですね。これを分かりやすく言い換えると、「火事を起こして他人に損害を与えてしまっても、その火事を起こした人に“重大な過失”がなければ、損害賠償責任は負わなくてもよい」ということになります。つまり、お隣の火事が原因であなたの家が燃えてしまっても、火元であるお隣さんに「重大な過失」、略して「重過失」(じゅうかしつ)がなければ、あなたは家の修理代や建て替え費用を請求できない、ということ。これが、日本の法律の原則なのです。「そんな理不尽な!」と思うかもしれません。なぜ、このような法律が存在するのでしょうか。その背景には、日本の「木造家屋が密集する」という住環境の歴史があります。一度火事が発生すると、次々と燃え広がりやすい。そんな状況で、失火者にすべての賠償責任を負わせてしまうと、たった一度の失敗で人生が破綻しかねません。そこで、「火事は誰にでも起こしうること。お互い様だ」という考え方のもと、失火者の責任をあえて軽くしているのです。「重過失」って、どんな場合?では、賠償責任が発生する例外、「重過失」とは一体どのようなケースを指すのでしょうか。これは、単なる「うっかり」を超えた、「ちょっと注意すれば火事を防げたはずなのに、それを怠った」と判断されるような、極めて注意を欠いた状態を指します。過去の判例では、以下のようなケースが重過失と認定されています。天ぷらを揚げている最中に、コンロの火をつけたまま長時間その場を離れた。寝たばこが火事の原因になることを十分認識しながら、日常的に繰り返していた。石油ストーブに給油する際、火を消さずに給油し、こぼれた灯油に引火させた。漏電の危険性を業者から指摘されていたにもかかわらず、修理せずに放置して火災になった。これらはほんの一例ですが、誰が聞いても「それは危ないよ…」と感じるような状況が「重過失」にあたります。逆に言えば、これ以外の、例えば「鍋のかけ忘れに気づくのが少し遅れた」「電気ストーブの近くにうっかり燃えやすいものを置いてしまった」といった一般的な不注意(軽過失)では、賠償責任を問うことは非常に難しいのが現実です。泣き寝入りしない!「もらい火」から身を守る唯一の方法失火責任法の原則を知ると、「じゃあ、もらい火で被害を受けたら泣き寝入りするしかないの?」と不安になりますよね。ご安心ください。たった一つ、しかし非常に強力な自衛策があります。それが、「自分自身で火災保険に加入しておくこと」です。自分の保険が、自分を救うもらい火による被害は、原則として、自分の家が加入している火災保険を使って修理や建て替えを行うことになります。「え、原因は自分じゃないのに、自分の保険を使うの?」と疑問に思うかもしれません。しかし、これこそが失火責任法という特殊な法律がある日本において、自分たちの財産を守るための唯一と言っても過言ではない方法なのです。嬉しいことに、多くの火災保険では、もらい火のように自分に責任がない火災で保険金を受け取っても、自動車保険のような「等級制度」がないため、翌年からの保険料が上がることはありません。火災保険は「暮らしのお守り」火災保険を選ぶ際には、万が一の際に十分な補償を受けられるか、しっかりと確認することが大切です。建物の保険金額家を再建・修復するのに十分な金額が設定されているかを確認しましょう。物価や建築費の上昇も考慮して、定期的な見直しが必要です。家財の保険金額意外と忘れがちなのが、家具や家電、衣類などの「家財」の補償です。建物が無事でも、中の家財が水浸しや煤(すす)で使えなくなるケースは少なくありません。家族構成やライフスタイルに合わせて、適切な金額を設定しましょう。特約の活用火災保険には、様々なオプション(特約)があります。例えば、「類焼損害補償特約」(るいしょうそんがいほしょうとくやく)というものがあります。これは、万が一自分の家が火元になってしまい、かつ自分に重過失がなかった場合に、お隣さんの損害を自分の保険で補償できるというものです。法的な賠償責任はなくても、ご近所への道義的責任を果たしたいと考える方にとって、まさに「相互扶助」の精神を形にした特約と言えるでしょう。問われるのは「お互い様」の心。地域で育む防災意識失火責任法は、「誰もが被害者にも、そして加害者にもなり得る」という事実を私たちに突きつけます。法律や保険は、あくまで事が起こった後のための備え。最も大切なのは、そもそも火事を「起こさない、広げない」ための日頃の取り組みです。そして、その意識は個人の努力だけでなく、地域全体で共有することで、より強固なものになります。我が家の防火チェックリストまずは、ご家庭の火の元を再点検してみましょう。住宅用火災警報器は設置されていますか? 正常に作動するか、定期的に点検しましょう。消火器はありますか? 使い方と設置場所を家族全員で共有しておきましょう。コンセント周りはタコ足配線になっていませんか? プラグに溜まったホコリは火災の原因になります。ストーブの周りに燃えやすいものを置いていませんか?こうした小さな確認の積み重ねが、万が一を防ぐ大きな力になります。地域で支え合う「共助」の輪自分の家を守る「自助」の次は、地域で助け合う「共助」の視点が重要です。例えば、自治会や町内会が主催する防災訓練に参加することは、非常に有意義です。消火器の使い方を学んだり、避難経路を実際に歩いてみたりするだけでなく、「顔の見える関係」を築く絶好の機会となります。災害時に本当に頼りになるのは、遠くの親戚よりも近くの他人、つまりお隣さんです。日頃から挨拶を交わし、高齢者世帯や小さなお子さんがいる家庭を気にかける。そうした何気ないコミュニケーションが、いざという時の迅速な避難や助け合いに繋がります。「自分の地域は、自分たちで守る」。この「地域貢献」の意識こそが、法律や保険だけではカバーしきれない、暮らしの安全網を築き上げるのです。まとめ今回は、「失火責任法」という、私たちの常識を少し揺さぶる法律について掘り下げてきました。最後に、大切なポイントをもう一度おさらいしましょう。お隣からの「もらい火」でも、火元に“重過失”がなければ、原則として損害賠償は請求できない。自分の財産を守るためには、自分自身で適切な「火災保険」に加入しておくことが唯一にして絶対の対策である。そして最も重要なのは、日頃からの防火対策(自助)と、地域で支え合う「相互扶助」の精神(共助)を育むこと。「知らなかった」では、大切な家族と財産を守ることはできません。この記事をきっかけに、ぜひ一度、ご自身の火災保険の内容を見直してみてください。そして、ご家庭や地域での防災について、家族やご近所さんと話し合ってみてはいかがでしょうか。明日の安心は、今日の備えから。一つひとつの小さな行動が、未来の安全を築いていくのです。
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