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  • 防災の新常識!フェーズフリーで始める”無理しない”備え
    防災の新常識!フェーズフリーで始める”無理しない”備え皆さん、こんにちは!暮らしの安心をデザインする、防災ライターです。突然ですが、ご家庭の「防災グッズ」、ちゃんと管理できていますか?「買ったはいいけれど、押し入れの奥でホコリをかぶっている…」「食品の賞味期限、いつの間にか切れていた…」そんな経験、誰しもありますよね。災害への備えは大切だと分かっていても、”もしも”のためだけに特別なモノを準備し、管理し続けるのは、正直なところ、少し面倒に感じてしまうものです。しかし、もし「普段の暮らしを豊かにするお気に入りのアイテムが、災害時にもあなたや家族を守ってくれる」としたら、どうでしょう?今回は、そんな夢のような防災の新しい考え方、「フェーズフリー」について、どこよりも分かりやすく、そして今日からすぐに実践できるアイデアを交えてご紹介します。「防災=特別なこと」という思い込みを、この記事をきっかけにアップデートしていきましょう! 「フェーズフリー」って何?防災の”意識改革”から始めよう「フェーズフリー(Phase Free)」という言葉、初めて耳にする方も多いかもしれませんね。これは、「日常時」と「非常時」という2つのフェーズ(局面)の垣根(フリー)を取り払い、普段使っているモノやサービスが、災害などの”もしも”の時にも役立つようにしようという、新しい防災の考え方です。従来の防災は、「非常持ち出し袋」のように、”もしも”の時にしか使わない特別なグッズを準備することが主流でした。もちろん、それも大切な備えの一つです。しかし、この方法にはいくつかの課題がありました。経済的な負担:普段使わないものにお金をかけるのは、少しもったいない気がします。管理の手間:食品や水の賞味期限チェック、電池の交換など、定期的なメンテナンスが必要です。いざという時に使えない:しまい込んだままで使い方を忘れていたり、どこに置いたか分からなくなったり…。こうした課題を解決してくれるのが、フェーズフリーの考え方です。例えば、あなたが普段、インテリアとして飾っているお洒落なLEDランタン。それは停電時には、家族を不安から守る大切な明かりになります。いつもスマートフォンを充電しているモバイルバッテリーは、災害時の貴重な情報源を確保する命綱に。このように、「日常時」にも「非常時」にも価値を発揮するモノを選ぶことで、私たちは無理なく、無駄なく、そして賢く災害に備えることができるのです。これは、モノの備えに限った話ではありません。例えば、ご近所さんと交わす毎日の挨拶や立ち話。これも立派なフェーズフリーです。普段からの何気ないコミュニケーションが、いざという時には「〇〇さん、無事かな?」「あそこの道は通れるらしいよ」といった安否確認や情報交換につながり、地域全体で助け合う「相互扶助」の第一歩となるのです。まずは、「防災のために何か特別なことをしなきゃ!」という肩の力を抜いて、「普段の暮らしの中に、”もしも”の時に役立つものはないかな?」と、宝探しのような感覚で身の回りを見渡すことから始めてみませんか?我が家の”フェーズフリー度”チェック!暮らしに潜む防災アイテム発見法「そうは言っても、うちにはそんな便利なものなんて無いかも…」いえいえ、そんなことはありません!あなたの暮らしの中にも、必ず”フェーズフリー”なアイテムは潜んでいます。さあ、一緒に我が家の「お宝」を探してみましょう!【キッチン編】〜食は生きる力の源〜カセットコンロ&ボンベ:鍋料理や焼肉で大活躍のカセットコンロは、停電・ガス停止時にも温かい食事を作れる最強のアイテム。ボンベは少し多めにストック(ローリングストック)しておきましょう。デザイン性の高い保存食:最近は、普段の食卓に出しても見劣りしない、美味しい缶詰やレトルト食品が増えています。「防災食」と構えず、「美味しいからストックしておく」感覚で。パスタソースの缶詰やサバ缶などは、アレンジも効いておすすめです。アウトドア用調理器具:軽くて丈夫なアウトドア用の鍋や食器。キャンプで使うだけでなく、災害時にもそのまま活躍します。洗い物を減らすために、お皿にラップを敷いて使うといった知恵も、普段のアウトドアで実践しておくとスムーズです。【リビング・寝室編】〜日々の安全と快適を確保〜大判のストールやブランケット:ひざ掛けや肩掛けとして使っているお気に入りの一枚は、停電時の防寒対策はもちろん、着替えの際の目隠しや、ガラスが割れた窓を覆うなど、多様な使い方ができます。スリッパ・室内履き:地震で割れたガラスや食器の破片から足を守る、最も身近な防災グッズです。特に、靴底が厚めのものを選んでおくと、より安心ですね。ポータブル電源&モバイルバッテリー:スマートフォンの充電はもちろん、小型の家電も動かせるポータブル電源は、キャンプなどの趣味で使う方も増えています。普段から使い慣れておくことが何よりの訓練になります。【意外なアイテム編】〜”これも?”が”役立つ!”に変わる〜車のガソリン:車は移動手段だけでなく、情報収集(カーラジオ)やスマートフォンの充電、プライバシーを確保できる避難場所にもなり得ます。ガソリンは常に半分以上を保つことを心がけるだけで、立派な災害対策になります。趣味の道具:あなたが楽しんでいる趣味の道具も、視点を変えれば防災グッズに。例えば、キャンプで使うアウトドアワゴンは、給水所から水を運ぶ際に大活躍します。いかがでしたか?「これも使えるんだ!」という発見があったのではないでしょうか。大切なのは、すでにあるモノの「もしもの時の価値」に気づくことです。「もしも」を「いつも」に。フェーズフリーを暮らしに根付かせる3つのコツフェーズフリーの考え方が分かったら、次はその考え方を暮らしの中にしっかりと根付かせていきましょう。ここでは、誰でも簡単に実践できる3つのコツをご紹介します。コツ1:『どうせ買うなら』の精神で”お気に入り”を選ぶこれから何か新しいモノを買う時、少しだけ「もしもの時にも使えるかな?」という視点をプラスしてみてください。例えば、ただの懐中電灯ではなく、普段はベッドサイドに置いておけるお洒落なデザインのランタンを選ぶ。ただのバッテリーではなく、毎日持ち歩きたくなるようなデザインのモバイルバッテリーを選ぶ。「防災用品だから」とデザインや機能を妥協するのではなく、日常で使いたい”お気に入り”を選ぶこと。これが、フェーズフリーを楽しく続ける最大の秘訣です。愛着のあるモノは、自然と大切に使い、手元に置くようになりますからね。コツ2:『ついで』を習慣にする防災を特別なイベントにしないことも重要です。「スーパーに買い物に行ったついでに、お気に入りの缶詰を1つ多く買う」「キャンプに行くついでに、カセットコンロの使い方を子どもと一緒に確認する」「連休の旅行のついでに、車のポータブル電源が満充電かチェックする」このように、普段の生活の動線上に”ついで”の防災アクションを組み込むことで、無理なく、無意識のうちに備えを習慣化することができます。コツ3:『ご近所』とシェアする意識を持つ全ての備えを、自分の家だけで完璧に揃える必要はありません。むしろ、それは非効率的かもしれません。大切なのは、ご近所との「地域貢献」と「相互扶助」の精神です。「うちはポータブル電源があるから、停電の時はスマホの充電くらいなら任せて!」「お隣さんは井戸があるから、断水したら助けてもらおうかな」「うちにはカセットコンロがたくさんあるから、いつでも貸すよ」普段からこうした会話ができる関係性を築いておくことが、何よりの防災になります。これは、私たちが大切にしている共済の「助け合い」の精神そのものです。モノの貸し借りだけでなく、情報や安心感をシェアすることで、地域全体の防災力は格段に向上します。まとめ:日常を丁寧に暮らすこと、それが最強の防災になる「フェーズフリー」という新しい防災のカタチ、いかがでしたでしょうか。特別な防災グッズを押し入れにしまい込むのではなく、お気に入りのモノに囲まれた質の高い日常を送ること、それ自体が”もしも”への最も賢い備えになる。これが、フェーズフリーの核心です。この考え方は、私たちの心にも余裕をもたらしてくれます。「備えなきゃ」という漠然とした不安や義務感から解放され、前向きな気持ちで日々の暮らしと向き合えるようになるからです。そして、モノの備え以上に大切なのが、ご近所さんとの温かい関係性という「心の備え」です。日々の挨拶やちょっとしたおしゃべりが、災害という困難に直面した時、お互いを支え合う「助け合いの輪」へと変わります。防災とは、決して特別なことではありません。あなたの「いつも」を少しだけ豊かにすること。あなたの大切な日常を丁寧に暮らすこと。それこそが、どんな災害にも負けない、本当の意味での「備え」なのだと、私たちは信じています。さあ、まずはあなたの身の回りにある「お宝」から、探してみませんか?
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  • 災害時の新常識:在宅避難で自宅を最強のシェルターに
    大規模な災害が起きたとき、多くの人が頭に浮かべるのは「避難所」ではないでしょうか。しかし、想像してみてください。体育館のような広い空間に、プライバシーもなく大勢の人が身を寄せ合い、見知らぬ人々と共同生活を送る日々を。感染症のリスクも高まりますし、小さなお子さんや高齢のご家族がいる場合は、さらに大きなストレスがかかります。近年、災害に対する考え方は大きく変化しています。「避難所へ行く」ことだけが唯一の選択肢ではないという認識が広まりつつあります。自宅が倒壊や火災の危険がなく安全な場合は、あえて避難所へ行かず、自宅で災害を乗り切る「在宅避難」という選択肢が注目されています。在宅避難が注目される理由とそのメリット在宅避難は「自助」の最たるもの災害時にまず重要なのは、自分の命は自分で守る「自助」の考え方です。そして、安全な自宅で過ごす「在宅避難」は、まさにこの「自助」の最たるものと言えるでしょう。避難所へ向かう道中に二次災害に巻き込まれるリスクを避けられますし、住み慣れた環境で心身のストレスを軽減できます。また、避難所の混雑緩和にもつながり、本当に避難が必要な方々(自宅が損壊した方、医療的ケアが必要な方など)がスムーズに避難所を利用できるようになります。「プライベート空間」と「安心感」の確保在宅避難の最大のメリットは、何といってもプライバシーが守られることです。周囲に気を遣うことなく、自分のペースで過ごせます。また、ペットを飼っているご家庭では、ペットと共に避難できるという点も大きな利点です。避難所ではペット同伴が難しい場合も多く、離ればなれになるストレスから解放されます。在宅避難を成功させるための必須備蓄アイテム備蓄は「生命維持」の土台在宅避難を成功させるためには、徹底した備蓄が不可欠です。電気、ガス、水道といったライフラインが寸断されることを想定し、最低でも3日分、できれば1週間分の水と食料、そして生活必需品を準備しておきましょう。特に食料は、火を使わずに食べられるもの、賞味期限が長いものを中心に選ぶのがポイントです。「ローリングストック」で無理なく備蓄一度に大量の備蓄品を揃えるのは大変だと感じる方もいるかもしれません。そこでおすすめなのが「ローリングストック」という方法です。これは、普段から少し多めに食品や生活用品を買い置きし、使った分だけ新しく買い足していく備蓄方法です。これなら、備蓄品の賞味期限切れを防げますし、無理なく継続できます。たとえば、レトルト食品や缶詰、乾麺などを少し多めに買い、普段の食事に取り入れながら備蓄を進めていきましょう。備蓄品リストの盲点飲料水、非常食、懐中電灯、携帯ラジオといった基本的な備蓄品はもちろんです。しかし、それだけでは足りません。たとえば、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、ウェットティッシュ、生理用品、常備薬、そして「カセットコンロ」と「カセットボンベ」も非常に重要です。“カセットボンベ”は意外と盲点ですが、これを備蓄しておけば、温かいものが食べられますし、湯を沸かすこともできます。地域コミュニティと「共助」の力で災害を乗り越える「共助」は「自助」の輪を広げる災害時、自分たちの「自助」だけでは限界があります。そこで重要になるのが「共助」、つまり地域の人々と助け合うことです。日頃から近所の人と挨拶を交わし、顔見知りになっておくことが、いざという時の「共助」につながります。町内会や自治会が主催する防災訓練には積極的に参加し、地域の避難ルートや危険箇所を確認しておくことも大切です。あなたの“特技”が誰かを救う「共助」は、単なる物の貸し借りだけではありません。あなたの持っているスキルや知識が、誰かの助けになることもあります。例えば、医療従事者の方なら応急処置の知識、料理が得意な方なら限られた食材での調理方法、DIYが得意な方なら簡単な修繕作業など、あなたの“特技”が地域全体の「共助」の力を底上げします。お互いにできることを持ち寄り、支え合うことで、地域全体で災害を乗り越える力を高めることができるのです。まとめ在宅避難は、これからの災害対策における重要なキーワードです。自宅が安全であれば、避難所へ向かうリスクを避け、住み慣れた環境で心身の負担を減らすことができます。しかし、その成功は、事前の備え、つまり「自助」にかかっています。私たち一人ひとりが、自分の命、そして大切な家族の命を守るための準備をすることで、地域全体の「共助」の力も高まります。そして、私たち札幌市民共済は、そのような「自助」と「共助」を大切にする地域社会づくりに貢献するため、今後も役立つ情報を提供し続けます。今日からでも始められる小さな一歩が、将来の大きな安心につながります。ぜひ、この機会に、ご自宅の防災対策を見直してみてください。
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