皆さま、こんにちは。共済組合の広報担当です。日々のニュースは「物価高」の話題で持ちきりですね。「少しでも食費を切り詰めないと」「賢く節約しないと」と、ご家庭で工夫を凝らさている方も多いことでしょう。ということで、今週のテーマは「物価高」。物価高によって、防火にもさまざまな影響を及ぼしそうな意外なケースについて記事にしてみます。近頃、特に高騰している「食用油」。揚げ物に使った油を、一度で捨てるのは「もったいない」と、使い回しをしていませんか?食費節約で「油を使い回している方」、実は、あなたのキッチンがあと3日で“火の海”になるかもしれません・・・「あと3日だなんて、大げさな」と思われましたか?もちろん、これは比喩表現です。ですが、私たち共済組合の広報担当として、日々火災の事例に触れている立場から申し上げますと、あながち「冗談とも言い切れない」深刻な危険が、その節約術には潜んでいるのです。この記事では、なぜ油の使い回しが危険なのか、そして節約と安全をどう両立させるのか、さらには「相互扶助」の精神に基づく「万が一の備え」について、独自の切り口でお話しさせていただきます。皆さまの大切な暮らしを守るため、ぜひ最後までお付き合いください。なぜ「油の使い回し」が火事につながるのか?食用油の価格高騰は、家計にとって本当に痛手です。だからこそ、「まだ使える」と油を使い回したくなるお気持ちは痛いほど分かります。しかし、その油、本当に「まだ使える」状態でしょうか?油は、使うたびに「劣化」していきます。具体的には、揚げカスなどの不純物が混入し、空気に触れて「酸化」が進みます。この「劣化」こそが、火災の直接的な引き金となるのです。劣化した油は、新しい油に比べて「発火点(火がつく温度)」が著しく低下します。例えば、新しい油なら 、油の温度が360度から380程度でなければ火がつきませんが、劣化した油は300度以下、場合によってはそれよりも低い温度で発火してしまう危険があるのです。「いつも通りの感覚で火にかけていたら、突然火柱が上がった」これは、油の発火点が下がっていることに気づかずに加熱しすぎた結果、起こる典型的な天ぷら油火災です。見落としがちな「自然発火」の恐怖さらに恐ろしいのは、「火を止めたから大丈夫」という油断が招く火災です。使い回して酸化が進んだ油は、それ自体が熱を蓄えやすい状態になっています。揚げ物を終えて火を止めた後、高温の油をそのまま放置すると、油の内部で酸化反応がさらに進み、熱がどんどん蓄積していきます。そして、誰も見ていないところで、ついに発火点に達し……「自然発火」してしまうのです。「節約」のためにしていた行動が、ご家族の命や大切な財産をすべて失う「火種」に変わってしまう。これほど悲しいことはありません。節約と安全を両立させる「油との賢い付き合い方」では、「油の使い回しは絶対にダメなのか?」と問われれば、私たちは「リスク管理こそが重要です」とお答えします。危険性を正しく理解し、対策を講じること。それこそが、奇想天外な発想かもしれませんが、「捨てる」か「危険なまま使う」かの二択ではない、「第三の道」です。節約を諦める必要はありません。しかし、安全を犠牲にしてはなりません。両立させるための「賢い付き合い方」をご紹介します。安全な使い回しの「3つの鉄則」ご家庭で油を安全に再利用するために、以下の「3つの鉄則」を守ることを強くお勧めします。「必ず、熱いうちに濾過(ろか)する」揚げカスなどの不純物は、油の劣化を加速させる最大の「敵」です。油がまだ熱いうちに(ヤケドには十分注意してください)、専用のフィルターやキッチンペーパーなどで、揚げカスを徹底的に取り除きましょう。これが発火点を下げるのを防ぐ第一歩です。「回数と期限を決める」「もったいない」という気持ちに一線を引く勇気も必要です。「使い回しは2回まで」、「色が濃くなったり、嫌な匂いがしたら迷わず捨てる」など、ご家庭での明確なルールを決めましょう。油の状態を見極める「目」を持つことが重要です。「調理中は絶対に、絶対に目を離さない」天ぷら油火災の最大の原因は、「ちょっとだけ」の油断です。電話がかかってきたり、来客があったりしても、油を火にかけている間は絶対にその場を離れないでください。万が一に備え、消火器や(水に濡らして固く絞った)大きめのタオルを近くに用意しておくことも大切です。また、最近のガスコンロやIHクッキングヒーターには、「温度センサー」が搭載されており、油が危険な温度になる前に自動で火力を弱めたり、消火したりする機能がついています。こうした安全装置付きの調理器具へ買い換えることも、未来の安心を守る「賢い投資」と言えるでしょう。「もしも」は突然やってくる。節約の裏にある真の備えここまで、油火災の予防策についてお話ししてきました。日々の節約は、「大切な暮らしを守る」ための尊い努力です。しかし、どれほど細心の注意を払っていても、火災のリスクを「ゼロ」にすることはできません。「自分だけは大丈夫」その思い込みが、「もしも」の時にすべてを失う原因ともなり得ます。物価高の今、節約で浮いた月々数百円、数千円を、皆さまは何に使われますか?私たちは、その一部を「未来の暮らしを守るための備え」に回すことこそ、この時代における最も「賢い節約術」ではないか、と考えます。そこで私たち共済組合がご提案したいのが、「火災共済」という選択肢です。共済は、保険会社のような「利益」を目的とした仕組みではありません。「ひとりは万人のために、万人はひとりのために」という「相互扶助(助け合い)」の精神に基づき、組合員どうしが万が一の時に支え合う仕組みです。だからこそ、「手頃な掛金」で、充実した備えを持つことができます。日々の節約努力が、たった一度の火災で水泡に帰すことのないように。その「もしも」の時に、経済的な負担だけでなく、「地域社会の支えがある」という安心感をお届けすること。それが私たちの使命であり、「地域貢献」であると信じています。まとめ今回は、「油の使い回し」という身近な節約術に潜む火災の危険性と、その対策についてお話しさせていただきました。劣化した油は発火点が下がり、非常に危険であること。「濾過」「回数を決める」「目を離さない」という鉄則で、安全と節約は両立できること。そして、予防策を尽くしてもなお残る「もしも」のリスクに備えることが、真の「暮らしを守る」ことにつながること。「火の海になるまであと3日」。その「3日」を、危険に気づかない3日間にするのではなく、ご家庭のキッチンの安全を見直し、「未来の安心を築くための3日間」にしてみてはいかがでしょうか。まずは、ご家庭の油の管理方法をチェックしてみてください。そして、この機会に、皆さまの「暮らしの土台」を守る火災共済について、少しだけ調べてみませんか。資料請求は簡単です。 私たち共済組合は、皆さまのささやかな節約努力が、決して悲劇で終わることのないよう、これからも\「相互扶助」\の精神で、この地域社会を力強く支え続けます。









