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  • お祭りで防災?組合が夏祭りをハシゴした、深イイ理由
    お祭りで防災?組合が夏祭りをハシゴした、深イイ理由皆さん、こんにちは!厳しい暑さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。夏といえば、やっぱり「お祭り」ですよね!威勢のいい掛け声、盆踊りの輪、そして子どもたちの輝く笑顔。地域が一体となるこの素晴らしい瞬間に、私たち組合も参加させていただきました。実は先日、南区澄川と東区栄東、なんと1日に2つのお祭りを「ハシゴ」してきたのです!「どうして組合がお祭りに?」と思われるかもしれませんね。今回は、その理由と、そこで出会ったたくさんの笑顔の物語をお届けします。澄川の笑顔と青空!くじ引きの先に見た地域の温かさまず私たちが向かったのは、南区の「澄川緑ヶ丘町内会 夏まつり」。昨年に続き、当組合中村理事とのご縁で参加させていただく、私たちにとっても楽しみなイベントです。当日は、到着するやいなやパラパラと雨が降ってきて少しヒヤリとしましたが、まるで私たちの気持ちを応援してくれるかのように、すぐに太陽が顔を出し、気温30度を超える夏らしい天気となりました。さっそく「くじ引きコーナー」を設営!景品をズラリと並べ、火災への備えを呼びかけるチラシとウェットティッシュのセットを用意して、準備は万端。お祭りが始まると、あっという間にテントの前は子どもたちの元気な声でいっぱいに!「何が当たるかな?」「やったー!」キラキラした目でくじを引く子どもたちの姿に、私たちスタッフも自然と笑顔がこぼれます。今回、特に印象的だったのは、子どもたちだけで楽しそうに参加している姿が多く見られたこと。これも、地域が子どもたちを見守る温かい目を持っているからこそできる、素晴らしい光景ですよね。「地域の宝」である子どもたちの笑顔を守りたい。その想いを胸に、あっという間の1時間で用意した150セットのくじ引きとチラシをお配りし、次の目的地へと向かいました。熱気ムンムン!栄東盆踊り、6,000人の輪の中で次に私たちが向かったのは、東区の「ひのまる公園盆踊り」。こちらは当組合の菊地副理事長が連合町内会長を務める地域の一大イベントで、なんと昨年は2日間で6,000人以上が参加したというから驚きです!会場に到着すると、その熱気に圧倒されました。まさに、人と人との波!ここではブースを構えず、会場を歩き回りながら、ベンチで談笑するご家族や、出店に並ぶ方々、芝生でくつろぐグループに、直接お声がけをさせていただきました。「こんにちは!札幌市民共済です。よろしければお使いください」ここでも、火災への備えを呼びかけるチラシとウェットティッシュのセットをお渡しします。用意した200セットは、本当に瞬く間になくなりました。澄川のお祭りとはまた違った、巨大なエネルギーと地域の一体感。ここでもまた、地域の素晴らしい力を肌で感じることができました。さて、ここまで読んでくださった方は、きっとこう思っているはずです。「くじ引きをしたり、チラシを配ったり…。組合はなぜそこまでして、お祭りに参加するんだろう?」と。その答えこそ、私たちが一番伝えたいことなのです。なぜお祭りに?チラシ一枚に込めた『顔の見える関係』私たちが大切にしている価値観に「相互扶助(そうごふじょ)」という言葉があります。これは、お互いに助け合い、支え合う精神のこと。そして、この「助け合い」の力を最も発揮するのが、災害などの「もしも」の時です。大きな災害が起きた時、最後に頼りになるのは、消防や警察だけではありません。隣近所に住む「ご近所さん」の力、つまり「地域の絆」です。「隣の〇〇さん、無事だろうか?」「うちの食料、少し分けましょう」そんな助け合いができるのは、普段からお互いの顔を知っているからこそ。挨拶を交わし、時には言葉を交わす。「顔の見える関係」が、いざという時の安心につながるのです。お祭りは、まさにその「顔の見える関係」を育む絶好の機会です。私たちは、くじ引きやチラシ配りを通じて、皆さんと顔を合わせ、言葉を交わしたい。私たちのことを知ってもらい、そして何より、地域の人々がつながるお手伝いがしたい。チラシ一枚、ウェットティッシュ一つには、そんな「もしもの時に助け合える地域でありますように」という、切実な願いが込められています。防災とは、特別な訓練だけを指すのではありません。こうして地域のお祭りに参加し、皆さんと一緒に笑い合うこと。それこそが、私たちが考える最も身近で、最も温かい防災活動であり、地域貢献なのです。まとめ1日で2つのお祭りを巡った、慌ただしくも充実した一日。そこで私たちが得たのは、たくさんの汗と、それ以上に輝く子どもたちの笑顔、そして地域の皆さんの温かさでした。一見すると、お祭りと防災は全く関係ないように思えるかもしれません。しかし、「もしも」の時に本当に私たちを救ってくれるのは、遠くのヒーローではなく、隣で笑っている「いつもの顔なじみ」です。私たちが目指すのは、ただ火災に備えるだけでなく、そこに住む人々が心から安心して暮らせる、温かいコミュニティづくりのお手伝いをすること。お祭りの賑わいの中で交わした挨拶や笑顔が、めぐりめぐって、未来の誰かを助ける力になると信じています。あなたの町の「絆」は、大丈夫ですか?ぜひ、次のお祭りでは、ご近所さんににっこり挨拶してみてください。その小さな一歩が、何よりも確かな「防災」の始まりになるはずですから。
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  • 「その時」どうする?地域で守る高齢者・子どもの防災新常識
    「その時」どうする?地域で守る高齢者・子どもの防災新常識こんにちは!暮らしの知恵と防災対策を発信する、あなたの街のブログライターです。地震や豪雨など、いつどこで起こるかわからないのが自然災害。そんな「まさか」の時、あなたは何を心配しますか?「家族は無事だろうか」「近所のおじいちゃんは一人で大丈夫かな」「向かいの家の小さな子どもたちは?」…そう、多くの人が、自分や家族と同じくらい、地域の弱い立場にある人々のことを案じるのではないでしょうか。今回は、ともすれば「支援される側」と見られがちな高齢者や子どもたち、いわゆる「災害時要援護者」※を、私たち地域住民がどう守っていくべきか、というテーマを深掘りします。行政が作成する「名簿」だけに頼るのではなく、もっと血の通った、温かい支援の輪を広げるための、意外で効果的なアイデアを3つ、ご紹介します。※災害時要援護者:災害が発生した際に、自力で避難したり情報を得たりすることが難しく、特別な手助けを必要とする人々のこと。高齢者、障がいのある方、乳幼児、妊婦、外国人などが含まれます。「名簿」から「顔なじみ」へ。最強の防災はご近所付き合いにあり多くの自治体では、災害時に支援が必要な方の「要援護者名簿」を作成し、いざという時に備えています。これはもちろん非常に重要な第一歩。しかし、私たちはこの「リスト」だけで安心しきっていないでしょうか。考えてみてください。災害の混乱時、名簿に書かれた名前と住所だけを頼りに、見ず知らずの人が「助けに来ました!」と現れても、素直に心を開けるでしょうか。特に高齢者の方は、不安からドアを開けるのをためらってしまうかもしれません。本当の意味での「いざという時の命綱」は、紙の上のリストではなく、「顔の見える関係」です。普段から「こんにちは」「いいお天気ですね」と挨拶を交わす仲であること。回覧板を手渡すついでに、「最近、膝の調子はどうですか?」と一言添えること。こうした何気ない日常のコミュニケーションこそが、非常時における最高の信頼関係を築くのです。例えば、「ゆるやか見守り隊」を結成するのはどうでしょう。これは当番制のパトロールのような堅苦しいものではありません。「犬の散歩のついでに、一人暮らしの〇〇さん宅の窓が開いているか確認する」「毎朝のジョギングコースに、車椅子を使っている△△さん家の前を必ず通る」といった、生活の中に組み込まれた自然な見守りです。この関係は一方的な「支援」ではありません。地域の歴史に詳しいお年寄りが防災に役立つ昔の知恵を教えてくれたり、子どもたちの元気な声が地域の防犯の目になったりと、誰もが誰かの支えになる「相互扶助」の精神が、そこには生まれます。まずは、隣近所の人と挨拶を交わすことから。それが、最強の防災システムの第一歩なのです。あなたの「得意」が誰かを救う!地域防災の意外なヒーローたち「防災訓練」と聞くと、消火器の使い方や三角巾での応急手当といった、画一的なメニューを思い浮かべませんか?もちろんそれらも大切ですが、もっと多様で、もっと楽しい防災の形があっていいはずです。ここで提案したいのが、地域の「得意技バンク」の創設です。あなたの周りを見渡してください。そこには、まだ見ぬ「防災ヒーロー」が隠れています。日曜大工が趣味のお父さん: 壊れたドアや窓を応急処置するプロフェッショナルです。SNSが得意な中学生:地域の安否情報や避難所の開設状況を、リアルタイムで発信・拡散する情報担当になれます。家庭菜園を極めたお母さん:災害時でも育てやすい野菜の知識や、保存食づくりの知恵を共有できます。元看護師のおばあちゃん: 専門的な医療行為はできなくても、ケガの応急処置や心のケアで、多くの人を安心させられます。このように、一人ひとりの趣味や特技、過去の職歴などを「防災スキル」として登録し、地域で共有するのです。これにより、「助ける人」「助けられる人」という固定的な役割分担がなくなります。足が不自由で避難は遅れてしまうかもしれないけれど、アマチュア無線のスキルで外部との通信を確保できる、という人もいるでしょう。大切なのは、誰もが「自分にもできることがある」と感じられること。自分の「得意」が誰かの役に立つという実感は、地域への貢献意識と自己肯定感を育みます。普段の地域のイベントなどで「得意技お披露目会」のようなものを開催し、お互いの意外な一面を知る機会を作るのも面白いかもしれませんね。「もしも」を「いつも」に。防災を日常に溶け込ませる魔法災害への備えが「特別なこと」であるうちは、なかなか長続きしません。防災意識を高く保ち続ける秘訣は、防災を日常生活の風景に溶け込ませてしまうことです。例えば、こんなアイデアはいかがでしょうか。公園のベンチが防災倉庫に!:一見すると普通のベンチ。しかし座面の下が収納スペースになっており、非常食や簡易トイレ、工具などが入っている「防災ベンチ」。普段は憩いの場が、いざという時には地域の防災拠点に早変わりします。月一回の「防災お茶会」:地域の集会所で、お茶を飲みながら防災に関する情報交換をする定例会。今月のテーマは「停電時に役立つレシピ」など、毎回気軽なテーマを設定します。高齢者の孤立を防ぎつつ、自然に防災知識が身につきます。子どもたちが主役の「防災スタンプラリー」:地域の危険な場所や、避難場所、井戸のある家などを巡るスタンプラリーを企画。子どもたちはゲーム感覚で楽しみながら、自分たちの住む街の防災マップを頭に叩き込むことができます。このように、防災を「イベント」としてではなく、「日常の習慣」や「地域の景色」の一部にしてしまうのです。「もしも」のために特別な準備をするのではなく、「いつも」の行動が、自然と「もしも」の備えになっている。そんな地域こそが、本当に災害に強い地域と言えるでしょう。この考え方は、日頃から助け合い、支え合う「地域貢献」の心を育むことにも直結します。防災を通じて、地域住民のつながりを深め、より住みやすい街を共につくっていく。それこそが、私たちが目指すべき姿ではないでしょうか。まとめ災害時に高齢者や子どもたちを守るために本当に必要なもの。それは、立派な計画書や最新の防災グッズだけではありません。本当の鍵は、日々の暮らしの中に隠されています。隣人と交わす挨拶。それぞれの「得意技」へのリスペクト。そして、防災を日常に溶け込ませるちょっとした工夫。これらが一本一本の糸となって紡がれるとき、地域には強くてしなやかな「セーフティネット(安全網)」が張り巡らされます。行政に頼る「公助」、自分の身を自分で守る「自助」はもちろん大切です。しかし、これからの時代に最も重要なのは、地域社会で支え合う「共助」、そして私たちの組合が掲げる「相互扶助」の精神です。「あの人なら、きっと助けに来てくれる」「この街なら、大丈夫」。そう心から信じられる関係性を築くことこそが、どんな災害にも負けない、究極の防災対策なのだと、私は信じています。まずは、明日、隣の家の〇〇さんに「こんにちは!」と声をかけるところから、始めてみませんか?
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  • 異常気象から子どもを守る!親が知るべき熱中症対策の新常識
    もはや「日本の夏は亜熱帯」と言っても過言ではないほど、近年、私たちの暮らしを脅かす「異常気象」。テレビからは連日、観測史上最高気温のニュースが流れ、大人でさえ悲鳴を上げるほどの猛暑が続いています。そんな中、親として何より心配なのが、子どもたちの健康ではないでしょうか。特に、体温調節機能が未熟な子どもは、熱中症のリスクが非常に高く、時として命に関わる危険性もはらんでいます。「水分補給はさせているし、帽子も被らせているから大丈夫」本当にそうでしょうか?これまでの「常識」が通用しなくなりつつある今、私たち親は、子どもの命を守るための知識をアップデートする必要があります。この記事では、単なる熱中症対策の紹介に留まりません。異常気象という新たなステージにおいて、本当に子どものためになる「新しい常識」を、私たちだからこそ提案できる「相互扶助」の視点も交えながら、具体的にお伝えしていきます。読み終える頃には、夏の暑さに対する漠然とした不安が、「これならできる!」という確かな自信に変わっているはずです。さあ、一緒に大切な子どもたちを未来の危険から守りましょう。それ、本当に大丈夫?見過ごしがちな熱中症対策の落とし穴熱中症対策と聞いて、多くの方が「水分補給」「塩分補給」「涼しい場所で過ごす」といった基本を思い浮かべるでしょう。もちろん、これらは非常に重要です。しかし、その実践方法にこそ、意外な落とし穴が潜んでいます。「喉が渇く前」の水分補給、できていますか?子どもは遊びに夢中になると、自分の体の変化に気づきにくいものです。「喉が渇いた」と感じた時には、すでに体内の水分はかなり失われている状態。これが熱中症の引き金になります。大切なのは、時間を決めて計画的に水分補給を促すこと。例えば、「遊び始める前にコップ一杯」「30分に一回休憩して飲む」など、家庭内でのルールを決めるのがおすすめです。ポイントは「何を」飲むか汗をかくと水分だけでなく、塩分(ナトリウム)などのミネラルも失われます。ただの水だけを大量に飲むと、体内の塩分濃度が薄まり、かえって体調不良を招くことも。日常生活では麦茶や水で十分ですが、たくさん汗をかく日は、子ども用の経口補水液やスポーツドリンクを上手に活用しましょう。ただし、糖分の摂りすぎには注意が必要です。危険なのは屋外だけじゃない!「室内熱中症」の恐怖「今日は暑いから、家の中で遊ばせよう」という判断は正しいですが、それだけでは安心できません。実は、熱中症の発生場所として、屋外と同じくらい多いのが「室内」なのです。特に注意したいのが、日当たりの良い部屋や、気密性の高いマンション。室温がそれほど高くなくても、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体に熱がこもりやすくなります。エアコンの使用をためらわず、室温は28℃、湿度は50~60%を目安に快適な環境を保ちましょう。扇風機やサーキュレーターを併用して、室内の空気を循環させるのも効果的です。服装選びの意外な盲点「涼しい格好を」と、つい薄着をさせたくなりますが、強すぎる日差しは直接肌にダメージを与え、体力を奪います。おすすめは、吸湿性・速乾性に優れた素材の、少しゆとりのある長袖・長ズボンです。色は熱を吸収しにくい白や淡い色を選びましょう。また、地面からの照り返しから首筋を守る「ネックガード」や、頭が蒸れにくいメッシュ素材の帽子も、今や必須アイテムと言えるでしょう。「昔の常識」はもう古い!異常気象時代の子育て新習慣異常気象がもたらす猛暑は、私たちの生活スタイルそのものの見直しを迫っています。これまで良しとされてきた習慣が、子どもの健康を脅かすリスクになることもあるのです。「朝夕なら安心」は危険な思い込み「日中の暑い時間帯を避けて、朝や夕方に公園へ」。これは一見、理にかなっているように思えます。しかし、気温が35℃を超えるような猛暑日には、朝の9時時点ですでに30℃を超え、夕方もなかなか気温が下がりません。さらに、アスファルトやコンクリートは日中の熱を蓄積しており、夕方になってもその熱を放出し続けます。地面からの距離が近い子どもは、大人が感じる以上に過酷な環境にいるのです。気温だけでなく「暑さ指数(WBGT)」※をチェックする習慣をつけましょう。多くの自治体や環境省のウェブサイトで公開されており、熱中症の危険度を客観的に判断できます。危険度が高い日は、思い切って外遊びを中止する勇気も必要です。※暑さ指数(WBGT):気温、湿度、輻射熱(ふくしゃねつ)を取り入れた、熱中症の危険度を示す指標。ベビーカーと抱っこ紐の「熱」に気づいて!夏の移動に欠かせないベビーカーですが、アスファルトからの照り返しで、座面の温度は50℃近くになることも。赤ちゃんは、まさに「フライパンの上」にいるような状態です。市販の冷却シートを活用するのはもちろんですが、こまめに日陰で休憩し、赤ちゃんをベビーカーから降ろして体温を逃がしてあげることが重要です。また、親子の密着度が高い抱っこ紐も、熱がこもりやすいアイテム。親と赤ちゃんの間に熱がこもり、互いの体温でさらに暑くなってしまいます。保冷剤を入れるポケット付きのケープなどを活用し、風通しを良くする工夫を心がけましょう。夏を乗り切る「攻め」の食育暑いと食欲が落ち、そうめんや冷たい麺類ばかりになりがちですが、これでは夏を乗り切るエネルギーが不足してしまいます。大切なのは、体を作る基本となる「タンパク質」です。豚肉や鶏胸肉、豆腐、卵など、消化しやすく良質なタンパク質を意識的に摂りましょう。また、汗で失われるビタミンやミネラルを補給するために、旬の夏野菜(トマト、きゅうり、なすなど)や果物を積極的に食卓に取り入れる「攻めの食育」が、夏バテを防ぎ、熱中症に負けない体を作ります。我が子だけじゃない!地域で育む「子どもを守る涼しい輪」どれだけ家庭で気をつけていても、子どもの行動範囲が広がるにつれて、親の目だけでは守りきれない場面が出てきます。ここで重要になるのが、「相互扶助」の精神、つまり「地域全体で子どもを見守る」という視点です。我が家の玄関を「地域のオアシス」にもし、ご自宅の前でぐったりしている子どもや、顔を真っ赤にして歩いている親子を見かけたら、勇気を出して声をかけてみませんか?「少し休んでいきませんか?」「冷たいお水、いりますか?」その一言が、熱中症の重症化を防ぐかもしれません。もちろん、防犯上の懸念からためらう気持ちも理解できます。無理に家の中に招き入れる必要はありません。玄関先で少し日陰を貸してあげる、ペットボトルの水を一本渡してあげる。それだけでも立派な「地域貢献」です。 「こども110番の家」から「こども涼みどころ」へ多くの地域には、危険から子どもを守るための「こども110番の家」という素晴らしい取り組みがあります。これを夏の間だけでも「こども涼みどころ」として機能させることはできないでしょうか。地域の商店や企業、公共施設などが協力し、「具合が悪くなったら、いつでも涼みにきてね」というステッカーを貼る。子どもたちが安心して駆け込める場所が街のあちこちにあれば、登下校時のリスクは格段に減少します。これは、私たちのような組合が率先して旗振り役となれる分野かもしれません。 デジタルで繋がる、新しい見守りのカタチ地域のSNSグループやコミュニケーションアプリを活用し、「〇〇公園は日陰がなくて危険です」「△△通りのミストシャワーが稼働しています」といった「涼しさ情報」を共有するのも、現代ならではの相互扶助の形です。リアルな声かけと、デジタルの情報共有。この二つを組み合わせることで、よりきめ細やかで効果的な見守りのネットワークを築くことができるはずです。自分の子どもの安全が、結果的に地域の子どもたちすべての安全に繋がっていく。そんな「涼しい輪」を、地域ぐるみで広げていきませんか。まとめ異常気象という、かつてない脅威に立ち向かうためには、これまでの常識を疑い、新しい知識と視点を持つことが不可欠です。ご紹介した対策は、一見すると少し面倒に感じられるかもしれません。しかし、その一つひとつが、かけがえのない子どもの命と未来を守るための、親からの最高の「愛情表現」です。そして、その愛情を自分の家庭の中だけに留めず、ほんの少しだけ地域に向けてみてください。困っている親子への一声は、巡り巡って、いつか自分の子どもを助けてくれるかもしれません。熱中症対策は、もはや個々の家庭だけの問題ではなく、地域社会全体で取り組むべき共通の課題です。この記事が、皆さまの家庭で、そして地域で、「涼しい輪」を広げるきっかけとなれば、これほど嬉しいことはありません。さあ、今日からできることから始めてみましょう。子どもたちの元気な笑顔が、来年も、その先もずっと続く夏であるように。
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